学パロ修学旅行乱幻【乱幻】学パロ修学旅行乱幻
「やほやほー! また一緒になったね~☆」
彼の語る〝また〟も数えてみればもう三年近くも前の話だ。
あの時と違うのは今回は彼が自ら進んで「ボク夢野くんと一緒がいいで~す☆」と口にしたことだろうか。
白々しい。
……夢野くん、だなんて呼ばないくせに。
それでも無意識に口元がほころぶのはこちらの方こそあの時とは違って彼の提案が決して不快なものではないからだろうか。
相変わらず彼とは友人などではないけれど、多分、きっと、あの時からずっと、相変わらず彼のことが嫌いではないなと、「僕も飴村くんと一緒で構いませんよ」と白々しく答えた自身を省みながら密かに思う。
◇ ◇ ◇
始めて彼とまともに言葉を交わしたのは中学三年生の時だ。
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