水冷マミー「おーいマミー、来たぞー」
ルチアは、城下町から離れた、砂漠のとある地下基地にやってきて、階段を降りるとその奥へ、いつもの調子で声をかけた。
ドッドゴーレムたちが歓迎してくれる中、マミーはこの基地の主がいる奥へ向かった。
しかし、マミーの部屋の扉を開けようとしたとき、一人のドッドゴーレムがルチアのところへ近づいてきて話しかけてきた。
「ア、アノ、ルチアサマ」
「ん? どうしたの?」
「マミーサマ、イマアツクナイシ、スズシイケド、シンチョウニセッシテアゲテネ」
「ん~? どういうことだ?」
「チョットイマ、ミウゴキシヅライノデ」
「大丈夫なの?」
「ゲンキナノハタシカダカラ!」
ドッドゴーレムは強く主張しているが、これだけでは状況がよく分からなかった。
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