王子は騎士の為に勇者になった。なんだろうか。家まで帰っている間に気づいた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ループしている、と。
しかも特定の14日と15日だけを。
その時気づいた。その2日間だけで類が毎回死んでいる。


8年8ヶ月25日間ずっとずっと繰り返して分かったことがあった。
1.毎日類が死ぬ。(死に方は色々)
2.絶対オレが第一発見者。
3.姿は高校2年生から変わらない。
4.類が何か言おうとしたら死ぬ。

もう耐えられなかった。

それに言おうとしていることも分かった。






オレも類のことが好きだ。





だから、最後くらい







この想いは捨てさせてはくれないか？









解説
このセカイは類と司が互いへの恋心を捨てる(死ぬ)為に出来たセカイ。
死ぬ＝恋心が消えていく。
類を殺さないようにしていたのはもう少しで類の想いが消えてしまうから。

小さくて、大きな一歩。「じゃあ類、また15時になったらここに集合だぞ！絶対忘れないようにな！」

「うん、気をつけるよ。それじゃ、また後でね」

「ああ！」


手を振って、類に背を向けて歩き出す。





……さあ、類には秘密のミッション、開始だ！

ぐっ、と手に力を入れ、本来の目的のものを買うべく、歩みを早めた。







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「２人って、いちゃいちゃとかしないわけ？」




ある日の練習の日。



飲み物を買いにいったえむと類を待つ間、２人で台本読みをしていたのだが。

ふと、思い出したように寧々から話しかけられた。





「いちゃ、いちゃ……？」

「２人からしっかりと報告は受けたし、それに対して疑ってるとかじゃないけど。

【類司】浮沉轟隆轟隆。
「寧寧醬，打雷了。」笑夢感受到甲板下越發劇烈的晃動，說。
「嗯，別擔心，笑夢，相信妳哥哥一定能把我們安全帶到目的地。」雖然這麼說，但寧寧自己也不肯定。笑夢向她張開手，她順從地進入小巧溫暖的懷抱。
WS要至沖繩進行宣傳公演，笑夢的哥哥晶介先生提議由他親自駕駛遊艇，不料途中天候遽變，陰雲籠罩。兩個女生依偎著彼此，汲取安全感。
甲板另一側，類同樣展開雙臂，不過並非面對他的搭檔司，而是朝向廣闊的海洋。
「呀，司君！機會難得，你不看看海嗎？」
「哈，你在開玩笑嗎？風都大成這樣了，你不如想想這艘船如果翻了的話要怎麼辦。」
「我要怎麼辦…我會順從一切的安排，面對我應當面對的。」
司閉眼嘆了口氣：「唉，真受不了你，完全無法溝通。」

类司/雨季书店员的眼镜加扎小辫扮相很有迷惑性，看起来嫩得像是趁暑假来打工赚生活费的在校学生，大学还没毕业的样子。年轻人的气质，对生活的朝气，落在中山眼中觉得过敏，暗地里又很在意。因为对方呈现出对各类书籍的了解让身为编辑的自己都有点自愧不如，或者确切地说是别扭的惭愧。从事编辑行业的初心已经被时间消磨，只有与对方交谈时，他那颗在作者与编辑部之间麻木周转的心才能得到片刻的缓解，得以爬起来看到市场需求之外的另一方天地。
因此，每次看到白藤，中山都会倍感局促，而在不能去旧书店的日子里，他又觉得深受煎熬。中山也不知道自己在纠结什么，更觉得不应该把本就宝贵的休息时间用在思考这种事上，明明从超市买酒回家看电视才是上策。可每次路过书店门口，他想都没想又推门进去了，本想随便看看就走，又迎面撞见整理书架的白藤，带着满分笑容朝他问好。