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    こまつだよ

    せななるが好きで狂ってる。思い出したらポイピク!すべての投稿は個人hpにあります。

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    こまつだよ

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    ゴムの日のせななる小ネタ。ぬるいけどそういう表現があるのでいちおうr18

    【せななる】ゴムの日【r18】 5月6日。

     久しぶりに二人の時間もとれたわけだし、やることはやってる恋人同士となればどうしたってそういう雰囲気になるのも仕方がない。

     今は使われていない旧館の一室のベッドの上に二人して雪崩れ込めば、肝心のコンドームを持ってくるのを忘れていたことにようやく気付く。昨晩寝る前に見たSNSのトレンドでは「ゴムの日」なんて下ネタで騒がれていたのを思い出した。

    「最悪、」
    「?」
    「……ゴムがない」

     俺の首に腕を回していたなるくんが、少しだけ頬を赤くして「困ったわねェ」と呟く。俺としてはいったんコンビニにでも行って買い足してきたいとこなんだけど、どうやらなるくんはそうじゃないらしい。

     行為を中断しようとした俺を無視して、ムカつくぐらい長い脚で腰を挟まれキスをされる。ちゅうちゅうと吸うような唇の動きに流されて、薄く唇を開いてしまえばなるくんの舌が俺の中へと入ってきた。


    「……このままお預けさせるつもり?」
    「……」
    「アタシはずっと待ってたのに」





     コンドームがないっていうだけで、こんなにも興奮するだなんて思わなかった。たった数ミリ、薄皮一枚が無いだけで、そんなシチュエーションに酔っているのは俺もなるくんも同じらしい。いつもよりも声を我慢できていないし、何よりも触れてもいないのにお腹につくほど勃起したそこがすべて物語ってる。

     俺自身そんななるくんに煽られて、自分の知らないなるくんがもっと見れるんじゃないかと思うと腰の動きが止まらないでいた。

    「っ、気持ちいいの?」
    「……っ、ふ……ん、ンっ!」

     声が漏れないよう口元を抑えたなるくんが必死に頷く姿が愛おしい。

    「……だして、泉ちゃん、ナカに出してみて……」

     なるくんの望み通り、この日はじめてなるくんの中へと射精した。吐き出した白濁がそのままなるくんの中へと染み渡っていくような感覚。全てを注ぎこもうと無意識に腰が揺れて、なるくんの柔らかい肉の内壁に俺の精液が滲む先端を擦り付ける。うっすら開いた瞳で顔を見れば、恍惚といった顔でそんな俺を受け止めているからたまらないと思った。

    「ねぇ、……もう一回イきたい」
    「ん、っ」

     俺のリクエストに首をふるでもなく、キスで返事をしてきたなるくんにホッとしながら、まだなるくんの中で居心地良さそうに硬くなっている自分自身の動きを再開させる。

     先程吐き出した精液が絡むような感覚と、俺が注挿を繰り返すたびになるくんの中へと更に深く深く擦り付けるような感覚ですぐにでもまた果ててしまいそうだった。


    side arashi.


     中出し、生セックスなんてアタシたちには無縁だと思っていた。だけどいざシてみれば、なんだか妙に興奮しちゃったのは確か。お互いらしくもなく我を忘れて腰を擦り付け合わせてしまった。

     お尻の中の不快感にげんなりしながらも、「……お腹こわしそう」なんて文句を言えば、アタシの頬にキスをした泉ちゃんが「ごめん」って優しく謝ってくる。

     らしくもなく素直なそれに胸をきゅん、とさせながらアタシの方からも泉ちゃんの頬へとキスを返した。

     あまりにも可愛いと思ったから、ついからかいたくなって泉ちゃんのすべすべの脚に脚を絡ませながら、「ねぇ。中、気持ちよかった?」なんて聞いてみれば、「……俺のこれ、気持ちよかった?」だとかいやらしい顔で聞き返されてしまった。

     まさに売り言葉に買い言葉。お互いどちらかが折れるのを待つようにじっと見つめたまま数秒経って、たえきれずに「ふふっ」と笑って見せてからどちらからともなく唇を重ね合う。

    「……たまには良いわね、こういうのも」
    「でも俺は、なるくんのことが大事だからゴムはちゃんとするけど」
    「んもう、泉ちゃんってば。そういうとこは紳士よねェ」
    「はぁ?俺に紳士じゃないとこなんてないでしょ」

     でもまぁ確かにね。なんだかんだとアタシを大事にしてくれてる泉ちゃんのことは解ってるつもり。特に反論もせずベッドの上で泉ちゃんに抱きついていれば、「気持ちよかったよ」なぁんて、甘い声で囁きながらアタシのおでこにキスを落としてくるんだからくすぐったい。

    「ほら、綺麗にしよ。色々と」
    「はぁい」

     泉ちゃんの声に渋々、ほんとはもう少し余韻に浸ってくっついていたかったのを諦めて身体を起こした、その瞬間。

    「あん、やだ」

     お尻の穴から白濁がとろりと溢れ出したのがわかって、指先で掬ったそれを泉ちゃんに見せつけるように糸を引かせた。指に絡ませたそれをじっと見つめて、そのまんま口元に寄せて舌を出したその瞬間、「駄目」なんて顔を真っ赤にした泉ちゃんがアタシの手首を掴んで、ティッシュでごしごしと拭われてしまう。

    「からかうなってば」
    「ふふ、泉ちゃんってば顔が真っ赤よォ」
    「ったく、もう」

     これ以上溢れ出てしまわないように、お尻の穴にぎゅっと力を入れてからもう一度泉ちゃんの頬へとキスをする。

    「手伝ってくれるの?」

     甘えるようにそう言ってみれば、なんとも言えない顔をした泉ちゃんが「奥の奥まできっちり洗ってあげるから覚悟して」なんて言いながらアタシの左手を握りしめる。

     言ってるセリフとはまったく逆。どうにもアタシの中に出したそれが恥ずかしいのか、らしくもなく顔を赤くした泉ちゃんをもう少しだけからかってやろう、なんて考えながら。

     ふたり手を繋いでシャワールームへと駆け込み、場所を変えてもう一度イチャイチャしようなんて気配に上がる口角を隠せないでいたのだった。


    終わり
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