キスしよ「"キスしよ"って言ってくれるまで禁止です!」と肥からのおねだり待ちの審。
ったく、いちいち許可なんて取ってられっか。めんどくせぇ。
…ああ、いいこと思いついた。
「んだよ、したくてたまんねぇって顔してやがるな」たった二日で音を上げるなんて、我慢ってもんを知らねぇのか。
だが認めたくないのか、審は「それはそっちの台詞でしょう」と口を尖らせながら反論した。おもしれぇ。こいつにこんな一面があるなんてな。
「…ちゃんとおねだり出来たら聞いてやるよ」
おもむろに審の腰を引き寄せ、瞳を覗き込む。どうやら言わせたかったみたいだけどよ、おれだって聞きてぇんだよ。
「……したい、です」恥じらいながら絞り出した声が少し震えている。それが妙に心地よくて「なにを」と聞き返した。
「き、……す……、…んんっ!?」
すぼめた唇に容赦なく甘噛みする。
二日分、ちゃんと受け止めろよ?