・ささらボケ、ろしょうツッコミ
・劇場でやってるイメージ


さろ「はいどーもーどついたれ本舗いいますー」
ろ「急に暑くなりましたね」
さ「夏ですねー暑すぎて夏バテなりますね」
ろ「涼みたいですよねえ、やっぱりそんな時にはホラーが良いですね」
さ「♪ぶおお〜〜〜ん」
ろ「それホラ貝やな　ホラーが、良いです」
さ「オッすまんすまん」
ろ「ホラー映画とかね、たまに観ますけど　ちょっと感動出来るのが好きですね」
さ「あー、ユウガオが原料って知ってました？」
ろ「それカンピョウやな　感動な？」
さ「オッすまんすまん」
ろ「ホラー映画だけど、主人公とヒロインの恋愛模様が絡んでたりして　どう見ても両思いなんに、ヒロインがなかなか振り向かない！みたいなの良いですね」
さ「ヒロインちゃん、いけすやな〜」
さ「いけず、やろ！お前さっきから寿司の話しとるやん」
さ「寿司食いたいな思って」
ろ「腹減ってんのか？さっき楽屋で弁当食うてたやろ…ホラーの話もどってええ？」
さ「おん」
ろ「なんやかんやあって主人公がヒロインと恋人同士になって」
さ「めでたいですね！鯛だけに」
ろ「(無視)初デートに行って、その先で恐怖体験をするとかね」
さ「(ヒロイン役になる)盧笙くん、今日はどこ行くん？」
ろ「(主人公役で)今日はドライブデートしよう思って」
さ「わー！盧笙くんの車かっこいい！ロールスロイスやん！」
ろ「お、おう？」
さ「これでどこ行くん？え？！カリフォルニア？ロールスロイスで！カリフォルニアロール、スロイス‥‥」
ろ「また寿司の話しとるやん」
さ「オッすまんすまん」
ろ「今日やけに自己中やなお前　ボケがセルフィッシュ過ぎるわ」
さ「エビとかカニとかな」
ろ「それはシェルフィッシュや　甲殻類を英語で言うな」
さ「オッすめしすめし！」
ろ「ヨオシわかった！一旦寿司の話したるわ！漫才中断や！」
さ「ウチの相方優しいでしょお」
ろ「やかましい！お前の好きな寿司ネタはなんや？言うてみい！」
さ「それは〜ブリ、ハマチ、カンパチ！」（振り付きで）
ろ「似たようなの３つ挙げたな　ブリに至ってはハマチが育ったやつやん　出世魚いうてな」
さ「渋いやろ？」
ろ「よお分からん」
さ「お前の好きな寿司ネタ何？」
ろ「…タマゴ？」
さ「（腹を抱えて笑いながら）お前っその凶悪な人相でっタマゴてっ！」
ろ「うっさいわ　ホラーの話戻るぞ」
さ「はいはい　(ヒロイン役)盧笙くん〜ドライブデート楽しいなあ！」
ろ「(ハンドル握る動き)おう‥‥」
さ「え？どないしてん」
ろ「すまん、道に迷ってしもて‥‥山奥の一本道に入ってしもた」
さ「(簓で)おっホラーっぽくなってきましたねえ」
ろ「(盧笙で)おん、とうとうもうこれ以上進めないっていう崖っぷちに着いて」
さ「(ヒロインで)困ったなあーUターンも出来ないし‥‥車降りてみるかあ」
さろ(車降りる動き)
ろ「あ！崖の向こうになんかあるぞ！…古い桟橋がかかってるみたいやな」
さ「無理！あやしい！桟橋ー！」（振り付きで）
ろ「‥‥それブリ、ハマチ、カンパチのリズムやん！」
さ「カンパチー！」
ろ「気にいるな！」
さ「ブリ、ハマチ！」
さろ「「カンパチー！」」
ろ「何やらすねん！！話戻すぞ、で、その桟橋に近寄ってみるとお」
さ「キャーっ！盧笙くん、あれ！‥‥カッパや」
ろ「‥‥」
さ「かっぱ巻き、だけに‥‥」
ろ「言うと思ったわ！お前寿司のボケに味をしめたな」
さ「お酢でね」
ろ「アジの酢締めおいしいですねえ、酢で締めることでネタの鮮度を保つ効果もありまして」
さ「おっ寿司も笑いもネタは鮮度が大事！うまい！」
ろ「うまないわ！！」
さ「オッすまんすまん！」
ろ「とにかく、桟橋に近寄ってみると、崖の下に‥‥白い服着た女の幽霊が！」
さ「ヒー！」
ろ「逃げるぞ簓！」
さ「おう！あ、あそこにガレージがある！あそこ逃げよ！」
ろ「よし！」
さろ(シャッターを開ける動き)
ろ「あかん！鍵かかってる！」
さ「クソ！あ！これで開けられるかもしれん！」
ろ「おっなんや？」
さ「(ポケットから取り出す)シャコ貝」
ろ「ガレージは車庫ってか！もう魚介禁止にするぞ」
さ「うわ！何か生ぬるい風が吹いてきた」
ろ「あかんあかん！幽霊こっちきてんねん」
さ「磯の香りが」
ろ「（苛立つ）あー！ってそんなことしてたら後ろに気配感じて振り返ると…女の幽霊が立っててギョッとすんねん」
さ「魚だけにギョッとするー！」
ろ「だーかーらーお前のノリに巻きこむな！」
さ「テッカ、カッパ、カンピョウ！」（振り付きで）
ろ「それは海苔巻き！お前のくだらんノリに巻きこむな言うてんの！話の続きやるぞ」
さ「（ヒロイン役で）盧笙くん！幽霊もう来とるよー！」
ろ「（主人公役で）簓は下がっとき！俺が守ったる！」
さ「ヒューヒュー！」
ろ「主人公がヒロインを守る！ここがいっちゃん感動する話のサビやねん」
さ「いや〜ツーンときますねえ」
ろ「ジーンとくる、な　ワサビちゃうわ」
さ「しっかしこんなこと言われたら感動してしまいますねえ」
ろ「せやろ？主人公の評価も上がって」
さ「主人公も出世しましたねえ」
ろ「そうですねえ…って、あ！」
さ「出世魚！ブリ！ハマチ！」
ろ「カンパチ！から離れろいい加減！！」
さ（ダッシュで舞台袖にはける）
ろ「いやサンパチ（マイク）から離れろ、やないねん！！」
さ（はけたまま）
ろ「え！？（おろおろする）簓さん？」
さ（駆け足で戻ってきてのれんをめくる動き）「大将、やってる？」
ろ「やかましい！急にいなくなるん焦ったわ」
さ「そうでしょう、やっぱりボクらは2人セット、まるで２貫がセットの寿司のように…」
ろ「全く上手くないわ　で、ホラーの話に戻りますけど」
さ「おっ幽霊に追い詰められて絶体絶命のとこやな」
ろ「そうそう　（低い声で）その幽霊っていうんは…絶対に狙った対象を呪い殺すんやって…」
さ「ヒーッ！」（のれんをめくる動き）「やってるう？(屈んで助け起こす動き)……大将！？」
ろ「狙った大将を呪い殺す、ちゃうわ！！」
さ「し…死んでる！！」
ろ「殺すな寿司屋の大将を！ふざけてる場合やないねん！もう幽霊そこまできてんねんぞ！」
さ「キャー！（盧笙の後ろに隠れる）」
ろ「あかんーー！呪われてしまう！もう一巻の終わりやーー！」
さ「そこで2貫目に手を伸ばしーー！！」
ろ「寿司ーーーーー！！！」
さ（爆笑）
ろ「おい！」
さ「寿司ーーー！ってツッコミなんやねん（笑）」
ろ「自分の漫才で笑うな！お前が考えたネタやろ」
さ「まぐろ炙りネギ軍艦ポン酢ソース」
ろ「うん、お前が考えたネタやなあそれは」
さ「オリジナルメニュー」
ろ「分かった！もう勝手に寿司屋でもなんでもやれ！店開け！」
さ（その場で回る）
ろ「回転ってそっちちゃうわ！店開く方の開店や！」
さ「ボクお寿司は回らないほうが良いですね」
ろ「どつくぞ…ほんまお前には愛想がつきたわ」
さ「おっ！大将！おあいそー♪」
ろ「いい加減にしろ　やめさしてもらいます」
さろ「「どーもありがとうございました」」


（以下蛇足）
・パラ酒の洋館幽霊事件の後日、コンビ名決まった記念で2人で回転寿司屋に行った時に簓が思い付いたネタ、のイメージ。