魔法中年マジか、マジさ※全方位にまず土下座しておきます。これはギャグです。某魔法少女のパクリタイトルですが似ても似つかないものです。
これは一体どういうことなのだろう。
着ているスーツはもうボロボロだ。通勤鞄は何処かに飛んでいった。中にあった資料のコピーは職場に残してあっただろうか。
「うぁッ!?」
そう考えている月島の真横に大きな衝撃、吹き飛ばされて強かに壁に背中を打ち付けた。口の中に血の味が滲む。ぶつかった壁は赤茶色だがあちこち絵の具をごちゃごちゃに混ぜたような奇っ怪な色合いをしている。小さな体育館ほどの広さの空間だ。
目の前で星が飛ぶ感覚に頭を振る。なんとか身体を起こして目を向けた先では膝をつく、杉元と剣を杖に何とか立っている鯉登の姿。
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