urogiaya ◇CP有の絵などはここ◇R-18原稿の進捗やらくがきは修正不要な程度にトリミングするかR-18指定でワンクッションしています ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 104
urogiaya☆quiet followPROGRESS漣タケ新刊(れおたいR18)表紙です 中身もりもりがんばっています show all(+1 images) Tap to full screen (size:523x743).Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow urogiayaPROGRESS※レナダニ 薄い本ゆえ1ページ目から盛り上がりまくっています🔥 urogiayaPROGRESS※漣タケ レナダニ本原稿より ようやくこちらに進捗を投げられるところまできました 2 urogiayaINFO漣タケ絵チャ会(6/16開催)の入り口ですhttps://draw.kuku.lu/p/rntklove/PWは漣+タケふたりの誕生月を並べて四桁 urogiayaPROGRESS※漣タケ(レナダニ)原稿より およそそんな表情で言う台詞ではない urogiayaDOODLE※漣タケ キスの日 勢いでやっといて照れる urogiayaPAST※漣タケ 過去の漫画からキスシーンだけ集めたコラ作りました😘 recommended works pyr129001enDOODLEモブ霊ラクガキ漫画+普通イラこういう雰囲気すき 3 komaki_etcDOODLE親友からのお題提供でした 甘々な朝儘ならぬままに ひんやりとした窓に額を押しつけ、ベランダの隅の光を見つける。雪の死骸だ。周りに流されず溶け切らぬままいたら、取り残された小さな塊。そこにあるのはただの虚しさと、そういうものにしか宿らない美しさ。 気怠い体を起こそうとすれば、身体に腕を回され、思うように動けない。今朝はそんな日だった。日課のロードワークよりも、この温もりを優先するようになったのはいつからだったか。普段は寝汚い彼の、規則正しい寝息が心地よくて、いつまでも包まれていたいと思ってしまう。しかし、朝日は見たかった。窓ガラスが冷たい。 そのまま上半身を窓に預けていたら、腰のあたりに頭を寄せられた。どこにもいかない、と伝えるように頭を撫でるが、その手に吸い寄せられるように太ももの上に乗っかられてしまった。まるで膝枕のように。まるでじゃない、実際に今そうなっている。銀髪がさらさらと指に溶けていく。 1152 komaki_etcDOODLEキスの日漣タケキスの日 手を繋ぐのすら、いっぱいいっぱいなのに。 目の前の相手は真剣だ。 俺はこれ以上後ずされないと観念し、壁に体重を預けながら、おそるおそる顔を上げる。 顔を真っ赤にしたアイツは、俺の頬に手を添えると、ゆっくりと顔を近付けてきた。 「キスの日?」 「ああ。キスシーンのある映画を日本で最初に上映した日らしい」 円城寺さんは、ぜったい面白がっている。 俺と、俺の隣に座るアイツがわたわたするのをカウンター越しに見るのが、近頃のこの人の趣味なのだ。 「なっ、……そーかよ」 わかりやすく動揺するアイツの横で、俺はなんとか態度に出さないよう、ラーメンを啜る。 キスなんて。 手を繋ぐのすら、いっぱいいっぱいなのに。 「オイ。……腕、当たってる」 1588 komaki_etcDOODLE漣タケ komaki_etcDOODLE目が見えないタケルBGM:美しきもの(サンホラ)美しきもの 紫陽花を二輪、手に持って帰る。適当な植垣から折ってきたが、どこかの家の庭だったのかもしれない。申し訳なく思う心も薄くなる。じんわりとした世界に、肌が汗を纏いだす。 「ただいま」 「おかえり」 小さな声で呟いても、必ず返事が返ってくる。オレ様の帰りを今か今かと待っていたのかと考えてしまう。きっとたまたまだ。たまたま起きてて、たまたま耳を澄ましていただけだ。そう思わなければやってられない。 「今日はなんだ?」 「ん」 ベッドの横まで行って、紫陽花を渡す。チビは花の部分を触りながら、首を傾げては戻し、傾げては戻ししていた。 「紫陽花か?」 「そうだ」 「何色だ? 水色?」 「そうだ」 ぶっきらぼうにしか答えられないオレ様に構わず、チビはぱあっと顔を綻ばせて、大事そうに紫陽花を抱えなおした。 1436 komaki_etcDOODLE漣タケ金木犀のジャム 大家さんに、はい、と手渡されたその小瓶には、小さなオレンジ色の花が浮かんでいた。 「金木犀のジャムなの」 「手作りですか。すごいですね」 「趣味なのよ、ジャムづくりが。イチゴでしょ、マーマレード、りんご、金柑なんかも」 にこにこと笑うその目尻の皺に、日々の暮らしの楽しさが刻まれていた。回覧板と一緒に小瓶を受け取った俺は両手が塞がっていて、不格好なお辞儀しか出来なかった。 「それじゃあ、ハンコを押したらお隣に回してね」 「ありがとうございます」 朝のロードワーク帰りに、集合ポストの前で偶然会うにはタイミングが良すぎた。俺は大家さんの背中を見送りながら、さては俺の音で朝起こしてるな、と察する。もっと静かにドアを開けるようにしよう、この家は古いから音が筒抜けだ―― 1740 komaki_etcDOODLE漣タケ。事後コーラ味 アイツのくしゃみは二パターンある。大地を揺るがすようなでかいやつと、子供がしたみたいな小さいやつ。今はささやかなほうが漏れた。 「寒いか?」 「さむくねえし」 嘘つけ、と笑って毛布を渡す。薄手とはいえ、一人一枚必要な季節になってきた。外ではすっかり秋の風が吹いている。 いい加減はだかでいることを諦めた方がいいのだろう、だけど心地いいのだ。つながった後、汗も精も尽きて一息ついて、二人でこうして寝ころんでいるのが。時折思い出したようにキスをするのは、なんだか犬と戯れているみたいだった。 「オマエってさ」 「あ?」 「コーラ飲めるか」 「飲めるにきまってんだろ」 何を言ってるんだと心底不思議そうな顔をされてしまった。俺はどうしても小さい頃聞いた「歯が溶ける」という話が頭をよぎって、避けてしまうのだ。 1463 komaki_etcDOODLE漣タケ舞妓パロ鳩「なあ、チビ、鳩の目ぇ見えてんのかよ」 「ハト……? なんのことどすか?」 うちにだけ京ことばを使わないアイツを、姉さんなんて呼ぶ義理はない。おかあさんもこれには頭を悩ませているが、お客様の前ではきちんとしているし、何よりも花街一の舞の踊り手であるから、こっそり目を瞑っているのが現状だ。うちとしては、きつく咎めてほしいものだが。 「だぁら、簪だよ。その様子じゃ、まだ目ぇ入れてないみてーだな」 「目……」 ああ、思い出した。そうだ、この稲穂かんざしについている白い鳩には、目を描くことが出来るのだった。ご贔屓さんに目を入れてもらうと出世すると言われている。うちの鳩はまだ真っ白だ。 「だっせえの。貸せよ」 「ちょっ」 1167 komaki_etcDOODLE漣タケ、真夏8月2日 そういえば、久しく入道雲を見ていない。 昨日、四季さんと隼人さんが、「消えた日本語」という話題で盛り上がっていた。曰く、「午前中の涼しいうちに」と「夕立ち」という言葉らしかった。どちらも夏の季語だろうに、今の異常気象じゃ、言葉も溶けて消えていくのか。 「あちぃ」 「言ってると余計暑くなるぞ」 蝉がジージー鳴いているなか、俺の住むワンルームは外気と冷気の狭間で揺らいでいた。いつもより低い温度にしているのに、じっとりと汗をかいてしまうのは何故だろう。陽炎で窓の外がうねって見える。フライパンを出したら、何もせずに目玉焼きが焼けてしまうんじゃないかと思った。味付けは塩コショウでいいかな、なんてことを考えながら、俺は読んでいた台本をぱたりと閉じた。今日は集中力が続かない。アイツの方に目線を投げると、がつがつとハンバーガーに食らいついていた。 1966