プロシュートのマンモーニ陥落計画きっかけは、なんだったっけ。
そうだ。街で美人からナンパされた兄貴を見て、
「流石プロシュート兄貴!あんな美人から声かけられるなんて!オイラだったら絶対ありえないですぜ!」
と、いつものように兄貴に日常会話の一つで軽く言ったこの言葉がことの始まりだったと思う。
褒められたはずの兄貴が何故か眉間に皺寄せ、
「ペッシペッシペッシペッシよォー!まだオメーはそんな事気にしてンのか?いいか、オメーは良い素材を持ってんだ。自信を待て。あとはその心の弱さを克服しなきゃいけねーな!」
とペッシの頬や後頭部を撫でながら叱咤激励の言葉を浴びせる。
しかし自分の見た目など、自分が一番、嫌というほどにわかっている。
だからこそ兄貴からの言葉でも納得できず、自信も持てない。
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