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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    琥珀はテーブルの上に置いた長方形の箱に入ってあるワインを見て思わず頭を抱えていた。このワインはついこの前式典に参加した時に琥珀のある短編小説がとある賞に選ばれ、その時に貰ったのだ。ワインの銘柄をスマホで検索したら有名なワインということがわかった。
    だが琥珀は酒に強くない、飲むといつの間にか朝を迎えており、自分が酔ってる間何をしているのかわかっていないため、あまり飲まないようにしているのだ。実を言うと、飲んだらそのまま寝てしまっているのだが、琥珀はそれを知らない。
    実は似たようなワインがあと二本あるのだ。料理に使おうとしたが消費しきれず、さてどうしようかと腕を組んだ時、部屋の照明で照らされて出来ていた琥珀の影が勝手にユラ、ユラりと揺れたかと思うとそこから人が出てきた。
    琥珀は慣れた様子で横目で相手を見る、相手──サクリは琥珀を見て笑うと机の上に置かれていたワインを見て手に取った。サクリはよく琥珀の影から出てきては琥珀と話していた相手にちょっかいをかけたりする、最初の頃は自分の影から出てくるサクリに驚いてたりもしたが、今は慣れてしまった。
    「お、美味そうなワインだな」
    「……サクリ、お前酒強いか?」
    「いくらでも飲める。アンタ飲めないんだろ? 俺が全部飲む」
    サクリはそういって椅子に座る、琥珀はワインオープナーとグラスを持ってくるついでに残っていた開けていない二本のワインを持ってきた。
    「今回ばかりは助かる、ついでにこれも飲んでいいから」
    「おっ、やった。どっちともいいワインじゃん」
    流石にワインばかり飲ませるのは飽きるだろうか、と琥珀は少し考えて晩ご飯作るついでに酒のつまみでも作ろうかとキッチンへと行った。キッチンからは丁度椅子に座っているサクリがよく見える、サクリはキッチンに立った琥珀を意外そうに見た。
    「へー、料理するんだ」
    「一人暮らしだし、自炊するしな」
    流石につまみを作る予定はなかったため、冷蔵庫にあったもの等を使ってつまみみたいな物を作り始める。ベーコンをカリカリに焼いてそれを野菜とチーズ、ドレッシングで和えた。その後食パンがあったため、切ってオリーブ油を塗り、その上に粉チーズを振りトースターで焼いたのをサクリに渡した。
    「……つまみあんまり作らないからこれでいいのか分からないけど美味しいとは思う」
    「ふーん、美味そうじゃん」
    慣れないことはするものではないな、と琥珀は少しため息を吐いてそのまま晩ご飯を作り始めた。ちらりとサクリの表情を見ると普通そうに見えたが、皿に入った料理の量が減ってるのを見て思わず笑う。サクリはワイングラスを片手に琥珀に言う。
    「中々美味いな、でも男が料理できると嫁来なくなるぞ〜。あ、女だめだっけ」
    「それ抜きにしても結婚できる気はしないけどな」
    サクリがカラカラと笑ってるのを横目に結婚か、と琥珀は考えた。まず思い浮かんだのは不仲だった両親、その両親の姿を見てたせいか、どうしても結婚後のイメージが幸せに繋がらない琥珀だった。それに自分は女性が苦手だ、もし結婚したとしても相手を愛する自信が無い、お互いに傷つくのならしない方がいい。それが琥珀の考えでもあった。
    するといつの間にか琥珀の隣に来ていたサクリが背中を強く叩き始める。
    「大丈夫大丈夫、メリーでも結婚できたし。あんたもできるよ」
    「サクリには居なかったのか、そういう相手」
    「俺は興味なかったから居ねぇよ」
    サクリはワイングラスを回しつつ飲む。琥珀は何故かその様子になんとも言えない気持ちを抱いた、サクリのその言葉が本当だとは思えなかった。けれどそれを言ったところで相手ははぐらかすだろう、と琥珀はそれ以上何も言わなかった。サクリは晩ご飯をつまみ食いしながら言う。
    「え、うまっ……」
    「おいこらつまみ食いするな」
    「いてっ」
    琥珀はサクリのアゴにデコピンした、サクリは顎を押えながらも琥珀の頭にチョップをする。そんなサクリに呆れつつ、サクリの分の晩ご飯を作ろうと料理を再開するのであった。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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