チャンピオン ここはポケモンリーグ、全てのバッチを集めたトレーナーしか挑戦することの出来ない場所。挑戦するだけに挑戦者も相当に強い、その中で四天王を四人倒し、ポケモンリーグの頂点に立つチャンピオンに挑む挑戦者がいた。
そのチャンピオンがいる部屋にはいるとそこに居たのは白髪の青年がいた、顔立ちもよく、着ている服も品がある。ここのポケモンリーグのチャンピオンは他地方のところと変わっているところがあった。
それはここはチャンピオンが二人いるということだ。決着がつかなかったから運営側が特例として二人のチャンピオンという異例の事をしたとか聞いた。
大体一人目が誰かは決まっていない、ジャンケンで決めてるとか聞いたことがある、挑戦者は真っ直ぐ相手を見る、そしてチャンピオン──レイフと呼ばれる青年も真っ直ぐ微笑みながら相手を見た。
「おめでとうございます、よくここまで来てくれました。チャンピオンの一人、レイフです。ここのチャンピオンのことは知ってますね? 二人いるって、つまり俺を倒してもう一人倒したら貴方の勝ちです。……まぁ、勝たせる気はさらさらありませんがね。………行きますよ」
モンスターボールを両者構える、最初の一匹目のポケモンを繰り出した──。
「ふふ、残念でしたね」
息を切らす挑戦者と反対に朗らかに笑うレイフ、最初は挑戦者が優勢だった、だからだろう。相手に油断が生まれたのだ。
『エルレイド、トリックルーム』
あそこで全てが変わったのだ、挑戦者はきちんとレイフがトリックルームを使う戦法をするという事を知っていたはずなのに、油断でそれが頭から抜けていた。レイフがトリックルームを使ったということは勝ちを確信した時だ。
「おや、顔が真っ青ですね? ……貴方に悪夢を与える俺の相棒を紹介します。いきなさい、シャンデラ」
そうして勝負が決まった、青い顔をしつつもまた次挑戦するとレイフに言った挑戦者を見送ると後ろから声をかけられた。
「レイフ、勝ったのか?」
「あぁ、ダミア。勝ちましたよ、相手のポケモン、よく育てられてました。……今度はダミアが当たるといいですね」
「そうか? それは楽しみだなー」
「……多分しばらく挑戦者来ませんよ、バトルしましょう?」
「お、いいねぇ、しようぜ」
しばらくは来ないだろうというレイフの予測で二人でポケモンバトルをした。あまりにも白熱しすぎて新たな挑戦者が来たのが気づかないくらいポケモンバトルをして後で四天王らに叱られるまであと数時間──。