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    いなご

    @175cos

    グラブル・ワンピ中心に文字をポイポイしてます。
    考察、お話、書き途中…等わりと雑多です。
    CP⇒アルユリ/グラシエ/ゾサなど…

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    いなご

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    アルユリ
    温泉イベの前に書いたものなので供養。
    幸せなユリウス

    #アルユリ
    AlbertYurius

    I could just die「ユリウスッ!」
    サントレザン城の回廊。普段静寂に包まれているこの場所は大きな声を上げればそれはそれはよく響く。まだ若い新王陛下の弟殿下の声もその例外ではない。
    「これはこれは殿下、ご機嫌麗しゅうお過ごしで」
    いけない、如何にも御怒りの形相の殿下には、少々嫌味に聞こえたかもしれないな、まぁ意図的に嫌味を含めてしまった自覚はあるが。
    「貴様っ!兄上を拐かすのもいい加減にしろ…!」

    「お言葉ですが殿下、私が陛下にご教授させて頂いているのは思想ではなく方法論です。それを生かすも殺すも、その選択をしているのは陛下です」
    「フン、お前が言う事を効くよう兄上を仕向けているだけだろう!」
    「…殿下、無礼を承知で進言致しますが…どうか新王陛下を信じてあげてはいただけませんか」
    「なんだと?」
    「殿下が新王陛下を憂う気持ちはお察しいたします。大罪人である私が傍にいるのですからね。私を信用しないのはかまいません。当然のことです。ですが、私を受け入れる事を選び、新たな道を切り開かんとする新王陛下の選ぶ道は信じて戴きたい。それだけで陛下のお力になるというものです」
    「私は、別に…信じてないわけでは…っ」
    「フフ、新王陛下と同じく、殿下もお優しいのですね」
    「なっ!どういう意味だ!」
    「では、次の会議がございますので、これで失礼致します」

    殿下はただ新王陛下を心配なだけなのだろう。でなければ、忠告などしたりしない。
    もしも反逆を企てるような方ならば、忠告などはせず新王の失態を切り口に事を興そうとするはず。
    私とは違い、支え合うことの出来る人物だ。


    「大丈夫か?」
    「おや、盗み聞きとは趣味が悪いねぇ、親友殿」
    「べ、別に盗み聞きしていたわけでは…割り入るのも悪いと思って、だな…」
    「フフ…感謝するよ親友殿」
    「?」
    今までの親友殿であれば、弁明に入ってきていただろう。私は大罪人ではないだの、悪い奴ではないだの、信じてやれだの…裏を返せば私の言葉を周りが信じないだろう、だから守ろう、と心配していたのだ。
    心配してくれるのは有難いことだが、行き過ぎた加護は
    、対象の力を信じていない事に等しい。
    だが、今回はそうはしなかった…。
    自覚はないようだが、親友殿はあの一件以来、以前よりも信頼してくれているようだ。
    それが酷く嬉しい…

    この時がいつまでも続くといい…
    ふと、回廊から見える光さす庭に目をやる
    その眩しすぎる様は、今のレヴィオンを表しているかのようだった。
    この国の未来はきっと光り輝くものとなるだろう
    咎人である自分が時にこの場に不釣り合いに思うことがある。それでも、信じてくれる友がいる。

    ただそれだけで、私は…



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    Replies from the creator

    いなご

    DOODLEシエテ独白。若干ポエ厶
    シエ→団長気味

    シエテは未来が見えてる説的な話。
    世界の危機が来ても十天来ないのは、手を出さなくても解決することをシエテは知ってたからでは?という妄想。

    9周年イベ後、アナシエ発現後すぐくらい。
    捏造設定憶測もりだくさん
    シエテは自分の正体をあまりわかってない設定
    星々の唄星の海には星々の記憶が流れていた。
    過去、現在、未来…星の海には「時」がないから、それが既に起きた事象なのか、いつか来たる事象なのかはわからなかった。

    分かるのは結果だけ。

    星々の記憶は正確だった。抗っても抗っても…必ず観測した事象は訪れる。だから備えておく必要があった。いつこの結末を迎えてもいいように。

    最後まで抗ってみせる。せめて、大切なこの世界の人達が少しでも笑顔でいられるように。この手で、世界を壊してしまわぬように。

    なぜ、星の海が見えるのか
    なぜ、剣たちの声が聴こえるのか
    なぜ、剣聖たちが応えてくれるのか
    それは未だにわからない。

    けれど、ずっと孤独だった俺には、この美しい星の海が唯一の救いだった。星々だけが、いつも俺の側にいてくれた。眩しすぎる陽の光の中でも、暗く寂しい夜も、見上げれば星の海を見ることが出来た。ひとりじゃない、そう思えた。
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