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    yoriri3

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    yoriri3

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    ドライブに行こうよ/ キスディノ

    降り出した雨はフロントガラスに滴り落ち、ワイパーがせわしなく左右に揺れている。
    キースはハンドルを握り、雨で煙る暗い街を睨む。
    「ディノ……手がかりはどこだよ」
    キースは車を走らせる。ディノが死んだ。そうブラッドから聞かされた。捜索も打ち切られた。
    だがしかしキースはディノの捜索をあきらめない。きっとなにかある。今だってこの雨のなかディノがどこかで生き埋めになっているのだとしたら、キースの助けを求めているのだとしたら!キースは車を走らせた。思いつくところを探し、くるぐると街を走る。そうしてロストゼロの現場まできて、キースは車から降りる。何度も探した廃墟を探索し、疲れて車に戻ってくるころ、キースは雨に濡れて髪の毛からしずくが落ちていた。シートに染みを作るのを気にせず、キースは運転席に座りエンジンをかける。ブラッドからしつこいぐらい着信があった。そろそろ帰らないと明日の仕事に差し支える。
    キースはアクセルをふんだ。ワイパーが激しく揺れる。街に戻るためにキースはアクセルを踏む。街灯の明かりが等間隔で窓に映る。
    静かだった。ほんの少し前までディノが助手席に座っていっしょにピザを食べながらドライブをしたとは思えないほど静かだ。
    キースは車内を見る。車内は乱雑にゴミや酒瓶、灰皿にはタバコがあふれてが落ちている。新車で買ってだいじにピカピカにしてディノとドライブしてた車は親父の車をおなじような車になってしまっている。掃除をしないと、と思う反面キースはなにもする気力がわいてこなかった。キースはヒーローになってこの車を買った時、うれしかった。なんせ新車である。キースの知っている車といえば、ブレーキの効きが悪かったり、エアコンがつぶれてたり、事故ったところにガムテープを巻いてたり、エンストしたり。そういう車に多く乗っていた。なので自分の買った車がエンストもしないで走り、カーナビがついてるので迷って喧嘩をすることもなく、エアコンあるので、寒いなか暑いなか快適に走るというだけで、キースは親父を見返したような誇らしい気分を感じていた。
    ディノとブラッドといったドライブが楽しかった。
    ごろり、と酒瓶が床を転がる音がした。この酒瓶がシートのしたをくぐってブレーキの下に潜り込むと、とても危ない。キースは酒瓶に気がついていたが放置した。
    街灯の明かりが増えてきている。人通りも増えてきている。キースは通り過ぎるときに、道を歩く人をじっと見て、家の中にいる人をじっと見るが、ディノではなかった。アクセルを踏み込んだ。雨でタイヤがすべる。ふとキースは頭の中がクリアになって、視界がはっきりした。アクセルをベタ踏みした。





    マゼンタが揺れている。
    (ブラッド……泣いてんのか)
    キースはかすむ目で確認しようと瞬くと、そこには自分の顔を覗き込んでいるブラッドのいかめしい顔が見える。
    (だよなあ。ブラッドが泣くはずがねえ)
    キースは心の中で悪態をついた。
    ブラッドはディノが死んだときも泣かなかった。なんて奴だ。それでも友だちなのかよ!いや…ブラッドは情のない人間じゃねえ。ディノが死んで泣かないはずがねえ。だとしたら……ディノはやはり死んでいないんだ。
    キースは痛む思考が渦巻いてうめく。でも今日はディノがいなかったのは本当だ。
    キースは痛む体に小さく呻き、部屋を見渡した。病室である。ぼんやりしているキースは乾いた口を開いた。
    「えっと…」
    「おまえは車で自損事故を起こし、建物にぶつかった」
    「あー、なんか……そうだったっけか……車は」
    「廃車になる。キース、なぜこんな事を」
    とがめるブラッドの口調にキースはひやりとして、慌てて取り繕った。
    「酔ってたんだよ」
    キースは出来るだけへらへらとした顔でいった。ぜったいにブラッドにはシラフでアクセルを踏んだことを知られてはいけない。
    ブラッドの眉毛が吊り上がった。感情が読みにくい男だが、怒りの感情はわかりやすいとキースは思う。ディノがいなくなる以前の時なら長い説教があったのに、ブラッドは黙り込んだ。キースは不信感を募らせる。
    (何の負い目があるってんだブラッド)
    ブラッドは口を開いて立ち上がった。
    「キース、おまえは二度と車を買うな」
    そういったブラッドのマゼンタは揺れていた気がした。ブラッドが背を向けてしまったので確認ができなかったけれど。
    「そうだな、もう車なんていらねーな。ドライブなんて趣味でもねーしな」
    「そうか」
    ブラッドと入れ替わるように医者たちがやってきた。処置を受けながら、キースは天井を見てため息をついた。

    ブラッドがいる限りもうキースはアクセルを踏み込めない。
    「……ディノんとこに行けなくなっちまったな」









    「あれキース、車のカタログなんか見て。買うの」
    メンターとルーキー共同生活のリビングで車のカタログを見ていたキースの横にディノが座り、ひょいとカタログを覗き込んでくる。
    「ああ、まあ……あってもいいかなって思って。ブラッドもいいっていったし」
    「ブラッド?ブラッドになんで」
    「ああ、いや、ほらあいつオレより車に詳しいから聞いただけで」
    キースはカタログをディノに見せる。
    「なあどれにしたらいいと思う」
    「うーん、キースはけっこうおっきいの好きだよね」
    「まあ~体がでけえとでけえ車が楽だしな」
    「俺は小回りが利く方が好きだけどな。あ、これとかどうかな。車の色は赤にしようよキース」
    「へえ、まあこれでもいいかな。てか赤はぜってえやだね」
    キースが呆れるとにひっ☆としたディノの笑顔。ディノの笑みを見ていると口車に乗せられ赤の車を買ってしまいそうだ。キースはカタログの地味な色の車にペンで丸をつける。
    「ディノが車の販売員だったらやばそうだな」
    「そう?」
    「ピザ模様の車でもなんか…買うやつ出てきそうなんだよな」
    「ええ、そんな車あるの?どこ?」
    「ねえよ。……たぶん」
    「あそうだ。どうせならみんなでキャンプ行きたいよな。ジュニアくんやフェイスくんとか他にも誘っちゃってさ、てことはいっそのことバスを買う!?」
    「おーい」
    「そうだバスを買ってみんなでキャンプ行こう!行こう!」
    「あのな。オレが車買う話じゃなかったか」
    キースはさっそくスマホで通販で買えるバスを探し始めたディノの手を止める。
    「はは、ごめんごめん。でもキースって大きなバスだって運転できるんだって?」
    ディノは呑気にピザをかじり、感心したようにいった。
    キースはカタログをめくりつつ、うなずいた。
    「まあリリーとかジェイとかブラッドのヤツとかがなんか資格取れってうるせえし、それなりに四年のあいだも資格は取った」
    ヒーローの現役時代は短い。リリーのようにエリオスに残る場合もあるが、ぜんぜん別の就職をするものもいる。どちらにせよ資格はあって困るものではない。大型自動車運転免許などは、ヒーローの活動においてもいざというとき活躍の場があるので、リリーに言われて習得した。
    「いいなあ、キース。俺もそのうち色々資格取ろ」
    「そうか」
    キースはぬるくなったコーヒーを啜り笑う。キースが大型の自動車運転免許を習得したのは、ディノのいない街にいたくなかったからだ。キースはもし自分がディノのことをあきらめてしまった時は、この街を去る。そしてもう二度と人のいる街には住まないで、トラックで荷物を街から街に運んでいようと思っていた。
    キースはそんなことはおくびにもださないで、ピザを齧ってるディノの肩に腕を乗せてカタログをいっしょに見る。
    とりあえず、赤の車は除外なのは確定だけれども。隣にディノを乗せて、ディノを乗せるとジュニアだとかフェイスだって乗るだろうし、そうなると他のルーキーだって乗せることになりそうだし、ブラッドだって乗るだろう。だからバスというのは大げさだけど、キースはたくさん乗れる車のカタログを熱心にみる。
    「あーディノ。車を買ったらドライブにでも行くか」
    キースが尋ねるとディノはとびきりうれしそうな顔になった。
    「うん!キース、いっしょにドライブに行こうよ」
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    yoriri3

    DONEキスディノ
    「…っ…えろ」
    オレは足元で動くディノの頭をなでて息を吐いた。ディノはオレのちんこを舐めてて、二人分の体重でオレのベッドがきしんだ。
    「…つ、…ゅ」
    ディノはオレのちんこの裏側を舌でれろーっと舐めていて、そのクソエロい姿にオレのちんこはますます元気になっていく。
    「はぁ…キース、きもちいい?」
    顔をあからめたディノの顔に。オレのちんぽの影がかかっている。いつも健康的なディノの顔にグロいオレのちんぽのコントラスト、は。あまりにも刺激的だった。
    「…おお、うん、きもちいい」
    オレはバカみたいな単語しか言えなくなって、そうくりかえす。ディノは口が疲れたみたいでオレのちんこから口を離した。ぷらんぷらんと勃起したままのちんこを持て余し、オレはディノのデコにちんこをこすりつける。さっきまで野球のナイトゲームを観戦しながらノートパソコンで書類をつくっていたディノは、頭の前髪をゴムで結んでいて。いつもは隠れているディノのおでこに全裸でちんこをこすりつけて、自分でもドン引きな変態行為をしている。ひくわーないわー。とか思うもののディノのデコやらほっぺたにちんぽをこすりつけて、オレはハアハハ荒い息をはいてるってわけ。
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