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    edaco10_07

    @edaco10_07

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    edaco10_07

    PROGRESSろくでなしの贖罪

    だいぶ前から書いてるユキモモ。
    一生おわんない気がしたので載せます。
    モモとRe:valeとして活動するようになってから、密かな楽しみがある。
    始まりは些細なことだった。貧乏で、食べるものにも困るような生活をしていたとき、大物俳優の小間使いをして駄賃を稼いだ。その金で自分では決して食べない肉を買い、焼いて食卓へ出したことがある。その時のモモの顔が忘れられなくて、もう一度見たくて、僕は色々なものをモモに与えている。

    *

    昔からユキさんはよくわからない。野菜しか食べないし、女の人はホワイトアウトさせてしまうし、イケメンだし、ジェントルマンだし。凡人な俺には到底理解できないような不思議な人なんだ。その不思議な人がすることは本当によくわからない。その根底には優しさがあるのはわかるけど、なんで俺なんかにこんなに良くしてくれるんだろうか。それは隣で歌うようになってから3年経った今でもわからないままだ。
    ユキのことはこの3年で大体理解できたはずだ。作曲のときは周りが見えてないことや眠い時の癖、好きな食べ物から嫌いな食べ物まで、なんだって知ってる。
    けどやっぱりユキさんは神秘的で、秘密めいたところがある。凡人なんかじゃ到底理解できないようなところだ。どうやって作曲し 2617

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    PROGRESS賽の目は神のみぞ知る

    ユキモモドスケベディーラーパロ
    いつ書き切るかわからないので取り敢えずここまで。
    高級カジノRe:vale。一獲千金を目論む人間が集まる場所。借金返済をかけて一世一代の博打に挑むもの、上流階級の嗜みとして楽しむもの、更なる高みに昇るための資金を手に入れたいもの。様々だ。
     このカジノの名物ディーラーは二人。“100”番のモモと“1000”番のユキ。ここの従業員は3桁か4桁の番号が振られている。4桁はトランプ専門、3桁はそれ以外が専門のディーラーだ。その中でも100番を与えられたモモと1000番を与えられたユキは別格。超高額を扱う卓の番人だった。







     カジノの営業は終了。今日もさまざまな人間の人生ドラマが展開された。その場で有金全部無くして身ぐるみ剥がされたおじさん、モモとの勝負で勝ちをあげた豪運のお姉さん、ユキとの勝負で大敗して破産してしまった不動産王。大半のディーラーは帰宅した中、今日の出来事を振り返りながら仲睦まじく戯れる二人のディーラーだけが残っていた。
     
    「あはは!ユキったら容赦ないんだから〜」
    「今日は負けてやるつもりなくてね。朝お前がベッドから居なくなってたのを見て決めたよ」
    「え!?オレのせいじゃん!」
    「ふふっ、そういうところも運だよ 1912

    edaco10_07

    PROGRESS白桃食膳記
    ・大商人のユキ×桃娘モモ
    首都の中で城の次に大きな建物と言われたら、誰もがその男の邸宅を指さす。大商人、千。若くして商才を表し、数年でこの国の四大商会のひとつに数えられるまでに成長させた。また、この男はかなりの美丈夫であった。絹のような銀糸の髪は風にたなびき、不敵な微笑を浮かべるその美貌は「天女の落とし子」だと噂されるほどに美しい。美しく、優美で、天才であった。
     そんな彼は、数々の浮き名を流した。隣国の姫に見初められた、極西の富豪の娘を手玉に取った、皇后が私邸へ通い詰めているなど。身も蓋もない噂だけでなく、実際に褥を共にしたという女まで現れたり。千の女性関係は奔放であり、数々の修羅場を作り出してきたというのは千の秘書を務める男の談。彼には商才はあっても、女の相手をする才能はなかったのだ。
     しかし、千は変わってしまった。声を掛けられれば断らなかった女たちの誘いを断り、邸宅を訪ねてくる女たちも門前で払うようになった。仕事を全て邸宅内で行い、外での仕事を役職持ちたちに割り振ったようだ。1ヶ月以上首都の邸宅に引きこもり、出て来ない千。今まで一度もそんなことはなかった。千は一体どうしたというのだろうか。
     動かぬ豪奢 2706