だってそんなのずるいって。※先天性女体化(ジュニア)
「ねぇおチビちゃん。ちょっとこっちおいでよ。」
「ん?どうした、なんかあったか?」
「ほらほら、いいからいいから。ここ座って。」
そう手招きされて、静かに椅子に腰掛ける。
「ちょっとじっとしててね……」
と言われ、しばらくすると、フェイスはおれの髪をいじり始めた。
その真剣な眼差しと、息遣いにまるで時が止まったかのように釘付けになる。
ちょくちょく首元や肩に触れる指や吐息がくすぐったくて、にやけてしまいそうになるのを一生懸命堪え、目をぎゅっとつぶる。しばらくして目を開けると、とてつもなく綺麗な顔と目が合う。思わず顔を逸らそうとすると、両手で顔を優しく包まれる。
「よし、可愛くなった。」
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