Drag/on「お前、その痣って怪我じゃないよな」
「ん？」

鮮やかなサベネアのメリードズメイハネの隅の席に、場に似つかわしくない暗い色合いの二人組が座っている。
一人は酒をあおり、もう一人は武器を手入れし、この日は特に何をするでもなくゆっくりとした時間を過ごしていた。

「頬のやつ」
「あぁこれか」

槍の手入れをしていた女は左頬に触れる。

「こちらに来てからずっとだ、治る気配がないから怪我ではないのだろうとは思うが…支障もないのでそのままにしていたな」
「死ぬ前はなかったのか？」
「あぁ、むしろ昔は右瞼に引っかき傷があったんだ。アイルー…まぁミニオンみたいな子がいて…」

過去を思い出す女はふっと柔らかい笑みを浮かべる。じくりと頬の痣が蠢くのを見て、赤い青年は頬杖をついた。

JOKER KILTどこからともなく漂う甘い砂糖の香りが、いつにもまして賑やかな町を満たす。
今年の守護天節はおりなくやってきて、街の色を鮮やかに照らしていた。コンチネンタル･サーカスの思惑は早々に"冒険者"らに頓挫させられ、"流れの科学者"の計らいによる穏やかな魔人の夜が訪れている。
とはいえ穏やかと静かは異なるものだ。イベントに沸き立つ町の人々の雑踏の中で、相も変わらず馴染めずにいる一人の女が、ミィケット野外音楽堂の付近をフラフラとしていた。

「また陰気臭い顔してんな」
「またとは何だ」

そうやって女が一人でいると、大抵決まってそこに朱い青年が顔を出す。並んで歩いていなくても、女が孤独感を感じることはなかった。もとよりそういう質ではあるが。

（一）登岛*不针对任何角色、事物，在没有魔法的世界展开的推理幻想剧
只有爱憎是cp向，总的来说算个全员向
有ooc先提前滑跪




Heart家名下的拍卖行是全国最大的，也是信誉最好的，这里流出的只有真东西。位于市中心最繁华路段的豪华建筑就是那家拍卖行了。
但是一周以前，拍卖行突然宣布装修，据说是里面突发了黑帮火拼。这倒也不奇怪，每次Heart家的当家Murr出场当拍卖师的时候大大小小总会发生点“事故”。一方面Murr出场时一定有顶级拍品出现，另一方面这位家主有时说话实在不好听。只不过这次的事故稍微严重了一些，听说大堂损毁到必须要重新装修的程度了。
这次装修并没有让拍卖行停业，老板举办了一次特殊的拍卖会。地点在Heart家名下的一座海岛上，叫“帽子岛”，当主在过往客户中随机抽选几位赠予名额，邀请携带亲友来到岛上游玩三日。岛上Heart家的别墅中会举办拍卖会和晚宴，以及一些余兴表演。拍卖会理所当然由当主Murr主持，根据按例提前发放的拍卖手册看来，这次的拍品也不简单。