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    たこあし

    3L👌最近は腐向け(進撃エレライ)中心
    エレライ以外だとエレン受け・ライナー攻めがだいすき🥰

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    POIPOI 65

    たこあし

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    15エ×17ラとちゅう
    暑くなってきたのでラの汗を舐めるエを描くことにした🥰

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    三咲(m593)

    BLANKアレス&ラフロイグ。どこかに組み込むかも。駆け上がってくる足音に、面倒なやつだ、と魔皇は小さく笑う。ただ見送るつもりだったが、わざわざ挨拶をしに来たらしい。引き止めるつもりも、送り出すつもりもない。すでにそう告げているというのに。
    「やっと見つけたあ」
     探したぞ、と飛び込んできた少年は、いつもとは少し違う鎧姿をしている。同じ赤色でも、剣士らしい出で立ちだ。彼と自分の明確な違いが、形を成したようで面白い、とも思う。
    「お前にも言っておきたくてさ。……この姿になれたのも、お前のおかげだ」
    「感謝されるような覚えは、ないのだが?」
     肩をすくめて見せれば、少年は小さく噴き出して、「お前、結構顔に出るよな」と笑った。む? と睨むように首を向ければ、逃げるように顔をそらす。こんなやり取りももう、すっかり馴染んでしまっている。
    「お前と戦ったこと、無意味にしたくないんだ」
     だから王国に戻る。彼はそう言って、特に頭の固い従者も、見事に説き伏せていた。渋々送り出したであろう顔は、見なくとも想像がつく。
     主が不在の間は、自分が代わりになだめてやろう。そんなことを思いながら、手元のグラスを持ち上げ、軽く振って見せる。半分になった記憶の中身は 768