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    shirufe_chi

    @shirufe_chi

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    DOODLE🧁に恋人がいることを知った🍩のおはなし。ビリグレ。【Cute lover】

    その日は珍しく、共用ルームにイーストセクターのヒーロー4人が全員そろっていた。
    ジェイはアクアリウムの魚に餌をやりながら、ちらりと部屋の様子を窺う。
    グレイはバーカウンターの席のひとつに座って美味しそうにミルクティーを啜り、ビリーはその隣で『ハニー』を真剣な表情で見つめており、アッシュは二人とは少し離れた場所にあるソファーに寝転がってバイク雑誌を読んでいる。特に会話もない、静かな空間だ。しかし部屋にはどこかゆったりとした空気が流れている。
    ほんの少し前だったらこんな風に同じ部屋で全員がくつろぐことなんてありえなかったから、ちょっとだけ感動してしまう。随分和やかなチームになったように思う。
    同じ部屋で思い思いの時間を過ごしている三人を見てジェイが頬を緩ませていると、ふいにビリーが「あ、そうだ」とグレイに声をかけた。
    「ん、なに、ビリーくん?」
    リラックスしきった声でグレイが応える。そんなグレイに向かって、ビリーはにこりと笑った。
    「次のデートどこに行くか、もう考えた?」
    「っ⁉ ごほっ……」
    ビリーの言葉にジェイが目を丸くすると同時に、グレイが思いきり噎せた。 2665

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    DOODLE距離感がおかしい二人を目撃した🎧のお話。ビリグレ付き合ってない。
    ・8章後の話
    ・何でも許せる人向け
    【A sense of distance】

    「ねえ、ビリー、いる……」
    ちょっとした用事でビリーに会いにイーストセクターのルーキー部屋に訪れたフェイスは、ノックも無しに部屋のドアを開け、部屋に足を踏み入れて──そうして目にした光景に思わず言葉を失った。
    何、この状況。と思ったのだ。
    「あ、フェ、フェイスくん……」
    呆然と立ち尽くすフェイスに声を掛けたのは、この部屋のもうひとりの住人であるグレイだった。フェイスの姿を見たグレイは困ったように眉を下げる。
    「ご、ごめんね、今ビリーくん寝ちゃってるんだ……。なんだか疲れてるみたいだから、起こさないであげてもらえると嬉しいな……」
    眠っているビリーを起こさないようにという配慮からだろう、普段よりもさらに小さな声でそう言ったグレイは、何も悪くないというのに申し訳無さそうに項垂れた。
    まあ、ビリーが寝ているのは仕方のないことだし別にいい。別段大した用事でも無かったし、また日にちを改めてここに来ればいいだけだ。わざわざグレイにビリーを起こせと言うつもりも、自分でビリーを起こすつもりもない。
    ただ。一つだけ突っ込ませてほしい。
    「あのさ、グレイ」
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    shirufe_chi

    DOODLEもしも、の話をするビリグレのおはなし。
    ・ビリーくんがちょっと不穏(8章予告程度)
    ・ビリグレ付き合ってない
    ・ビリーワイズを信じさせてくれ
    ・何でも許せる人向け
    【Even if you deceive me】


    自室でスマートフォンをいじるグレイの表情は珍しく晴れやかだった。
    グレイが上機嫌の理由は、先ほど休憩室で出会ったディノに、「今日の夜、ウエストのみんなでピザパーティーするからよかったらグレイくんもおいでよ!」と誘われたからだ。
    自分なんかが混ざってもいいのだろうかという不安はあったけれど、グレイは喜んでディノの誘いを受けた。以前ディノの誕生日に行われたピザパーティーがとても盛り上がったのはまだグレイの記憶に新しい。きっと今回も楽しい時間を過ごせるに違いないと思うと胸が期待に高鳴った。
    「グレイ、何だか機嫌よさそうだネ。なにかいい事でもあった?」
    夜に行われるピザパーティーを心待ちにしていると、同室であるビリーに声をかけられた。不思議そうに首を傾げるビリーに、グレイは実は、と口を開く。
    「その、ディノさんが、僕をピザパーティーに誘ってくれて……楽しみだなって……」
    ぼそぼそと告げると、ビリーは嬉しそうに笑った。
    「へえ、そうなんだ、よかったねグレイ!」
    「う、うん……。僕なんかを誘ってくれるなんて、ディノさん、本当にいい人だよね……」 2239

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    DOODLE四月馬鹿ビリグレ。
    🧁に好きと言われた🍭のおはなし。
    多分コメディ。二人は付き合ってない。
    【April Fool】

    四月一日、エイプリルフール。一年に一度の嘘をついても許される日。
    ビリーは今日という日を思いっきりエンジョイする為に、昨日のうちにルームメイトであるグレイに「明日はどんな嘘でもついていいヨ」と告げていた。事前にそう言っておけば、グレイも気軽にエイプリルフールに参加できるだろうから。せっかくのイベントなのだから、楽しむ人数は多ければ多い程いい。
    ビリーの言葉にエイプリルフールに嘘を吐いたことがないらしいグレイは「頑張って嘘つくね……!」と握り拳を作って意気込んでいた。真面目なグレイが嘘をつくのはとても珍しいから、どんな嘘をつくのか楽しみで仕方ない。
    「ビ、ビリーくん!」
    グレイに声を掛けられたのは、ちょうどそんなことを考えていたタイミングだった。きっと一生懸命考えた嘘を披露しに来たのだろう。胸のあたりでお祈りするみたいに両手をぎゅっと組んでいるグレイはかなり緊張しているように見えた。がんばれ、と心の中でエールを送る。
    「じ、実は今日、ビリーくんに、伝えたいことがあって……!」
    「うん、なあに」
    ビリーはにこにこと笑いながらグレイの言葉を待つ。
    さて、一体どんな 1394

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    DOODLE桜見に行くビリグレのこばなし
    付き合ってるかもしれない
    何でも許せる人向け
    【cherry blossom】

    ──今日の夜、サクラ見に行こ!
    ──へ?
    そんな唐突なビリーの提案により、グレイはビリーと一緒に夜桜を見に行くことになった。
    夜になり、グレイとビリーは身支度を整えて外に出る。三月に入って気温も高くなってきたとはいえ、夜になると外の空気はしんしんと冷えていて、冬の名残を感じさせた。
    「やっぱり夜は冷えるネ。グレイ、寒くナイ?」
    「僕は平気。ビリーくんこそ、寒くない?」
    「オイラはグレイから貰ったマフラーがあるから、ぽっかぽかだヨ!」
    にこりと笑うビリーの首元には去年のクリスマスにグレイがプレゼントしたマフラーが巻かれている。
    クリスマス以降、ビリーは必ずグレイがプレゼントしたマフラーを巻いて外出するようになった。最初はグレイに気を使っていて身に着けているのかなとも思ったけれど、ビリーの様子を見るに、どうやら本当に好んで使ってくれているらしい。
    悩みに悩んで選んだプレゼントを、ビリーが気に入ってくれて良かった、と思う。
    「どしたのグレイ、にやにやして」
    「えっと……ビリーくんが僕があげたマフラー使ってくれてるのが、嬉しくて。自分が贈ったものを好きな人が 1464