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    クローン

    @tannpopo1282235

    二次創作小説・絵(パロ・BL・SUS) まとめ場所
    色んなCPを載せるので各自自衛を願います。

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    クローン

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    【💜&🧡】やっべー!福引き当たった!!
    #ラ兄弟

    #ラ兄弟

    今日はツイてない日だった。
    朝、かけたはずの目覚まし時計が鳴らなかった。給食で、どこからでも切れる袋に入ったドレッシングが全然開かなかった。家でおやつのポテチ袋を開けたら引っ張りすぎて中身ぶちまけた。掃除してから炭酸のジュースを開けたら、それも溢れ出て机も床も大変な事になった。二度目の掃除。晩ご飯の手伝いで卵を割ったら殻がいっぱい入ってしまった。給食と晩ご飯が被ってた。オムライス。
    別に大事件って程でもないけど、こう何回も起きると嫌になる。
    「クソ〜……さいあく〜……もうやだ〜……」
    ミスタがソファーに転がってぼやいていれば、ポスンと誰かが座る音。シュウがゲーム機を持っていた。

    ________________.......

    「……成る程ね。そんな事があったんだ」
    「そーそー!もう最悪、あっ!!」
    カーレースのゲーム中、ミスタのキャラクターがコースアウトし落ちる。その間にどんどん抜かされていき、このままでは最下位だ。
    「もー!!最悪、って、っえ!?」
    キャラクターが復活しようとしている中、他のキャラクター全員に雷攻撃が落ちる。ミスタがその隙にアイテムボックスを拾えば、一番良いアイテムが出てきた。
    「やった!ラッキー!」
    すぐに使って順位を一気に上げていく。三位まで駆け上がり、続けて手に入れた妨害アイテムで更に順位を上げていく。
    「三位……二位……一位!!やったー!!」
    まさかの大逆転。今まで最悪だった気分が一瞬で最高の気分になった。
    「おめでとう。見事な勝利だね」
    「それな!コースから落ちた時、終わったと思ったけど逆にそれが良かったかも!なんか今日の悪い事も全部チャラになった気分!」
    「そうか、そうだよ!そう考えればいいんだ」
    「は?何々どーいうこと?」
    「今日の出来事の事だよ。
    目覚まし時計が鳴らなかったけど、急いで用意したから遅刻しなかった。給食のドレッシングも一気に開けて飛び散る人もいたけど、ミスタはハサミで開けたからそうならずに済んだ。おやつの袋と炭酸のジュースもその時は大変だけど拭けばいい話だし。量が減っちゃったから二つ目も開けて違う味を楽しめたよね。晩ご飯の手伝いの殻だって取り出せば問題ないし、味も変わらない。ご飯も被ったけどオムライス嫌いじゃないでしょ?」
    「確かに嫌いじゃないけど……」
    「物は考えようだよ。悪い面もあれば良い面もある。明るい元気な性格だけが正しい訳ではないでしょ?静かで落ち着いた人のストッパーも必要だし、だからといって止まったままでは進めなくなっちゃう。どちらも大事で何か役目があるんだよ」
    「じ、人生何周目......」
    「んはは!君と同じだよ」
    「うーん……でもまあ確かにそうだよな!悪い事もあれば良い事もある!」
    「そうそう。その通り!」
    「じゃあ明日は最高の一日!?」
    ミスタが笑って言えばシュウも笑って答えた。

    「そうだよ!明日は最高の一日さ!」
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    Replies from the creator

    クローン

    PROGRESS【💙&💛】空飛ぶ夢、見てみたかったんだよね
    #ラ兄弟
    「ゔ〜......!ふぇ〜ん......!」
    「おっと、どうしたのルカ。怖い夢でも見た?」
    「ゔ〜アイクだっこ〜......!」
    「よしよし大丈夫だからね」
    昔、悪夢を見て泣くルカをよくあやしていた。お昼寝の時も夜の時間も。ぐずぐず泣きながらアイクに抱きつくルカは、毎回アイクの温かい体温と優しい声に安心して二度目の眠りに落ちていく。
    アイクは可愛い弟が頼りにしてくれる喜びを感じ、ルカは優しい兄の事を安心できる存在として大切に思っていた。
    そんな二人も成長し、そのうちルカは悪夢を見なくなった。今日はこんないい夢だったと報告できるくらいに。

    そんな中、今度はアイクが眠れない日々を過ごすようになる。高校生になり新しい環境に難しくなる授業、両親のいない家で兄弟たちの世話をし、出来ない事だらけなのにやりたい事は沢山ある。皆の協力の元、日が経つにつれ少しずつ出来る事が増え軌道に乗り始めた日々の最中。張り続けていた糸がプツンと切れたらしい。眠気が来て布団に入るも数時間で目が覚めたり、悪夢で飛び起きる日々。分かってはいるが、寝なくちゃ、明日も学校が、と考え込んでしまい悪循環に陥っていく。二週間も経つ頃にはアイクの目元にはクマがくっきりと浮き出ていた。
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