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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    ゲが石戦争で干空ちゃんに持たされてた短剣と✖︎先生に渡したものが似てたので同じものなのでは?から広げたお話

    #原作軸千ゲ
    originalStoryAxis1000Ge

    Amulet「 ……おい、これも持ってけ。テメーの分だ」
    司帝国潜入前夜、千空は彼を呼び出してそう告げた。
    差し出されたのは、一振りの短剣。扱いやすいよう、柄には皮が巻いてある。
    「 うーん、気持ちはありがたいけど、俺はいいかな〜。この通り、戦闘力は低いし武器の扱いにも慣れてないからさ」
    そう言って受取を辞退しようとするが、千空の表情は変わらない。
    「 クロムにもマグマにも、同じものを持たせてある。……安心しやがれ。別に、テメーにそれで戦えとか、誰かを傷つけろって言ってるわけじゃねぇ」
    そこで、一旦言葉を切って。
    「 それは、テメーの身を守るためのもんだ。……ナイフの使い道は、何も武器だけじゃねぇ。
    使い方はテメーの判断に任せる」
    だから、これを持って行けと。
    あくまで身を守るための刃として、千空はそれを与えてくれた。
     そうだ。刃物は、なにも争うために、傷つけるためだけに使うものではない。
    彼が自分の身を案じて預けてくれたものだから。使う時は、必ず。
    ……誰かを傷つけるためではなく、なにかを守るために、これを使おう。
     そう心に決めて、ゲンは翌朝、クロムとマグマを伴い、司帝国へと旅立った。

     結局、その闘争において、幸いにもと言うべきかその刃が抜かれることはなかった。
    紆余曲折の末、多少の怪我人は出たものの、千空の申し入れによる無血開城となったためだ。
     その後も、引き続きさまざまな出来事や事件があったが、その短剣は一度も鞘から抜かれることなく今もここにある。
     氷月の凶刃に倒れた司を救うために石化の謎を求め、宝島へ。
    宝島を経て、司の復活を果たし、アメリカ大陸へ。
    そして今、人類石化の謎の中心地、南米へ。

    北米からの追跡をかわすために必要な移動手段を確保すべく、バイクをクラフトする。
     ただ、それに当たって懸念はあった。
    ひとつはスピード。こちらはモーターボートで上陸し、地道なクラフト作業。
    一方、囮を追って運河に向かったスタンリーたちは、科学王国の粋を尽くした空母ペルセウス号で、いつ反転してこちらを襲撃してくるかわからない。
    もうひとつは、現在捕虜となっている、千空のかつての師匠、ゼノ。
    純粋な戦闘力は不明だが、なにぶんにも頭の切れる人物だ。……なにより、一度袂を分かったとはいえ、千空の師だ。
    可能であれば対立を避け、……理想としては、味方に引き込みたい。

     ── ……使い方は、テメーに任せる。
    かつての言葉を胸に反芻して、大切にしまい込んでいたそれを手に取った。
    「 ……使わせてもらうね、千空ちゃん」
    君は、君の科学で俺を救ってくれたから。
    今度は俺が、千空ちゃんのくれた科学の刃で、ちゃんと千空ちゃんの科学(おもい)を繋いでみせる。

     ゴムの木を前に佇むそのひとに、一歩踏み出すと、気配に気付いたようで彼はこちらを振り返った。
    怪訝な顔をする彼に、柄を手前にして短剣を差し出す。
    「 いいのか、人質に武器になるものを渡すとは」
    よく通る声で、挑戦的な言葉が向けられた。
    それに、笑顔を返して。
    「 ゼノちゃん、スーパー科学屋じゃない。せっかくなら手伝ってよ、ゴム作り〜 」
    だって、俺らの乗り物がしくったらゼノちゃんも死ぬんだし。
    そう嘯いて、改めて剣を差し出す。
    彼が剣を手に取って、鞘を払えばそのまま刺される距離。……そうなった時、避ける術はない。
    けれど。
    …… 大丈夫。伝えてみせる。
    俺は、千空ちゃんの科学(おもい)を信じてる。
    「 ゼノちゃんは、千空ちゃんと一緒♪
     科学には、ジーマーでウソつかない」
    でしょ?
    一瞬、軽く目を見開いて。
    仕方がないなと言うような、やわらかい表情で、彼は差し出された剣を受け取った。
    ……なんとなく、その表情が千空と重なる。
    「 ただし通信機にだけは絶対近寄らせない〜♬」
    釘を刺すようにそう付け加えると、ゼノは大袈裟な手振りで苦笑した。
    「 おお残念。どうやらお人好しの大マヌケではないようだ!」
    口では毒づいても、師弟でのクラフトは本当に楽しそうで。

    「 ……少しは、伝えられたのかな。ねぇ、千空ちゃん?」
    それを一歩引いたところで見守りながら、ゲンはそうひとりごちた。
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