👓VS🐉(👓サイド)僕はずっとスネック君が好きだ。
ヒーローとして戦う君は勿論 それ以外で貧乏くじを引いてしまう君まで。
その不器用さのような実直さが好きだ。
プライドが高いのに あまりにか弱い。
他の誰にも見付けられなければいい、可愛い人だった。
僕の物にしてしまいたかった。
告白してしまいたかった。
でも、いつだったか恋人を作る気がないと彼は酒に酔って零して…
「誰か好きになったらどうするの?」と聞いたら「ヒーローになったときに誰も好きにならないって決めた」と答えた。
彼らしいなと、淋しくなったが安心もした。
きっと彼は揺るがないだろう。
このままでいい、スネック君に仕事で頼りにされて、
仕事終わりに二人で呑みに行って
その後当たり前みたいに家に泊まってくれて
そのまま一緒に出勤したり
休みの日に映画を見に行ったり、自分の趣味に染まってくれたり
オーダーメイドのプレゼントだっていつも付けてるくれている。
まるで友達以上恋人未満のようじゃないか
今の関係のままずっと居れたらいい。ベストだ。満足だ。
それなのに、何故あんなやつなんだろう?
何度も何度もスネック君に軽薄な愛を吐くのに
その度にスネック君は苦虫を噛み潰したような顔をするのに
きっと君は折れてしまう。絆されてしまう。
「誰も好きにならない」を砕かれて 大事に愛されてしまうんだろう。
あんな男に気付かされた、僕はそれをしなかったんだ。
だから、きっと、僕では役不足だったあれやこれやを 彼なら上手い事やれるんだろう。
「お幸せに」なんて口が裂けても絶対言わないし
無茶苦茶悔しいから もうしばらく上から目線で居させてもらうけどね。
🐲「こないだスネックさんと中華街でデートしたんだよねぇ〜」
👓「中華………フフッいえ、この間スネック君が作ってくれた麻婆豆腐が辛くなり過ぎて大変だったのを思い出しまして…」
🐲「手料理〜〜〜〜〜???????」