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    04shiromi

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    04shiromi

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    前に書いたミステリの一コマ風どつ(れいささ)

    モブ母「大和のこと?あの子ったらロクに帰ってこないで…仙草さんって分かる?あんな大物俳優さんのとこにお世話になってるなんて母として申し訳ないわぁ」
    盧笙「いや…」
    簓「ほな息子さんとはずっと会うてないんですね」
    母「連絡くらい寄越せばいいのに…姉の咲夜が結婚して、その相手が外資系の社長なもんだから……きっと駆け出し芸人の居場所がないと思ってるのね」
    盧「大和…」
    母「私はあの子がどんな事してたって愛してるのに…」
    盧「……………」
    母「暗い話して悪かったわね、今日は来てくれてありがとうねぇ」
    盧「いえ、貴重な話聞かしてもろて」
    簓「お姉さんおおきにぃ」
    母「あら、お姉さんだなんて……」

    盧「簓、付き合うてくれておおきに」
    簓「かまへんよ〜」
    盧「あいつの言うてること全部合っとったな」
    簓「おん」
    盧「これで大和は晴れてシロや」
    簓「せやろか」
    盧「へ?」
    簓「俺は寧ろ怪しく感じたけど」
    盧「なんでや」
    簓「あのおかんの言うことは全部大和の説明と一致しとったし、そこに齟齬はあらへんかった」
    盧「それなら、」
    簓「おかんは必要な情報だけ出してきたんや」
    盧「…おん」
    簓「まるで口裏合わせとるみたいに」
    盧「………っ」
    簓「零」
    零「呼んだか?」
    盧「おま、ッ……零、いつから」
    零「ハニ〜が呼んでたもんでな」
    簓「調査資料は?」
    零「おっと…その前に言うべき事は?」
    簓「…ダーリン、持ってきたもん見して」
    零「おう」
    盧「……なんの茶番見せられてるんや」
    簓「あ〜…」
    零「予想通りだろ?」
    簓「やっぱりって感じやな」
    盧「え、どういうことや」
    簓「あの人はおかんやない」
    盧「は…」
    簓「ただのサクラや」
    盧「そんな…っ」
    簓「しぃ」
    盧「へ」
    簓「つけられとるの…分からん?」
    盧「!」
    簓「今日はこのまま解散するで」
    盧「お、おん…」
    零「報酬をまだ貰ってねぇな」
    簓「もう…ベッドまで待てくらい出来るやろ、もう少し上手く使われてくれ」
    零「俺は自分のために情報を仕入れてるんでね」
    簓「分かったから…弾んだるから、ほらはよ」
    盧「はぁ………」
    零「盧笙、また明日な」
    盧「おっさんヘバらすなよ!」
    簓「誰が!」
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    04shiromi

    MEMO前に書いたミステリの一コマ風どつ(れいささ)モブ母「大和のこと?あの子ったらロクに帰ってこないで…仙草さんって分かる?あんな大物俳優さんのとこにお世話になってるなんて母として申し訳ないわぁ」
    盧笙「いや…」
    簓「ほな息子さんとはずっと会うてないんですね」
    母「連絡くらい寄越せばいいのに…姉の咲夜が結婚して、その相手が外資系の社長なもんだから……きっと駆け出し芸人の居場所がないと思ってるのね」
    盧「大和…」
    母「私はあの子がどんな事してたって愛してるのに…」
    盧「……………」
    母「暗い話して悪かったわね、今日は来てくれてありがとうねぇ」
    盧「いえ、貴重な話聞かしてもろて」
    簓「お姉さんおおきにぃ」
    母「あら、お姉さんだなんて……」

    盧「簓、付き合うてくれておおきに」
    簓「かまへんよ〜」
    盧「あいつの言うてること全部合っとったな」
    簓「おん」
    盧「これで大和は晴れてシロや」
    簓「せやろか」
    盧「へ?」
    簓「俺は寧ろ怪しく感じたけど」
    盧「なんでや」
    簓「あのおかんの言うことは全部大和の説明と一致しとったし、そこに齟齬はあらへんかった」
    盧「それなら、」
    簓「おかんは必要な情報だけ出してきたんや」
    盧「…おん」
    簓「まるで口裏合わせ 917

    04shiromi

    MAIKINGれさキッス!キッス!目隠しもあります!まだまだ未完「お前誰かと寝た事ねえのか」

    アロマの香りがする。あまり嗅いだ事のない、異国の甘さ……これはバリ島のものだろうか。ちょっと変わったとこないん、と無茶ぶりした結果連れてこられた一室は、俺の選ばない種類のそれだった。

    「失礼な、食うもんには困らんかったで」

    ジャケットをぱん、ぱん、と二度払ったあとハンガーに掛ける。香りも慣れればいいものだけれど、移り香は避けられない。後でファブらなあかんな。なんて、この人に近付く時は毎回煙を被らされているのだけれど。

    「そっちじゃねェよ」

    零は窓の外を見ながら緩やかにそう言った。間接照明で暖色に照った壁は、情緒を感じるようなダークブラウンで埋められている。“寝る”、と聞いて抱く方を想像するのは、俺にとって至極当然のことで。

    もしかして夜の踊り子みたいに…幾多もの男侍らせてきたとか何とか、こいつに思われとるんやろうか。服の皺が消えた事を確認しては、視線を向けないままやや怪訝な顔をした。

    「……ベタベタ触られるん嫌やねん」
    「てっきりグルメかと思ってたが。簓くんは人誑しの才能があっからなぁ〜」

    ああこれ、四割ホンマに思っとるやつや。白いシャツ一 4378

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