男勝りな魏無羨ちゃん(15歳)、姑蘇藍氏双璧の藍忘機に出会うの巻③ 雲夢江氏の大師姉こと魏無羨と、姑蘇藍氏の藍二公子こと藍忘機がとある夜狩で出会って以来、ふたりは手紙のやり取りをする仲になった。
といっても、恋仲になった訳ではない。
夜狩の最中に倒れ世話になった感謝の礼として手紙と蓮の花托と共に届けてもらった返事が届き、気まぐれに魏無羨がその返事を伝送符で送ってみたらまた返事が来た。その繰り返しを数ヶ月ほど続けている。
雲夢の蓮湖の花が見頃なこと、蒸し暑い季節は水浴びが一番楽しいこと、師姉が作ってくれる料理がこの世で一番美味しいこと。
魏無羨からの手紙にはきらきらと眩しく、蓮花塢での日々を楽しんでいることが伺えた。
「藍湛からの手紙って、なんていうか、こう…」
「あら?」
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