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    春宮祐希

    @springsnow2434

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    春宮祐希

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    春宮祐希

    PROGRESS騎士姫 ペン先のインクが紙の上で掠れたところで何度目かのため息をついた。私しかいない公務室が今日はいつもよりずっと広く感じる。別に、あの子がここにいるのが当たり前なわけじゃないけど、心まで離れてしまったように感じるとそういう錯覚までしてしまうのかもしれない。
    「あと、何日だっけ……」
     何日経ったっけと問う方が正解は早くに見つかるかもしれない。表では友人を名乗ることすら出来ない私たちの間で明確な約束を取り決めることは不可能に近かった。
     皇族の私は国民全員が監視の目だし、フレンは国に仕える騎士だからフレンにしか出来ない仕事があれば国境ひとつ越えることも難しい。時折互いの国に行くことがあっても逢瀬となるとそんな暇もない。
     簡単に、誰の目も気にせず遊べていた数年前のあの頃が懐かしい。もっとたくさん会いたい。顔が見たい私のことを見ててほしい。たくさん、その温かい手で触れて、フレンでしか満たせない愛を溺れてしまうくらい与えてほしい。喉がからからに乾いていくような、飢えにも似た欲が小さく私の心臓を焦がす。
     明日は朝から視察に出て、そしたら夜は、週明けのパーティーのために少し早めにコーヴァスへ入って 670

    recommended works

    umeno0420

    DONE※※※ 一切合切あなたの自己責任においてご閲覧ください ※※※

    夭折したミヒャエル・カイザーの天文学的遺産を相続した潔世一が、それを元手に社会貢献活動をすると決める話。ビジネスフレンド出演、御影玲王。

    作中の相続に関する描写は全てフィクションです。現実の法制度等には一切準じておりません。予めご承知おきください。

    2ページ目は付録です。
    地獄の沙汰まで余らせないミヒャエル・カイザーが死んだのは、彼が現役を引退した1年後のことであった。

    世間には病死であるとだけ発表されたが、正確に言うならば癌だった。発見されたときにはもう全身くまなく転移しており、緩和ケア以外の治療の選択肢がほとんどなかったという。本人から聞かされた話だから、多分本当のことだ。

    「この癌といや遺伝的形質を持つことで有名だが、あいにく俺の親戚は癌になるほど長生きしないクズばかりでな。お陰で気づくのも遅れてこのザマ」

    昨年に行われたカイザーの引退試合はそれはもう華々しくて、いや本当これでサッカーを辞める選手とは思えないほど悪辣で元気いっぱいだった。相手チームの心をベキベキにへし折りながら当然のように勝利し、やつはピッチの上を去った。マスコミもコーチ陣もチームの運営もみんなして引退の理由と今後の予定を尋ねたが、カイザーは決してまともな返答をしなかった。やけに芝居がかった台詞で、きっぱりと未練がないことだけを語っていた。
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    secret_xxxxx9

    MAIKINGロン毛不良の三っちゃんが猫を拾う話。
    まだまだやさぐれてる初期の三が、猫の流花を拾うファンタジー(ノリオを添えて)
    まだまだ流花要素がないし、続いてしまっている…
    不良が雨の日に猫を拾うっていうシーンを三でやりたかっただけ。
    みっちゃんと猫。「あれ?みっちゃん?」

    自分の少し後ろを歩いていたはずの三井寿の姿が消えたことにふと気付いて、堀田徳男は辺りを見回す。

    持っていた傘がどうしても視界を狭めるから、身体の向きを変えて大きく首を動かすも、その姿は見つけられない。

    おかしいな、今までしゃべっていたはずなのに。

    今日は一日中雨だった。
    いや、今日も、と言った方が正しいかもしれない。それくらい何日も天気はぐずついていて、雨が降ったりやんだりを繰り返していた。
    学校をサボってファミレスやコンビニ前にたむろしてみたり、仲間内で誰かの家に集まって酒や煙草をやるなんてことは日常茶飯事だから、ここ数日の雨でも三井や堀田がやることなんてそう変わらなかった。

    今日も雨が降っていたが、学校にいても退屈なためコンビニまで足を延ばした二人は、もう昼休みも終わり授業が始まる時間だと分かっていながらも急ぐことなくだらだらと校門までの道を歩いていた。
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