アンダーウェア「ななみぃ!!!も、もしかして、おまえぇ!!」
「何ですか?朝から……」
「これ!どういうこと?!」
プルプル指先を震わせながら、五条が指さしたのは七海が自宅で使っている私用のノートパソコンであった。
証券会社に勤めていた七海は、呪術師として復帰した後も、余剰資金で資産運用をしていた。趣味の域を出ない程度ではあったが、着実に資産は増えており、この分なら早めのリタイヤをして海外移住も考えられる額となっていた。
現実的には、恋人である五条悟は呪術師として、今の日本に必要な人物であり、出張程度ならともかく、海外移住など考えられない。七海は五条にベタ惚れであり、五条が日本にいるなら、己ひとりでのんびりとリゾート地での余生など天秤にかける価値すらないのであった。
昨夜も恒例のチャートチェックを簡単に済ませた後は、五条の待つベッドへ滑り込み、五条が気を失って寝落ちるまでその身体を貪った。
そうだ、五条の身体を温かいタオルで拭きあげて、自分は水を片手に再度、パソコンへ向かったのだった。
そこまで思い出して、七海はハッとなった。ネットショッピングで下着を購入するためにサーチしたところ、女性の下着も何故かリストに上がってきたのだった。
七海は近接武器を持ち、戦闘は身体能力を生かしたパワー型である。そのため、動きが激しく、通常のボクサーパンツでは外人サイズのペニスが動きの邪魔をするのだった。そこで七海がたどり着いたのはジョックストラップという、スポーツをする際にも使われる下着だった。
伸縮性のある生地とベルト状のゴム紐のようなものでできたジョックストラップは七海の巨根を更に目立たせた。
通常、家ではボクサーパンツを履いているため、五条は七海がジョックストラップを愛用していることを知らなかった。ところが、任務後に五条に拉致られて、ラブホテルにしけこんだことがあり、興奮した五条にスラックスを剥ぎ取られた。勃ち上がりかけた巨根を包むジョックストラップを見た五条は、えっちすぎると騒いで、途中までまともに七海の股間を見られなかったくらいである。
そんな五条へ口づけ、とびきりの声で
「口でしてください」
と言った自分の勇気を褒めてやりたいと、七海は今でも思っている。
続く
20240606 ひらぶー