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    ベルジャンルート モブの話(2009/11/20)

    その名を知る※注:ベルナルドルート内 ベルナルドの弁護士とその幼馴染です。








    私とエリオットは幼馴染だった。
    私たちの親は同じイタリア系の移民で、同じコンテナに詰められてデイバンの港に辿り着き、同じようにヤクザに売り払われた。
    このデイバンと言う街を仕切っているのは、市長でもなければ警察でもない。CR:5と言う名のイタリア系のマフィアだ。現在の彼らの統治は、時として暴走しがちな権力機構のそれよりも穏やかで、私たち市民に飴を配って歩くことを忘れない。けれど当時の彼らは、トスカニーニ一家と言う名前だった頃のこの街のマフィアたちは、恐怖を持って語られるに足る純然たる収奪者であったらしい。私たちの両親は彼らの扱う≪積荷≫として売られ、人並みの生活を手に入れるのに十年近い歳月を費やした。
    過酷な日々の中で私たちは生まれ、共に育った。
    腐ったネズミの死体や、吐き散らされた汚穢やゴミの山に埋もれたスラムの中で、エリオットは私のために泥水を被っていない白い花を探してきてくれるような子供だった。年上の少年に苛められて泣いていると、彼は私の元へやってきて、小さな白い花を差し出してくれる。変な顔をするなよとぶっきらぼうに言う彼の手は、あちこち探し回って泥だらけだった。だがその手の中の花は一点の汚れも無く、泣くのも忘れて見とれてしまうほど真っ白だったものだ。ぼろ切れを纏ったみすぼらしい子供が、シンデレラになれる魔法の花。受け取った私の手を引いて、彼は私をスラムから連れ出してくれた。エリオットは私にとって魔法使いで、かぼちゃの馬車の御者で、そして王子様だった。恋とか、憧れとか、そんな言葉で表すようなのものではなかった。けれど、私にとってエリオットは人生の一部だったのだ。
    女は娼婦に、男は物乞いに――なるのが当然の下層市民だった私たちだが、両親達は自分たちが味わった“物”として扱われる屈辱を子供にまで与えてなるものかと歯を食いしばって育ててくれた。あの時代のこの街で、最低限とはいえ教育を受けることができた移民の子供は本当に数えるほどしかいないはずだ。私もエリオットも、両親の期待に応えるべく必死で勉強をした。トスカニーニ一家が内紛で揺れ、街中が不穏な空気と、時折響き渡る銃声に怯えて静まり返っていた間も、私達は一心不乱に参考書と睨めっこをしていたものだ。だがその甲斐あって、それぞれ年老いた親を養っていけることのできるだけの職にありついた。同時期に、トスカニーニ一家はCR:5と名前を変え、多少の混乱期を経て統治は落ち着いていった。

    運が良かったのだと、つくづく思う。

    私はとある資産家の令嬢の、家庭教師として働き口を得た。
    女である私が就ける職業など数えるほどしかない。知識を活かせる仕事などは更に少なかった。一時は諦めそうにもなったものだったが、エリオットにも叱咤されて駆けずり回っているうちにその姿を見かけたと言う資産家に声をかけられた。正直、雇ってくれるのであれば多少の胡散臭い点は目を瞑ろうなどと思い上がったことを考えていたものだが、旦那様は立派な紳士で、奥様はお優しく、私の生徒となる少女は利発で愛らしく、そして優秀だった。私は人に教える喜びを知り、教え子に慕われる充足感を知った。

    エリオットは弁護士になった。
    州政府が助成する奨学金の奨学生として何万人もの応募者の中から選ばれ、彼は大学に進学した。司法を学んだのは、両親達のような不法移民たちの、搾取されるばかりの立場に何かできることはないかと模索した結果であるらしい。寝る間も惜しんで彼は机に向かった。周囲の同輩達はほとんどが裕福な実家の後ろ盾を持ち、卒業後の就職先も決まっているような状況の中で、なんの後見も無いエリオットは一人奮闘した。優秀だった彼は嫉妬を受けることも多かったが、必ず彼の努力を見ていてくれる人がいた。それは同輩であったり、教授であったりしたが、エリオットは彼らの励ましを得てついにデイバンのとある弁護士事務所に就職を果たした。

    どちらも、溝の匂いが充満する、両手を広げればそれそれの指先が壁に触れてしまうような狭い家で育った子供の成長した姿とは思えないほどの成功だった。
    それぞれの生業を得て生活は大きく変わったが、私達の関係は変わることも無く――親しい友人同士であった両親たちの存在が、絆となっていたのかもしれないが、相変わらず親しい幼馴染であった。
    私は奉公に上がった家の子供たちを順に育て上げて家庭教師としての実績を積み、皆が大きくなると旦那様の紹介で他家へ移った。いつの間にか、私が教えた子供たちの数は両手の指であまるほどになっていた。
    エリオットは貧しい移民たちを救済する活動と平行して、いくつかの大きな仕事を手掛けた。そしてその功績が認められ、CR:5の――この街の支配者たちの仕事を引き受けるようになった。初めは、刑務所に収監された構成員の弁護を引き受けた。その内、弁護を引き受けた受刑者の一人がCR:5の幹部となり、当時の縁を辿ってエリオットを顧問弁護士に、と言ってきた。慈善事業では食べていけない。彼がやりたいと望む仕事をするためには金と、そして地位と権力が必要だった。その点、街を牛耳るマフィアであるCR:5幹部の顧問弁護士という立場は最適だった。エリオットは自ら望んであちらの世界に飛び込み――彼の望むとおりに、生き生きと働いていた。
    彼を雇った幹部と言う人は、マフィアとは思えぬほど聡明で、理知的な人であったらしい。雇い主は移民の処遇向上にも意欲的で、そちら方面の仕事を任せてもらったとエリオットはとても喜んでいた。興奮気味にその人のことを語るエリオットの話に、私は見知らぬ世界への好奇心とともに耳を澄ませた。
    幸せそうなエリオット。私はそんな彼を見ているととても楽しかった。
    大人になり、男と女の付き合い方を知った。私も彼もいい年で、特に私はもう行き遅れなどといわれても仕方が無い年になっていたから、結婚という言葉を思い浮かべたことは否定しない。
    だが、互いに充実した人生と、幼い頃から変わらない優しい関係は居心地がよく――結局、私達は幼馴染のままだった。
    彼もまた、馴染みすぎた関係を今更変えるのには抵抗があったのだろう。けれど、ある日エリオットは私から顔を逸らして、小さな声で言った。
    「今の仕事が終わったら、一度君と話をする時間が欲しいんだ、マリーカ。休暇を取る予定なんだよ。君に話したいことがあるんだけれど、これまで30年近くもずっと言いたくていえなかった言葉だから、きっと最低でも一週間は必要だと思うんだ。ねえ、付き合ってくれるかな?」
    真っ白な花を差し出してくれた小さな王子様の迷いの無かった手とは違って、今の彼の言葉は上擦りがちで、しかも言っていることもお世辞にも格好いいとは言えなかった。けれど、私にとってエリオットは今もたった一人の王子様であったから、私もまたお姫様のように頬を染めて、「勿論よ、待っているわ」とその問いに答えた。

    とは言ったものの、エリオットの言った“今の仕事”はそう簡単には終わらないように思えた。
    十年近くぶりに刑務所へと入れられてしまったエリオットの雇い主。彼の弁護がエリオットの仕事だった。いったいどういう事態が起きているのか想像もできないが、ある日突然新聞の第一面を賑わせたトップニュース――CR:5の幹部五人の内四人までもが逮捕されると言う異例の事態に、街は沸き返っていた。そして関係者であるエリオットたちの忙しさと言ったら見ていられないほどであった。逮捕されてしまった雇い主は、異例のスピード判決で監獄入りが決定したが、いくつもの経済事犯を抱えており裁判が続いていた。その弁護と、そして監獄内にいる雇い主と唯一密接に連絡を取れる繋ぎ役として、エリオットは学生時代以上に忙殺されていた。
    いい加減、身体を壊してしまうのではないかと不安になった私は少し休むことはできないのかと彼に問いかけた。エリオットは苦笑して首を横に振ったが、こっそりと、もう少しで目途がつきそうなんだよ、と教えてくれた。
    どう目途がつくのか、そのときの私には解らなかったが、疑問は数日で氷解した。

    脱獄。

    けたたましく騒ぎ立てるラジオの報道で、私はそのニュースを知った。ああ、エリオットの言っていたのはこのことだったのかと納得し、けれど、そのときには私はそれどころではなかった。
    脱獄のニュースが流れる前の晩から、エリオットの姿が消えていたのだ。家の扉の前に、不自然に鞄を落とした状態で。
    私はエリオットを探し回った。
    30年以上、言いたかったという彼の言葉を、私はまだ聞いていなかった。
    そして、同じくらい長い間、私もまた彼に言いたい言葉があったことを伝えてもいなかった。
    だから私は一昼夜駆けずり回ってエリオットを探し、見つけ出した。見つけ出したが、彼の言葉を聞く機会も、彼に言葉を伝える術も、失ってしまっていた。
    エリオットは死んでいた。殺されたのだ。
    CR:5とその敵、ふたつのマフィアの争いの渦中にいた彼は、その最中で命を落とし、変わり果てた姿で打ち捨てられていた。

    エリオットの部屋は無人だ。いいや、正確には私がいる。けれど本来の部屋の主の姿は無く、部屋の空気はしんと冷えて重苦しかった。彼は、郊外のデイバン墓地で、十字架の下で眠っている。年老いた彼の両親は息子の訃報にその場で卒倒し、たった一晩でまるで十年は年を取ったかのように老け込んでしまった。意気消沈し、臥してしまった彼らを、今は私の両親が看病している。だが無事に快癒したとしても、生前のエリオットの面影を色濃く残すこの部屋に、彼らはきっと入ることはできないだろう。入っても、その瞳は涙で埋もれて室内を見回すことなどできないと思う。だから、彼らの変わりに私がエリオットの遺品を整理しに訪れた。
    街は静かだ。降りしきる雨の音だけが、私の耳に届く。
    幹部達の脱獄の後、しばし大通りをGDという恐ろしげなギャング達が大手を振って歩いていたが、行方をくらませていた幹部達が戻ってすぐに彼らと戦いを始めた。市民は息を呑んで結末に目を凝らしていたが、ついに今日、争っていた二つの組織は和平を結んだのだと言う。
    幹部達が脱獄を果たしてから、約半月。彼らがデイバンに戻ってきてからは、十日もたっていないだろう。
    そのわずかな期間の間に、CR:5はデイバンを取り戻した。和平の音頭を取ったのは、エリオットが心酔していたあの雇い主の幹部なのだと言う。エリオットがもし生きていたら、きっとその雇い主の為に駆けずり回ってへとへとになり、それでも活気に満ちた顔で喜んで働いていたはずだ。そして和平を成功させた日の夜には、私のところへ来て彼の雇い主がどれほど有能で、部下として働き甲斐がある男で、彼の弁護士として雇われていることをエリオットがどれだけ誇りに思っているのかを聞かせてくれるのだ。お酒が入ったエリオットは饒舌になり、夜が明けるまででもいつまででもしゃべり続けるだろう。私は、眠い目を擦りながら彼の話を追いかけるのだ。彼が、私に言いたいことがある、と改まって背筋を伸ばすまで、ずっと。
    そんな幻想を抱きながらも、私は黙々と彼の遺品を片付けていた。亡くした人の面影に、涙することも無い。夢の無い女だ。だが、夢を見せてくれる魔法使いも、夢に見たい王子様ももう私にはいなかったのだ。
    驚くほど、心が凪いでいた。
    彼の死に心が揺れていないわけではなく――むしろ、揺れるべき心そのものがどこかへ行ってしまったようだった。寒々とした部屋の中で、手を悴ませながら私は作業を続けた。だがそのうちに、わからなくなってしまった。整理とは、いったいどうするのだろうか。エリオットが暮らしていたこの部屋を、沢山の彼の蔵書や、仕事の書類の束や、私や両親たちと一緒に写った写真を、私はどうしようと言うのだろう。
    手が止まり――手が止まると、私は酷く疲れていることに気付いた。窓辺からは薄い明かりが差し込み、見上げれば空は菫色に照らされ始めていた。雨はいつの間にか上がっていたようで、朝が来ようとしていた。エリオットの、いない朝が。

    私はひとまず彼の家を後にした。止まってしまった手はどうすれば再び動き出してくれるのかわからなかったし、残してきた両親たちも心配だった。
    太陽も昇りきらないこんな朝早くに、道を歩いているような奇特な人間はそうそういない。静まり返った大通りを、私は歩く。ふと、漂う水のにおいに混じって、鼻腔に微かな潮の香りを感じた。エリオットの家は、海を間近に見下ろせる高台にあった。港が見たい、唐突な衝動に駆られて、私は進む方向を変える。
    いくらも歩かぬ内に、埠頭が見えてきた。遊泳用の砂浜ではなく、貿易港として積荷の上げ下ろしをする為の港には多くの機材が無骨なシルエットを乱立させている。少し離れた場所に見える鉄橋の向こうで、半分だけ顔を出した太陽が空と海を染めていた。この港には、多くの移民たちがたどり着く。豊かな資金を手に新天地での生活を夢見て、もしくは私たちの両親のように狭苦しい貨物船のコンテナに詰め込まれて。
    エリオットは、この港が好きだった。この港にたどり着いた人々の暮らしが、少しでも明るいものになればよいと語り、実現させる為に駆け回った。船を下りたとき不安に揺れていた移民たちの表情が、エリオットと出会い希望を見つけて晴れやかになっていく様をみて何度胸を熱くしたことだろう。マフィアの顧問弁護士として、彼が行なっていた仕事が健全なものばかりであったなどと夢を見たりはしない。だがそれでも、彼が救いたいと願った人たちがこの港にはいて、そして彼に救われて新天地を得てこの港から旅立って行った人々がいるのだ。
    あるいは彼の家よりも尚色濃く、この場所はエリオットの思い出をうつしていた。
    おぼつかない足取りで私は歩き、波の打ち寄せる際に立つ。眼下には波が打ち寄せ、渦を作っていた。
    ふらりと、その渦に目を奪われる。
    私は何も考えていなかった。ただ空っぽの頭の中で、その時とても死と言うものを身近に感じた。そちら側にエリオットがいるのならば、足を踏み出すことは、実は恐ろしいことでもなんでもないのではないだろうか。思い、波の音に誘われるようにして、足が動いた。
    耳の中では潮騒が揺れている。その向こうに、エリオットがいる気がして、私は、最後の一歩を――

    踏み出そうとした、その時だった。

    声が聞こえた。
    潮騒を裂いて高らかに聞こえたのは、愛の言葉だった。
    驚いた。まさかこんな時間に、私以外に出歩いている人がいるだなんて思わなかった。見上げれば、橋の上に影が二つ。背の高い影と、後を追う少し背の低い影。恋人同士なのだろう、彼らは踊るようにふざけ合いながら、鉄橋の歩道を歩いていた。車で通ることは良くあったが、あの橋に歩道があっただなんて初めて知った。私はその影を見上げる。
    誰とも知らぬ恋人たち。
    足を止める。私は立ち尽くして、欄干に登ってはしゃいでいる二つの笑い声を聞いた。

    橋の上で、彼らは愛を叫んでいた。
    高らかに、とてもとても嬉しそうに、心の底から愛しい人の名を呼んでいた。
    聞きながら気付けば、私は声に出してエリオットの名を呼んでいた。

    「エリオット」

    愛してるぞ、と誰かが言った。
    愛している、私はその声を繰り返す。

    「エリオット、エリオット、エリオット……!」

    俺はお前が好きだ! 誰かが叫んだ。
    私はあなたが好き、また、繰り返す。

    「エリオット……私は……っ!」

    あなたが、好きだった。
    あなたを愛していた。
    あなたへの想いは大きすぎて、私はその感情に名前を付けられなかっただけだったのだ。けれど気付いてみればあまりにも明白に、私が抱えるこの想いは愛という名前であったのだ。
    エリオット、私の王子様。
    あの溝色のスラムの中にいた頃からずっと、私はあなたを愛していた。

    一度形を見つけた想いは、堰を切ったように溢れ出す。
    そして涙も、次から次へ零れては私の頬を濡らし、地面に落ちて灰色の染みを作った。落ちていく涙を追いかけるように私はうずくまり、両腕で顔を覆う。酷い顔をしているはずだ。エリオットに見られたら、きっとまた、変な顔をするなと言われてしまう。私の王子様はもう純白の花は贈ってはくれないけれど、彼は私の泣き顔は嫌いだったから、見せたくないと思った。

    橋の上の恋人達は、揃ってひどく楽しそうに笑い声を上げている。
    私はその声に、かつて彼と過ごした時間を思い起こし小さく微笑んで、笑うことができた自分に安堵した。そうだ、笑う練習をしよう。もう少し上手に笑えるようになって、エリオットに見せられる顔になったら、彼の眠る十字架の元を訪れる。
    そして愛を告げるのだ。
    いまだ笑い続けている恋人達のように楽しげに笑って、あなたが好きだったのよと言ってみよう。
    エリオットと過ごした記憶は、すべてが愛おしく、温かく、優しいのだから。そこから生まれたこの愛を伝える声は、あんなふうに浮かれて弾んでいるべきだと思った。
    そうすれば、いつか神の御許でエリオットと再会したときには、彼はきっと同じように笑いながら返事をしてくれるはずだ。
    焦ることは無いだろう。だって、この想いを抱えて生きてきた三十年間、私は文句のつけようも無いほど完璧に幸福であった。ならば同じ想いを抱えたまま、あともう三十年くらい待つ事だって苦ではないではないか。
    明けの空を照らす太陽を見上げ、私は早速、笑みを浮かべた。

    橋の上では、顔も知らぬ恋人たちの影が二つ、大きく手を広げてまるで世界を抱きしめようとするかのようにはしゃいでいる。
    幸せな恋人たち。
    私の愛を教えてくれた。
    彼と過ごした日々が、幸福で愛に浮かれた日々であったと教えてくれた。
    ありがとう、あなたたちに心からの感謝を。そしてあなたたちの未来にも、多くの幸があらんことを。
    いつか私がエリオットと再会する何十年か後のその日まで、彼らもまた今日と同じようにずっと変わらない幸福な朝を二人で迎えていて欲しい。勝手な願いを、私は朝日に託した。



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