限定家族ごっこ(仮)人付き合いの苦手な一松と十四松と言えど、他人との交流が全くないわけではない。
一人ならいざ知らず、連めば怖いものなしの傾向のある現金な二人にはそこそこ心許せる知人が何人か存在している。
そのうちの一人で、稀少な異性の知り合いである老婦人は、散歩の度に顔を合わせていて、ひょんなことから縁が生まれた。
彼女には一松と十四松のように必ず連れがいた。連れは大変可愛らしい、まん丸でコロコロ動くヤンチャなポメラニアンと、ややぽっちゃり目の太々しい顔つきをしたボストンテリアなる犬っころだった。
その犬たちがあわや車道に飛び出すところを助けたことを切っ掛けに、二人は老婦人と言葉を交わすようになった。
そればかりか助けられたことが分かっているのか、犬たちに大層懐かれるようになった。
元より動物好きな十四松はもちろんのこと、猫好きの一松にしても、自分たちの姿を認めるや瞳を輝かせて尻尾をフリフリ駆け寄ってくるポメラニアンや、不承不承ながらも満更でもなくやってきて頭を撫でろと要求してくるボストンテリアの愛らしさにあっさり虜になった。
飼い主である老婦人の穏やかで大らかな性格もあり、二人はすぐさまこの一人と二匹に心を開いた。
何度か家に招かれてお茶もしたし、ご婦人の都合や体調が悪ければ進んで用事を言いつかり、嬉々として犬たちの散歩代行もした。
そんな矢先にご婦人が持病の悪化でひと月ほど入院すると言う。
その時、今は亡き祖母の姿をご婦人に重ねていた二人は酷く心配した。望むなら出来る限りのことをしようとも思った。
「え。コイツらの世話と留守番を、おれたちに?」
「ええ。お願いできるかしら?」
だから、大変申し訳なさそうにご婦人に頼み事を切り出された二人は、戸惑いながらも受けようと思ったのだった。
そうして一松と十四松は、二匹の犬と共に一ヶ月間、ご婦人の留守を守り待つこととなった。
幸いにも、ご婦人から預かったポメラニアンはやんちゃだが聞き分けの良い子であり、ボストンテリアもまた気難しい性格ではあるものの、一度認めた相手に対しては従順であった。
彼らはどちらも一松と十四松を主人と認識しており、ご婦人の言いつけをよく守りながら良い子にしていた。
しかし、それでもやはり寂しいものはあるようで、時折二人の足下にじゃれついた。
ご婦人の家は古い木造家屋だ。廊下の幅も狭く、階段も急角度で危ないので、犬たちは専ら階段脇の部屋に置かれたクッションの上で遊ばせた。
二匹とも遊び盛りなので、いくらでも走り回っていられる。飽きたらまた玄関まで戻ってお座りの姿勢を取り、一松たちが来るのを待った。
ご婦人が退院するまでの間、二人に課せられた仕事は単に留守宅を守るだけではなく、短期間とは言え滞在するにあたって掃除などもしなければならない。一松たちが慣れない家事に勤しむ間、犬たちは大変お利口に二人の手が開くのを待った。そうして手が空くと二人は思い切り犬たちと戯れた。
時には犬たちを囲んでトランプをしたり、野球盤をしてみたり。たまには近所の野良猫たちと一緒に日向ぼっこをする日もあった。
「一松兄さん、今日の晩御飯何にする〜?」
散歩を兼ねて晩御飯の買い出しに出かけた二人はのんびり歩きながら話をする。
ちなみに一松は料理があまりできない。そもそも実家暮らしなので自炊と言えるほどのことをしたことがなかった。
対して十四松はよく母を手伝って台所には立ったが、何しろレパートリーが少ない。ご婦人宅に滞在して三日も経つと早くも献立に詰まった。
昨晩あたりから希望の献立について聞かれているものの、一松としては十四松が作ってくれるものならなんでも良いと思っていることもあり、まともに答えられずにいた。
肉が食いたい気分であるような、でも魚だって悪くはないし、野菜も嫌いではない。むしろ米が食えるなら卵かけご飯だっていい。
そんな風に思いながら難しく考えているうちにスーパーの看板が見えてきた。
仕方なしに決めぬまま中に入る。
カートを押しながら店内をぐるりと一周すると不意に一松が口を開いた。
「カレー」
「え? あ、うん。そうだね! カレー美味しいよね!」
「お前、好きでしょ。せっかく作るんだし、お前が好きで楽なものでいいよ」
「えー?ぼくの好きなもので良いの?」
「良いよ。十四松の好きなものが良い」
「わーい!! ありがとう、一松兄さん!!」
一松の言葉に、十四松の顔がパァッと輝く。
そのままカゴに放り込まれた食材を見て、十四松はあれこれ考え始めた。
買い物を終えて帰宅すると、早速一松と十四松は調理に取り掛かった。
手際よく下準備を進める十四松の横で、一松も包丁を握る。
「……ねえ、十四松。玉ねぎ切る時は、目ぇ瞑っちゃダメなんだってさ」
「そうなの!? なんで?」
「涙が出ると邪魔になるらしい。あと、切った時に出た汁が目に染みて痛くなるらしい。だから、玉ねぎを切るときは目を開けて、ゆっくり切っていくと良いみたいだよ」
「へえ〜」
そんな会話をしながら二人は黙々と作業を進めた。
そうして出来上がったのは、オーソドックスなポークカレーだった。
鍋いっぱいに作られたそれは、瞬く間に二人の腹に収まった。
食事を終え、後片付けも済ませると二人は犬を伴って軽い散歩に出た。この家の周囲には公園がある。
遊具はないが、それなりに広い敷地を有するそこは、犬たちの格好の遊び場だった。
元気に駆け回る犬たちの後を二人もゆっくりと歩く。
一通り走り回って満足した犬たちがやがて二人の元に戻ってきた。
「もういいの?」
「帰る?」
一松と十四松が尋ねると、犬たちは揃って尻尾を振る。
「じゃあ帰ろうか。今日もたくさん遊んで疲れたでしょ?」
「帰ったら風呂入れてやるからな。しっかり洗わせろよ?」
「お湯溜めたげるからね〜!」
二人は再び家路についた。
入浴も済ませ、後は寝るだけという時間になって二人は犬たちと共に寝室に入った。
布団を敷いてやると、二匹は嬉しそうにじゃれつきながら横になった。
その様子を見届けてから、一松と十四松も布団の中に潜り込む。
明日もまた朝早くから家事が始まるのだ。早く休まなければならない。
だが、犬たちが眠るまでは、二人もまだ眠りにつくことはできない。
二匹の温もりを感じながら、一松と十四松はポツリポツリと話し始める。
「あのさ……」
「ん?」
「おれ、正直に言うと、最初はちょっと面倒だなって思ったんだよね。コイツらは可愛いけど、面倒見るとか、そう言う責任負える気がしなかったし」
「うん」
「でも、今はそうでもない」
「どうして?」
「ここにいる間はずっと一緒に居られるから。それに……お前が居るなら、それで良いかなって」
「一松兄さん……」
「ごめん。なんか恥ずかしいな、コレ。忘れて」
一松が照れたように顔を背けると、十四松はそっと彼の手を握った。
「ぼくも、同じ気持ちだよ。一松兄さんの側にいたいし、一松兄さんが一緒だと楽しいし嬉しい。だから、これからもよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる十四松に、一松は何も言わず手を握り返しただけだった。
それでも十分だった。
二人の手は繋がったまま。互いの体温を分け合いながら静かに夜が更けていく。
こうして、一松と十四松の奇妙な仮初の二人暮らしは続いた。
翌朝、目覚めると既に隣は空になっていた。犬も一匹いない。
起き上がった一松はカーテンを開けて窓の外を見る。
今日も快晴のようだ。
天気を確認し、一松は昨晩のうちに用意しておいた水を皿に足し、未だ眠気が覚めないのか動きの鈍いテリアに差し出した。
「ほら」
「ワフ」
差し出された水を、パッと眠気を覚ましたテリアが勢いよく舐め始める。
その様子を微笑ましく確認して、一松は布団を畳んだ。
テリを伴い、かすかに物音が漏れてくる台所へ向かう。
戸口からそっと中を伺うと、案の定割烹着姿の十四松の背中があった。足元にはまとわりつくような動きをするポメの姿もあった。
十四松はトースターに食パンを突っ込んで、卵とハムを冷蔵庫から取り出した。フライパンに油を引いて熱すると、ハムを敷き卵を割り入れる。
焼けるまでの時間でコーヒーメーカーにスイッチを入れ、次いで鍋を取り出して牛乳と砂糖を火にかけた。
出来上がったハムエッグを盛り付けた皿と一緒に、今度はスープカップを取り出す。中にはコーンの缶詰が投入されていた。
それらを持って食卓に並べると、ちょうどトーストも出来上がる。
十四松はテキパキと二人分の食器を用意し始めた。
一松はそろりとその背後に近づくと、不意に十四松の腰に腕を巻きつけて抱きしめた。
「わっ! い、いちまつにいさん!?」
突然のことに驚いた様子で振り返った十四松だったが、すぐに笑顔を浮かべる。
「おはようございます!」
「……おはよ」
挨拶を交わした後、一松はすぐに体を離した。
しかし、名残惜しそうな表情を隠さない彼に、十四松はクスリと笑う。
「朝ご飯食べよう? 冷めちゃう前に」
「……うん」
二人は席に着いた。
いただきますと言ってから、早速十四松はフォークを手に取る。
まず最初にハムエッグに突き刺す。
「やっべー!スッゲー美味しい!」
自画自賛して美味しそうに朝食を頬張る姿に一松の目元がだらしなく緩んだ。
「そりゃ良かった」
くつくつ喉を鳴らして笑いながら、一松は十四松の作ったご飯を良く味わってゆっくり咀しゃくする。
そんな彼の姿を、十四松はじっと見つめていた。
視線に気付いた一松が怪しむように眉根を寄せる。
「何?」
「えへへ。なんでもないよ」
幸せそうに笑って誤魔化そうとする弟を訝しく見遣る。
だが、十四松は特に気にした風もなく、そのまま一松を見つめ続けた。
やがて一松は諦めたのか溜息を吐くと、食事を摂る。
しばらく静かな時間が流れた。
ただ食事の音だけが響く室内に、ぽつりと言葉が零れる。
「ねえ、一松兄さん」
「なに?」「ぼくね、今、すごく幸せなんだよ」
「……」
「一松兄さんと一緒に居られて、本当に幸せ」
「……おれも」
「……えへへ」
「……ふひっ」
照れ臭そうに、嬉しそうにはにかむ十四松を見て、一松も笑みを返す。
この瞬間が、いつまでも続けばいいのにと思った。
その日も家事は忙しかった。
洗濯物を干し終えると、今度は掃除に取り掛かる。
床を掃き、水拭きをし、雑巾掛けをする。
途中、テリアが遊びたがったが、一松が叱ると大人しく従ってくれた。
おかげで、家の中はとても綺麗になった。
一通り家事を済ませると、十四松は庭に出る。
そこには小さな畑があった。
ご婦人から好きに使っていいと言われた畑には規模の割にいいものが出来ている。大根の葉っぱを摘んでは籠に入れ、プチトマトも収穫する。
「あ、そうだ」
思い出したように呟いて、十四松は家に戻った。
玄関脇にある収納スペースを開けて、そこに入っていた箱を取り出してくる。
それは昨晩の買い物で購入したものだった。
「あった。これこれ」
中にあったのは、小さなブリキ製のじょうろだった。
花壇の土を湿らせ、水を与える。
それが終わると、今度はプランターの花の手入れを始めた。
ガーベラの花弁に霧吹きを掛け、バラにも同じようにしてやる。
最後にサボテンに水をやり終わると、ちょうど正午を知らせる鐘が鳴り響いた。
「お昼にしよっか、ポメ、テリア」
「ワフ!」
「キャぅ!」
元気よく返事をした犬と共に台所へ向かう。
昼食は簡単に作れる焼きそばにした。
野菜と肉と麺を炒め、ソースをかけるだけの簡単料理だ。
皿に盛り付け、食卓に運ぶ。
「すげーソースのいい匂いする」
「ね!匂いだけでヨダレでそう!」
窓拭きを終えた一松がやってきて、二人で向かい合って手を合わせる。
「いただきます」
「いただきまっす!」
「わふわふ」
「きゃうん」
声を揃えた二人に同調して、自分達は食べれられないことを知りもしない犬たちも声を上げた。それに軽く噴き出して、一松と十四松はほっこりホワホワに昼食を取り進める。
「一松兄さん、散歩の後は何する〜?」
「ん〜」
十四松の言葉に一松は考え込むような素振りを見せる。「別に何も考えてなかったけど」
「じゃあさ!一緒に野球しよう!」
「お前ね……まぁ、いいや。今日は天気もいいし、付き合う」
「やったー!!」
十四松が万歳して喜ぶと、一松はその頭を撫でてやった。
「ねぇ、兄さん」
「なに?」
「ありがと〜大好き」
「……なにそれ。大袈裟」
「あははっ」
内心では大変動揺しつつも、期待しすぎないよう自身に言い聞かせた一松は、いつも通りの十四松の真っ直ぐな信愛をさらりと流した。しかし口元はどうしようもなく、微かに緩んだ。幸か不幸か、さりげなく告白を織り交ぜて緊張していた十四松にはそれに気付く余裕はない。
淡白な反応にちょっぴりガッカリしながらも、本心に気付かれて引かれなかったことに安堵もした。
そうして昼食を終えると十四松は早速出掛ける準備を始める。
「いきマッスルハッスル!! ハッスルハッスルー!!!」
「……うるさい」
相変わらずのテンションの高さに一松はやや辟易する。
しかし、十四松が楽しそうにしているのを見るのは悪い気分ではなかった。
「一松兄さん、早く早くー!」
「はいよ」
一松も出かける支度を整えて玄関を出る。
空は雲ひとつない快晴だった。
「あ、そうだ」
ふと思い出したように十四松が呟く。
「なに?忘れ物?」
「ちょっと待ってて」
そう言うと十四松は家の中に戻っていく。
しばらくすると、何かを手に持って戻ってきた。
「はい!これあげる」
「……え」
十四松が差し出して来たのは、小さな鉢植えの花だった。
黄色い花が咲いている。「……何コレ」
「マリーゴールドだよ!綺麗でしょ」
「…………」
「昨日買い物に行った時に買ったんだよ〜」
「あ、そう」
「黄色くて、可愛いでしょ」
「そうだね」
確かに可愛らしい花だと思った。
だが、それを自分に贈る意味がよくわからない。
「ぼくからのプレゼントです」
「なんで?」
「だって、この間一松兄さんの好きなものの話、したでしょ?それで、黄色も意外と好きと聞いて!」
「あぁ……そういうこと」
ようやく納得した。
要するにこの花は自分へのサプライズということだろう。
「でも、これは受け取れない」
「えぇ!?どうして!」
「おれに花って似合わなすぎでしょ」
「うぐ……」
「それに花なら、もう貰ってるし」「え?」
不思議そうにする十四松に、一松は微笑んで言った。
「昨日の夕飯も美味しかったよ」
その言葉に目を丸くする。そしてすぐに満面の笑みを浮かべた。
「ほんと?よかった!」
「うん」
「今日も頑張って作るよ!」
「ん。楽しみにしてる」
「あはぁ!」
「だから、その花は二人で育てよ」
「え?」
「それなら、受け取ってもいいよ」一松の提案に、十四松は一瞬ポカンとした表情になった後、パァッと顔を輝かせた。
「うん!わかった!」
花を受け取った一松は「ありがと」と呟いて、一旦中に置きに戻った。
「お待たせ」
「うん!行こー」
「はいよ」
二人並んで歩き出す。
「どこ行く?」
「どこでもいいけど、近いところかな」
「じゃあ、公園行こう!」
「了解」
「わふぅ!」
元気よく返事をした犬と共に、二人は近くの公園に向かった。
公園に着くと、まずは軽くランニングをする。
それからキャッチボールを始めた。
「一松兄さん、ナイスパース!!」
ボールを投げた十四松が叫ぶ。
放たれた球を、一松はしっかり受け止めた。
そのまま数回投げ合いをして、今度は素振りを始める。
「あはっ!一松兄さん、いいスイングしてますぜ!!」
「どーも」
一通り身体を動かした後はベンチに座って休憩を取る。
「疲れた〜」
「そろそろ帰るか」
「そうだね」
十四松は伸びをしながら立ち上がる。
「一松兄さん、ありがとね」
「なにが?」
「ぼくのワガママに付き合ってくれたから」
「別に……どうせ暇だし」
「それでも、ありがとう」
「どういたしまして」
一松はそう言って小さく笑うと、十四松の頭を撫でた。
「えへへ」と十四松も嬉しそうに笑い返す。
そうして帰り道、いつものように他愛のない会話を交わしながら家に向かっている途中で、十四松は思い出したように尋ねた。
「ねぇ、一松兄さん」
「なに?」
「あの花って、どういう意味があると思う?」
「…花言葉ってこと?」
「そう!」
先程受け取ったばかりの黄色いマリーゴールドの花を思い浮かべた。目の前の誰かさんを思わせた佇まいを思い、一松の目元が自然と和らいだ。
「ああ、あれね」
一松は少し考えて答えた。
「確か、嫉妬とか絶望って意味があった気がする」
「おぉう…」
「でも、花の色によっても違った気が…」
「そうなの?」
「悲嘆・絶望の他にも希望の意味合いがあるものもあったはず。両極端だなって思った覚えがあるし」
「へぇ〜さっすが一松兄さん!もっのしり〜!」
尊敬の眼差しを向ける弟に、一松は苦笑した。
「そんなことないって」
「いやいや、すごいよ〜」
「はいはい」
「あっ!そう言えば、くっついてたカードには『変わらぬ愛情』って書いてあった!」
「……ふーん」
「色違いの花言葉って、それかな?!だといいね!」
「……まぁね」
「ぼく、一松兄さんのこと、ずっと大好きだもん!一松兄さんも、ぼくのこと好き?大好き?」
無邪気に尋ねてくる弟を見つめて、一松はちよっとだけ迷ってから口を開いた。
「…うん。おれも、十四松が好きだよ」
きっとお前が考えているような気持ちとは違うものだけど…と思いながら告げると、一松の思惑通り十四松は恥じらった様子もなくいつも通りの満面の笑みを浮かべた。
「ほんと?やったぁ!」
「うん」
「嬉しいな!幸せだな!一松兄さんも同じ気持ちで、よかった!」
「……」
一松は僅かに目を細めると、十四松の手を握った。
「え?一松兄さん?」
戸惑っている弟の手を引いて歩き出す。
そうして家の前まで来ると、十四松に向き直って言った。