某月某日、クロスベル空港にて。
「あ、ロイド君、リィン君っ!久しぶりね、元気だった?」
リベールからの飛行船が到着した空港ロビーにて。
明るい栗色の髪の女性、エステルが、ロビーにいた2人組にブンブンと大きく手を振りながら呼びかける。
その様子に、相変わらずだなあ、と答えたのは茶髪の少し癖っ毛の青年、ロイドで、変わりないよ、と答えたのは、エステルより少し先に到着していた黒髪の青年、リィンだった。
3人は久しぶりの再会を喜び、そのままそこで話に花を咲かせ始める。
「共和国ではテロとか色々あったらしいわね。レンから話を聞いたわ」
「ああ。クロスベルでも対応に追われたけど、どうにか解決したようでほっとしてるよ」
「俺の方も、交換留学でアラミスに行っている生徒の1人が巻き込まれたっていうんで心配したけど、何とかなって良かった。それで、今回俺たちが集まる事になったのは、その時尽力した人を紹介したいから、だったか?フィーから突然連絡が来て驚いたけど」
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