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    6_rth

    @6_rthのポイピク。
    ボツ、えっち、習作含めてデータ保管のため全作品置きます。

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    6_rth

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    しぇんゆ

    #アサルトリリィ
    assaultLilly
    #神雨
    divineRain

    熱源いつもの部屋。いつもの寝巻き。
     そしていつもの通り、隣には神琳。
     きっと他の人から見れば、私たちはずっと変わらず、良きルームメイトなのだろう。実際、よく言われる。仲がいいねって。
    「雨嘉さん?」
    「神琳……」
     名前を呼ばれて、声の方向へ顔を向けると、神琳がこちらを見つめている。
    「ぼんやりしていらしたから。体調でも悪いのですか?」
    「ううん。そうじゃないの……ちょっと、考えてただけ」
     気遣わしげな表情に微笑んで応える。嘘ではないのが伝わったのか、その表情は幾分か和らいだ。
    「ならよろしいのですが……」
    「大丈夫。ありがとう…神琳」
     ベッドに腰掛けたままの私を見つめて立っている彼女は、黙ってその綺麗な目をほんの少しだけ揺らす。
     それから、口を開いた。
    「隣に行ってもよろしくて?」
    「…ぅ、ん」
     ほんのちょっとだけ、声が掠れた。緊張しているのが伝わったかもしれない。元々察しのいい人だから、多分もう伝わってる。
     ふっと人の近づく気配がして、神琳の匂いがして、それから、私の右の太ももに寝巻き越しに神琳の体温を感じた。
    「何を考えてらしたの?」
    「大したことじゃないよ……」
     上手く回らない頭で、またやっちゃったと後悔する。もうちょっと言い方があったのに、可愛げがないと思われてしまう。
     それに、考えていたことだって、他ならない神琳についてなのに。大したことじゃない、なんてどうして口走ってしまったんだろう。
     大きな窓から少しだけ差す、夜の明るさを見つめる。電気を消した部屋よりも明るくて、おかげで神琳の顔がすぐ近くに見えた。
    「それなら、もう考えなくてもいいですわよね?」
    「しぇ、神琳……あの」
     ちかい、よ。
     なんて言えなかった。
     太ももどうしが触れていたはずなのに、いつの間にか膝の辺りが触れ合ってる。
     薄い皮膚越しに膝頭の硬い骨が触れて、神琳が身体を寄せるからちょっとだけ痛い。
     私を見つめる赤と黄色は、見たことがないくらい苦しそう。
     その赤と黄色が近づいてきて、あ、と思う間も無く反射で目を閉じた。
     同時に一文字になった私の唇に、柔らかくて温かいものが触れる。しっとりしていて果物みたいだけど、神琳の匂いがした。
     どれくらいかは分からないけど、唇に触れたそれが離れていって、恐る恐る目を開く。至近距離、視界いっぱいに赤と黄色が広がっていたから、夢じゃないんだと心臓が急に騒ぎ始めた。
    「しぇんりん…」
     うわごとみたいに名前を呼んだ私に、同じように神琳は名前を呼び返す。
     雨嘉さん。私よりもはっきりした口調だけど、それでもいつもより熱っぽくて、ちょっと掠れた囁き声で。
     思わずぎゅうと眉間に皺が寄ったのが分かった。身体が驚くくらいに熱くて、茹ってしまう。
     だけど神琳の目も、熱くて、苦しそうで。
    「神琳…その」
     はしたないかな。ちょっとだけ不安になって、言い淀む。
     そんな私の様子を見て、赤と黄色がゆったりと弧を描いた。察しのいい神琳は、私の言いたいことが分かったらしい。
    「……えぇ」
     するりと頬を撫でていった神琳の髪。

     …あつい。
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    6_rth

    DONE何が何でも5章までにかつに何とか付き合ってほしかった。
    断章Ⅱは含みませんがイベストメモストその他含んでます。大島家と東城さんは多分こんなに仲良くない。独自解釈あります。
    ほんのりめぐタマと月歌ユキとあさにーなの要素があります。
    blooming
     ヒトサンマルマル、購買から少し離れた階段の陰。天候は晴天、視界良好。風向きは……留意する必要なし。
     ピークを過ぎて人も少なくなった購買で、見慣れたオレンジのフードはやけに目立つ。壁に半身を押し付け、気配を殺してそっと覗くと、ちょうど観察対象の彼女が会計を済ませようとしているところだった。
     ……そうして観察対象はわたしの予想通り、購買でサンドイッチを購入した。種類は遠目で分からない。双眼鏡は生憎持って来ていなかった。諜報員たる者、いついかなる時でも準備をしていなければならないのだけれど、午前の座学が押して寮室へ取りに戻ることができなかったのだ。
     観察対象Aは速やかに会計を済ませ、教室の方へ戻っていく。その背中で黒くしなやかな尻尾が緩やかに揺れるのを見て、それからわたしはそっと壁から離れる。冷たかったはずの壁は、わたし自身の体温ですっかり温くなっていた。
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