コットンブロックベランダの窓を開けて、さむさむ、と思いながら盧笙はカゴの中から洗濯物を取り出した。
出勤前に洗濯機に予約セットし出かけたので、帰ってきた頃には洗い終わった洗濯物が洗濯機の中に用意されていた。
洗濯は水曜の夜、あと土曜か日曜の朝に行う派の盧笙なのであったが、土日は用事と邪魔が入ったのでしかたなく今日、月曜の夜に洗濯物を干している次第だ。
真冬の夜に洗濯物を干すのは寒さが大変堪える。キンキンに冷える手はもはや痛い。早く終わらせたくてテキパキと盧笙は洗濯物を干していく。
ん?と盧笙が違和感を感じたのはカゴの中身すべてを干し終わって、なんとなく干した洗濯物達を眺めた時であった。
『なんか、下着、多ないか?』、と。
2614