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    aoki_log

    @aoki_log 
    一呼吸で読み終わるぐらいの短い話しかかけません。🔥🎴とぱにぐれさん書いてます。
    今はアクナイの炎博が沼

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    aoki_log

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    寝てる炎に触れる博の話(なんかこう、ペタペタと触れる話をもっと書きたい)
    一応事後ですので注意(?)

    触れる珍しく、眠い瞼を押し上げた先にある人影。
    いつもなら目覚めたときはほぼ庭園かトレーニングルームで軽く体を動かしている時間だろうに。
    寝るときはほぼ常に窓枠のある壁際で追いやられる。
    そのせいで、差し込む陽の光が深く眠る男の顔を照らしていた。

    (『深く眠る』・・・・・・?)

    それこそ珍しい。
    彼の、エンカクの提出されたプロフィールには流浪の剣士とされている。
    戦場を渡り歩き、報酬によって剣をふるってきたと。
    そんな男が、戦場で指揮をとるだけの人間の気配に気づかないはずがない。
    はずが、ないのに。

    「起きない・・・・・・?」

    思わず漏れた声にすら反応が無い。
    外勤の任務を頼んであったが、たしか陸路運送の護衛であったはず。
    チームリーダーとして任命していたシージからも、とくに問題はなかったと任務後報告をうけている。
    昨夜部屋を訪れたときも、特におかしなところは・・・・・・。

    「(すこし、いつもよりは容赦がなかったけど・・・・・・)」

    手酷く身体を開かれたわけではないが、それでもなかなか終わりがなく。
    もう無理だ、と。
    幼子のように泣いて懇願した記憶を思い出して、ドクターは少しだけ渋く顔を歪める。
    エンカクにもそういう気分の時があるのだろうか。
    ストイックに見えるこの男が、快楽に、愉悦に流されることが。
    自身も溺れてしまった自覚のある行為を思い出し、身体に残る熱の残滓を必死に振り払う。
    熱を散らし、短く息を吐き出して、もう一度眠る男の顔を見上げた。
    目元や頬に流れる濃藍の髪を伸ばした指先でつまむ。
    存外柔らかくサラサラと散るその髪を尖った耳の向こうへ流す。
    顕わにした目元に触れて、そのまま無駄な肉のない頬を伝い、すべるように触れていた指先がその唇手前で止まった。
    途端に緩く持ち上がった口端に、指先による戯れの終わりを悟る。

    「意地の悪い」
    「寝てる相手をベタベタ触れていた奴がよく言う」
    「君が、寝ていたからね」

    めずらしくてつい。
    ゆっくりと触れていた指を離せば、開かれた瞼から焔色の双眸がドクターを見つめてきた。

    「・・・・・・」
    「ほんとうに、めずらしい事続きだ」

    シーツの下。
    伸ばされた腕がドクターの痩身を引き寄せたのだから。
    少し冷たい硬い尾も、ドクターの足に絡みついている。
    どうかしたのか、と。
    シージの報告書にはなかった何事かがあったのか、と含んで問うがただ焔色の双眸がみつめてくるだけ。
    ただ、それもしばらくしたら再び瞼のむこうに隠れてしまった。

    「エンカク?」
    「・・・・・・このまま」
    「うん?」
    「二度寝か、それとも」
    「・・・・・・、ッ?!」

    腰に回っていた手が、ドクターの臀部をつかむ。
    ゆっくりと、押し開くような手の動きに思わず腰を引いた。

    「ッ、エンカクッ」
    「俺は非番だからな」

    好きな方を選べ、と。
    笑うその顔の性質の悪さを自覚しているのだろうか。
    二度寝という選択肢を提示させておきながら、それを選ばせる気などないくせに。
    自分よりもよっぽど策士ではないのだろうか。
    そんなことを思いながら、ドクターもまた非番であったが、予定していたスケジュールを少しだけ変更することに決めた。


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