恩ハロうぃんネタ(途中)木を隠すなら森の中。
それなら『人を隠すなら雑踏の中』だと、近江連合に追われる春日一番達は、近江の目から避けるためわざと神室町の人が多い時間帯と場所を選んで行動していた。
近江の監視を潜り抜け、潜伏する日々。そんなことを繰り返すうちに季節は移り変わり、神室町も装いを新たにしていた。
オレンジ・紫・黒の配色。
カボチャ・コウモリ・黒猫・蜘蛛のモチーフ。……そして『HALLOWEEN』の文字。
広告、ディスプレイなどで神室町中の至る所にあるそれらを見た春日一番は首を傾げた。
「はろー……うぃーん? なんだこりゃ」
「ハロウィンっすよ、兄貴。しかし、もうそんな時期になってたのか」
疑問符を浮かべたままの春日を置いたまま、同行していた春日の弟分ミツとスナック『泥棒猫』オーナーの孫の真弓が会話を続ける。
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