Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    suamamuro

    @suamamuro

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 10

    suamamuro

    ☆quiet follow

    そのうち大学生×大学生になる一ぐ♂のようなメモ。
    一視点が長くなったので抜粋してこちらへ。
    高校の生徒会で知り合い、両片思いのまま一の大学卒業まで過ごすふたり。のような?
    ※かっこいい一ちゃんはいません

    ##一ぐだ

    夏の空より青い 季節は過ぎて、日差しが夏のそれになってきたある日、母親からお盆は帰省するのかと聞かれた瞬間、これだ、と閃いた。散々考えた結果「飯でも」と彼へメッセージを送ると、しばらく経ってから「○日なら」とだけ返事が戻ってくる。
     受験勉強で忙しいのに面倒な人だなと思われていないか、とか、じわじわ腹の当たりが痛くなってきたところで、また着信の音がしてスマホを手に取った。
    「久しぶりに先輩のお話が聞きたいです」
    「……!」
    勢いよく立ち上がったところで、テーブルに膝を打ち付け、斎藤はしばらくの間、呻く声と共に床に転がっていた。

     約束を取り付けた当日、空は夏らしく良く晴れて、日差しは痛いほどだった。ジリジリと焼かれながらも駅前に向かうと、彼が待ち合わせ場所で待っているのが遠目に見えた。
     下りの新幹線が到着したばかりで、駅前唯一の目印があるそこは人でごった返していたが、立香は斎藤にいち早く気がついて手を振ってくる。斎藤も振り返しながら彼の元へ向かった。
    「早いね」
    「今来た所ですよ……あれ、先輩、また背が伸びましたか?」
     首を傾げながら聞いてくる後輩に対して、動揺する自分がいた。僅かに伸びた背に気がつくとは思っていなかったからだ。育ち盛りだからねと返すと吹き出している。
     数ヶ月ぶりの後輩はやはり可愛かった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏☺❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works