AIにせんげ描いてもらった俺、千空ちゃんのこと好きなのよね。
突然そう呟いたのは、同室で作業をしているあさぎりゲンだった。「……あ?」
石神千空は手を止めて、顔を上げる。
視線がぶつかった。その瞬間に、ゲンの顔色がさっと変わった気がした。いつも通りの薄笑いを浮かべたままだが、目元だけがほんの少しだけ強張っているように見えたのだ。
なんだそりゃ、と千空は思った。
何を今更そんなこと言ってやがるんだこいつは? そもそもテメー、俺のことをそういう意味で好きじゃねーだろ。何年一緒にいると思ってんだよ。バレバレなんだよ。メンタリスト様のくせしてよっぽど余裕がないのか? それともあれか? 何か試されてんのか俺は。だとしたら一体どんな意図があるって言うんだ。いや待て、まず確認すべきことは一つだろう。
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