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    猗窩煉!!!その他2.5いろいろ

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    炭煉!キメ学時空20歳大学生炭治郎×25歳教師煉獄さんのお話。同棲1年目。

    #炭煉
    charcoalMaking

    「先生、最近太った?」
    「えっ」

    言われ慣れていない言葉をかけられ、思わず声が漏れる。頭が回らずに静止していると、目の前の生徒は慌てたように手を振った。

    「いや!全然太ってるとかではないんですけど!なんか、ちょっとだけ変わったなって思って!ごめんなさい!」

    「いや、それは良いんだ。そうか、俺は太ったのか」

    申し訳なさそうにしている生徒の顔を見ると、すぐに返答出来なかったことが悔やまれる。何となく口にした言葉だろうに、気を遣わせてしまった。

    それから1日中言われたことが気になって仕方がなくなってしまった。気にしているという訳ではなく、純粋に理由が思い当たらなかったから不思議に思ってのことだ。
    言われて見れば、少しだけ、ほんの少しだが肉付きが良くなっている気がする。

    しかし、本当に心当たりがない。昔からよく食べる方ではあったが、適度な運動は欠かしたことはない。

    「ふむ、なるほど」

    ガチャリ、と両開きの冷蔵庫を開ける。
    そこでようやく理由が分かった。

    冷蔵庫の上段はいつの間にかコンビニで売っているスイーツで埋め尽くされていた。自分はあまり寄ることがないので、それを買う人物は1人しかいない。しかし、明らかにそれは自分のために買われているものだとわかるから、何の疑問も抱かずに日々消費してしまっていた。

    そこにあるのは主にスイートポテトや、芋のまんじゅうなど、秋限定のさつまいもスイーツだ。

    そうか、これか…と思いながらも小腹が空いてそこにある1つを手に取ってしまう。しかし、これが原因となれば、少しは控えないといけないのではないだろうか。しかしこれは自分のために買い置かれたものだ。

    どうしたものかと、考え込んでいると、明るい声と共にもう1人の家主が玄関を開ける音がした。

    まさしく、彼がこのスイーツを買い置いている張本人だ。

    「帰りました〜!って、あ、またご飯の前におやつ食べようとしてますね?」

    「いや、それはそうなのだが」

    悪戯っぽく指摘されるのはいつもの事だが、今日は少しばかり事情が違う。

    「その、こうしてあまり俺を甘やかさないでほしい!」

    「え!」

    それから少しの沈黙。

    「その、生徒に少し太ったかと指摘されてしまってな。ここのところ少し間食が過ぎていたかもしれない」

    「そうだったんですか?!すみません、その、嬉しそうに食べてる姿を見たくて…つい」

    申し訳なさそうに炭治郎が俯いた。

    (こういう顔をさせたいわけではなかったのだが)


    「すみません!残ってる分は俺が食べますから!」

    早速冷蔵庫の中にある1つを手に取ろうと炭治郎が手を伸ばす。


    「え?」

    しかし、それは「甘やかさないで欲しい」と言う張本人の手に寄って、優しく制された。


    「それは…その、季節限定のものだから………俺が頂こう」


    「杏寿郎さん…♡」
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    DONE甘い匂いの猗窩煉
    ■にょた百合現パロ
    匂いを言葉で言い表すのは難しい。誕生日プレゼントに、と贈られたボディクリームの蓋を開けると、贈り主の女と同じ、まろい雰囲気の、甘く、ねむたい香りが広がる。ホイップクリームのような空気をたっぷり含んだテクスチャーで、肌に乗せてもベタ付かず、それでいて保湿は申し分ない。正直に言えば気に入っていて、貰ったその日の晩から毎日使っている。きっと、底が見えたら自分で買い足しもするだろう。
     唯一気になると言えば、風呂上りに塗布するのが日課になったこのクリームの香りで、必ず兄弟の彼女である贈り主の顔が浮かぶこと。それに連鎖して兄弟のことも脳裏に浮かび、今日もこの眠たい匂いがする女と一緒に過ごして、だらしなく鼻の下を長くしているのかと考えてしまうこと。クリームを指で掬って、ショート丈のルームウェアから伸びた足に塗り付ける。足首から脹脛を撫でて、膝頭の乾燥が目に付くとクリームを足す。兄弟は知っているんだろうか、お前が宝物のように大事に抱いて寝ている女と、血を分けた妹が同じ匂いだという事実を。

    「なあ、今日のお湯すごい色だったぞ。何か混ぜた?」
    「混ぜていない、もらいもんの入浴剤だ。」
    「ふうん…なんか 1438