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    cantabile_mori

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    cantabile_mori

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    進捗です③

    魔羅除霊っ!進捗③ 練り香を首のあたりなどにつけ、式神に練り香の入った器を戻してやると人型の式神はどこかへと去っていった。残った晴明の紙の式神たちが道満の衣を肩にかけて、道満はなにやら不思議な気持ちになりながらも衣を羽織っていく。ふわふわした気持ち、というべきなのか。あの頃──内弟子でありながら情人のように抱かれていた頃も、こんな気持ちであったのだろうか。はてどうだったか、と考えていると脳裏にあの赤黒い巨大な怒張がよぎってしまい、さっと道満の頬が赤くなった。
     そんな道満の様子もいざ知らず、紙の式神たちはこちらへどうぞと言わんばかりに道満の衣の裾を掴んで誘ってくる。その力は思いの外強くて、道満は少しつんのめりながら言った。
    「わかりました、わかりましたから。拙僧ちゃんと己の足で参りますので」
     参る。抱かれに、参るのだ。
     また頬も耳までも赤くしてしまった道満は、今度こそ深呼吸をして足を踏み出した。


         ✧


     その帷の奥には、これから己を抱く男が待っていた。
    「待っていましたよ。道満」
     寝台の間には蝋燭が灯されており──遠い国からわざわざ取り寄せたものらしい。まさかこの夜のためだけに取り寄せたのではないかと道満は訝しんだ──あの頃のように暗闇ではなかった。それはそのはず、晴明は道満に己の魔羅の全貌を見せながら身体を重ねようというつもりなのだから、明るくて当然なのである。
     そのあまりの明るさに道満は目を細める。嗚呼、この明るみの中で己の大して美しくもない、おなごでもない肌を晒すのか。その屈辱に耐えねばならず、道満はふぅと少し晴明に気づかれないよう溜息を吐いた。
    「久しぶりの入浴だったろう。どうだったかな、さっぱりして気持ちがよかった?」
    「ええ、お陰様で。拙僧の居所では入浴場を作れていませんから、川で水を汲んで身体を拭くしかありませんでした。湯というのは本当に良きものです」
    「それは僥倖」
     にこり、とほんの少し晴明は微笑んだ。
    「おまえがさらに綺麗になったということは、私にとってとても嬉しいことなのですよ」
    「……戯言を」
     また、晴明が戯言を口にし始めた。己を綺麗だと、美しいのだと褒めるのは晴明だけだ。自分は卑しい法師陰陽師の身、身分も低いし貴族には平身低頭せねばならない。低頭する頭に烏帽子さえも被れず裸の自分を見せ歩くというのは相当の恥だ。それでも、耐え忍ばねばならない。己は高みに、はるか高みに上らなければならないのだから、そんな一時の恥は屁でもないのである。
     だから、こうして晴明のあの魔羅によって貫かれるのにも、どんなに痛かろうとも耐えねばならないのだ。
    「道満、おまえは一つ勘違いをしているようですね」
    「勘違いと言いますと?」
     晴明は敷布を敷いた寝台の側に座りながら話す。
    「確かに、今までおまえを抱く際には手加減をしていました。しかし大きさを変えたことはないということです。よって、おまえの懸念は杞憂に過ぎないのですよ」
    「は……」
     手加減はしていたが大きさは変えていなかった?
     その事実に道満はガツンと頭を叩きつけられた気がした。己の中に、あの人のそれとは思えぬ魔羅が既に挿入されていただと?
     ふらふらとその場で頽れそうになる道満を晴明が受け止める。それほどまでに衝撃的な事実だったのだ。
     そんな、そんなはずがない。あの巨茎が、あの長大なものが中に収まっていただなんて!
     道満は狼狽する。
    「そんなはずがありませぬ、だって拙僧は、拙僧はあのようなものを……!」
    「収めていたのですよ。さらには天にも昇るような声で善がり、身体を震わせ、私にしがみついて快楽に咽いでいたのです。だから道満」
     す、と晴明が道満の頬を撫ぜる。美しく式を操るその手で、その指で道満に触れているこの状況にも、道満は思考が固まってしまう。
    「今宵おまえにすべてを見せましょう。私のすべてを見せましょう。誰にも明かしたことのない私の秘密を、おまえだけに──蘆屋道満、おまえだけに味わせましょう」
     耳元で甘く囁かれる。
     ぞくぞく、と。
     道満の腰から首筋まで痺れのような何かが走った。それはまるで快感のようで──道満はそんなはずない、といった風に左右に顔を振った。
    (晴明の秘密が知れる? 晴明のすべてを味わわされる?)
     そんな甘言に惑わされる儂ではない。そうは思いつつも魅力的すぎる誘いに道満の心は傾きつつあった。そう、あの安倍晴明のすべて、なのだ。孤高で誰にも届かない一等星のように夜空に瞬く最優の陰陽師のすべて。内裏の蝶々の如く煌びやかな女たちの注目の元。陰陽寮だけでなく京の都すべての人々に敬われている人間のすべて。他の誰にも侍らせていない、妻を娶っていない晴明という男のすべて。そして──陰陽師の師匠(おとこ)としてのすべて。
    (知りたい。知りたいと欲してしまう。そんな儂は矮小でちっぽけな人間なのでしょうか)
     道満は殊勝な表情をする。晴明にしてみればそんな感情は歓喜というべきしかない。自己評価の低い、内弟子から出奔したばかりの道満の、自らを過小評価し顔を俯かせるなんてことは言語道断であるのだが、その俯かせて眉を顰め、長い睫毛を伏せて憂いの表情を浮かべる道満は愛らしいというしかないのだ。
     だから晴明はそっと道満の身体を引き寄せて、やさしく抱きとめた。
    「欲して良いのですよ」
     はっ、と道満は目の前まで迫った晴明の顔を見やる。
    「ええ。欲して良いのです。私から与えられる快楽を享受しても良いのです。なので道満、私のすべてを受け止めて欲しい」
    「晴明、どの……」
     そう言って晴明は自分の股布をくつろげさせて──赤黒く天を仰ぐ、あの巨悪な魔羅を道満の目の前に晒した。
    「ッ‼︎ やはり無理です、そんなに大きいのは挿入りませぬ‼︎」
     先程までのしおらしい態度はどこへいったのか、ひっ、と大きな悲鳴をあげてその常人ならざる体躯で暴れ出す道満を細い二本の腕で強い力で晴明が抑え込む。
    「欲しいと言ったのはおまえだろう?」
    「言ってませぬ! 言ってませぬし口に出しておりませぬ‼︎」
    「口に出していないだけで心の中では思っていただろう?」
    「ちっ……違いまする!」
    「そういう表情をしていたじゃあないか。私にはお見通しですよ。千里眼がなくともおまえの気持ちは手に取るようにわかってしまうのです」
     晴明は道満の右手を恭しく手に取り、その指先にちゅ、と口づけを落とした。
    「せっ……晴明殿、そのようなことは」
    「いけないこと?」
     晴明のきめ細やかに整った顔が近づく。近づくごとに道満の顔が赤く染め上がっていくのが面白かった。
    「いけない……ことです」
     かぁ、と顔をついに真っ赤にさせて目を逸らす道満の顎をとって強引にこちらに向かせる。すると道満の眦には雫が溜まっていたので、晴明は唇で涙をすくいとった。
    「ん……」
     道満の唇から甘美な溜息が吐いて出てくる。それをもっと聴きたくて聴きたくて、晴明は唇を道満の至るところに落としていった。
     額から瞼に、頬から首に、そして羽織っただけの布を除けた先の胸へ。いつの間にか露わにされていた己の乳房に──既にこの目の前の男に開発され快楽を直に受け入れてしまう器官になってしまっていた──晴明は微笑を湛えながらじっくりと観察する。まだ触れてもいないのにぷくりと腫れ上がっている二つの赤き果実と、豊満で芳醇な乳房。それらはすべて道満が天然で持ち合わせたものであり、晴明という男一人が育て上げた逸品であった。
    「そんなに、見ないでくだされ……」
    「このように美しいのだから、見ないにはいかないなァ」
    「いや、いやです……」
     道満は身じろぎをするが、既に寝台の敷布に倒されてしまっていた身体ではどうすることもできない。さらには腕を頭の上でひとまとめにされており、身じろぎをする度にはらりと胸元が露わになっていくのに気づいていないようだった。
     いじらしく抵抗を続ける道満に、晴明は一つ行動を起こすことにした。
    「……ん、んぅっ⁉︎」
     ついぞ唇に口づけを落とさなかった晴明であったが、道満の舌を絡みとるように唇に吸い付いたのだ。
     ちゅう、ちゅうぅ、と吸われていくごとに道満の唇は赤く濡れそぼっていき、息継ぎができないくらいの深い口づけに変わっていって道満はぎゅうと目を瞑る。そんな道満が可愛らしくて口づけを深く深くしていって、道満の頭を掻き抱き衣服も乱していく。先ほど視姦するだけした露わになった道満の乳房に吸い付き、乳首を赤ん坊のようにちゅうちゅうと吸ったり舌で弄んだりすれば。
    「あっ、あっあっ、だめ、吸っちゃだめです……ぁっ!」
     いやいやと──気持ちよさそうに──頭を左右に振って晴明の頭部に手を当てて自分の胸元から離そうとするが、晴明は道満の乳房に夢中で離れようとしない。
     ちゅっ、と右の乳から唇を離した晴明は上目遣いで道満を見る。
    「これから私の魔羅を受け入れるのですから、前戯をきちんとせねばなりません。それに第一におまえに気持ちよくなってもらいたいので、ね」
    「うぅ……魔羅は、あの魔羅だけはぁ……!」
     道満の瞳はうるうると潤み出してきている。今道満の頭の中には例の魔羅除霊を行なったばかりの巨大な魔羅が浮かび上がっている頃だろう。
     さて、頃合いか。晴明は自らの衣を脱ぎ捨て、道満に男としてのすべてを曝け出した。
    「ひっ……!」
     赤黒いそれ──魔羅の切っ先は目の前の獲物、己が貫くべきであるひと、道満を真っ直ぐに見つめていた。道満は思わず悲鳴を上げる。だってそれは人間が持つべき大きさ、巨悪さではないのだから。
     ビキビキと血管が浮き出て、ぴくんと肉茎が反応し切っ先からはとろりと我慢汁が出てきている。これもこれまでの道満の痴態を見て出来上がってしまっていた状況なのだった。もうこの魔羅は、蘆屋道満を喰らうまで止まらないだろう。
    「い、いや、いやいや、いやです、だめ、いけませぬ、いけませぬ……っ!」
     そう言って敷布の上で暴れようとするが腕を拘束されてもいるし道満の脚の間に身体を割り込ませているので、大した抵抗にはならなかった。
    「いや、とは? いけない、とは? 誰が言ったのです。帝ですか。そんなことおまえの本当の心もそう言っているのですか。何より私が挿れたいのです。私のすべてを見たいと言ったのはおまえですし、私もおまえのすべてを喰らいたい。意見の一致ですよ」
     晴明は右手を左右に開いた道満の股座の中心にある男根へ伸ばし、初めはゆっくりと、次第にしゅっしゅっと上下に扱き始めた。
    「やっ、う、うぁっ、晴明、どのっ!」
     くちゅ、と亀頭から溢れ出た半透明の汁を指で満遍なく亀頭や陰茎にまぶしていく。そうすることによって滑りがよくなり扱かれることによる快楽が倍増されていって、道満の喉から発せられる声が嬌声へと艶かしく変わっていった。
    「あ、あぁっ…あん、ん…んぅ……っ!」
     その気持ちよさで止めどなく流れ出る愛汁は、これから晴明を受け止める場所──はくはくと快楽を求める秘所へと届いていていって、それを見た晴明が右手で道満の男根を、左手で道満の秘所を弄り始めた。
    「ひゃ、ぁ……!」
     晴明の指によって、びちゃ、と尻孔が自らの我慢汁によってはしたない音を立てているのが聞こえて道満は頬を赤らめさせる。これほど濡れているのであれば大丈夫か、いや久しぶりなのだし大事に愛でようと晴明は緩慢にことを進めていく。これもこの尋常ならざる魔羅を受け止める道満を大切にするため。入念に指で解していき、ついに二本目の指を孔に挿入して道満の『いいところ』を指先で触れる。
    「ッ‼︎ や、ああっ‼︎」
     ふくりと愛らしく膨らんだそこ、前立腺は既に他ならぬ晴明の手によって開発されきっている。そのため二本の指でやさしく触れたり、ふんわりと挟んだり、時にはごちゅりと潰したりすれば、道満は脇目もふらずに啼き喚いてしまうのだ。髪を振りまわし、嬌声を抑えようと指を咥えたり、その姿は実に魅惑的なのである。よって晴明はこんな意地悪なことを言ってしまうのだ。
    「おまえ、誰に教わってそんな仕草を覚えたんだい」
    「……っそ、そんな……! んぁっ、誰にも、教えてもらうなどと、んッ!」
    「ふむ、身体に訊くしかないね」
    「あ……あ、あぁっアァァ‼︎」
     ぎゅうぅ、と前立腺を二本の指で挟みぐりぐりと揉み解すようにすれば、道満からは声高い喘ぎが上がり、背中が弓なりになった。とろとろ、と道満の陰茎からも半透明の液体が止めどなく出ており実際とても気持ち良いのであろう。晴明の巧みな手腕によって道満は蕩け、喘ぎ、そしてあの巨悪の肉棒を受け入れる身体へとなっていく。
     す、と晴明は自身の赤黒い魔羅を道満の陰茎に擦り付けて、これだけの大きさの違いがあるのだという見せつけをしつつ道満の唇を塞ぎ舌を絡め取る。
    「んっ‼︎ んぅう、んっンンッ……や、それ、やです…ッ‼︎」
     互いの我慢汁で滑りが良くなり兜合わせによる快楽も増大していく。道満の大きな手を取って晴明と道満二人の手で二本の魔羅を包み、しゅっしゅっと扱いていけば。
    「やッやッ、だめッひゃぁッ──‼︎」
     ぶしゃあ、と道満のものから透明な汁が噴き出て、道満の腹と胸を濡らした。道満は兜合わせで盛大に潮吹きをしたのだ。
    「はーっ、はーっ……せいめい、どの……ひどい、です」
    「酷くしていないだろう? おまえを優しく天辺へと連れていくのですから。ほら」
     と、未だ射精をしていない自身の魔羅を右手で扱きぴたりと道満の菊門、晴明だけを受け入れる場所へと照準を合わせるようにしてくっつける。その亀頭の大きさに顔が真っ青になって、道満は喚き散らした。
    「晴明殿ッ! やはりいけませぬ、挿入りませぬ! そんな大きさでは裂けてしまいまする、だってそんな……ッ‼︎」
    「今更ですよ、今までも挿入できていたのですから。それを確かめるためにも挿入れて気持ち良くなりましょう。ね?」
    「今までも挿入できていたなんて嘘ですっ!」
    「ほう、この私が嘘を吐くと?」
     ぐい、と道満の太腿を顔まで近づけて恥部を見せつけるように、所謂まんぐり返しという体位で問い詰める。ぬるぬると道満の秘められた蕾に亀頭をぴったりとあてがいながら。
    「……ひ、……ッ! 晴明、どのは……嘘など吐きませぬ……だからこの体勢はおやめくだされっ!」
    「ふふ、恥ずかしがるおまえも佳い」
     そう言って晴明はぐっ、と先端を秘部へとほんの少し埋め込む。
    「ひ、やぁあッ! だめ、だめ、だめです、ほんとうに挿入りませぬから、絶対ですっ! いや、だめっ!」
    「挿入りますよ。安心なさい」
     道満は目の前の自身の恥部に亀頭が埋め込まれていく様子を見せつけられて喚いた。誰だってそうなるだろう、赤黒く巨悪で長大で人間の陰茎とは思えぬそれが自分の裡に入っていく所など見せられて正気でいられるわけがない。今までの褥で挿入っていたとはいえ、こうして魔羅の全貌を見せられて挿入されるのとは訳が違う。
    「いやっ、やっ、だめ、だめです‼︎」
     ぐい、と迫る晴明の胸を手で押し上げて抵抗する道満に、晴明は告げる。
    「この私の目を見てもだめであると、そう言うのですか?」
    「……っ」
     卑怯な手だった。道満が晴明の星の瞬く瞳を覗き込んでしまえば口を噤んで見入ってしまうことなど晴明にはとうに知っていることなのだ。内弟子だった頃、晴明殿、と身の回りの世話をしてお説教をする道満も、この瞳に捉えられると何も言えなくなってしまい、しまいには「此度は拙僧がいたしますが次は晴明殿がしてくださいね」と甘い対応をしてしまっていたのだ。そんな瞳が目の前にあるのだから、効果は絶大だった。
    「大丈夫。おまえを傷つけさせやしません。うんと気持ちよくして差し上げますから、おまえは力を抜いていなさい」
     でも、という言葉は口づけによって封じ込められてしまった。ああ、気持ちがいい。口づけがこんなにも気持ちがいいなんて晴明に抱かれるまで知らなかった。
     ちゅ、と口惜しく離れてしまう唇を目で追ってしまって、道満の顔は魔羅の大きさに恐れ慄き真っ青になっていたのがほんのりと赤づいてきていた。
    「いいですね。挿れますよ」
    「……ですが、まっ」
     制止の声は何のその。ぐぢゅ、ぐぢゅり、とあの魔羅が挿入してきた。
     圧倒的な質量。
     絶望的な圧迫感。
    「かっ……はッ…………!」
    「道満、道満、息を吸って、吐くのです。そう、ゆっくりと」
     目を見開き挿入された魔羅の質量感に呻く道満の頭をさする晴明。道満の呼吸が収まるまでそれ以上は挿れずじっとして、そのまま道満の顔中に口づけを贈っていく。その甲斐があったのか道満は少しずつ意識が戻ってきたようで、身体全体の力を抜いて晴明のものを受け入れる体勢となった。
    「ゆっくり、奥まで挿れますからね」
    「……は、い……っ、あ、ああああ、あぁッ」






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