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    おむらいす

    @omelrice

    赤安
    Twitterのログまとめ😳

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    おむらいす

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    ひとりでクリスマス/Twitterログ
    (赤安)

    ##お話

    ‪毎年ひとりでくりすますパーティするのが恒例のれいくん、部屋の飾り付けも終わって、24日仕事終わりにわくわくとケーキの材料を買いに出かける。帰りがけ、見慣れた姿が。
    「やあ、奇遇だな。夕食の準備か」
    手に持ったスーパーの袋を見てアカイが声をかける。ご機嫌のれいくん
    「ふふ、明日はパーティするんです」
    「は?誰とだ?」‬

    ‪そこでハッとする。そうか、くりすますって普通みんなで祝うんだよな、あかいは…家族とか…大切な人…と…パーティとか、するのかな?インターネットで調べて、毎年真似してるホームパーティの飾り付け、上手にできるんだろうな。‬

    ‪一人で…なんて寂しいやつだと思われてしまう。「あー…、部下、にちょっと差し入れをする程度ですよ」パーティだなんて大げさですけどね、まあ、言い方を変えると多少は士気も上がりませんか?なんて…はは、‬

    ‪苦笑いをしつつごまかして帰ろうとするれいくん。‬

    ‪ 25日、昼休みにあかいがれいくんの部署に。‬
    ‪「ふるやくん!パーティはどうなったんだ?」‬
    ‪あ、そんなこと昨日言ったな…わざわざやってきてまで……へんなあかい。
    「あー焦がしちゃって人に出せないのでやめました、まあ、ぼくがクリスマスなんておかしいですよね」‬
    ‪「いや…、君が焦がすなんて珍しいな、疲れてるんじゃないか?無理をするなよ」優しい顔で笑うあかい。‬
    ‪(うまくごまかせたかな?……ふふ、疲れてないかだって。優しくしてもらえた、う〜ん、うれしい)‬

    ‪仕事がおわりご機嫌で帰宅。‬
    ‪気を取り直してパーティだ 用意したクラッカーをひとつだけならす 拳銃じゃない平和な発砲音、好きだ‬
    ‪お酒ものんで、いつも余るホールケーキも‬
    ‪ちょっとしたクリスマスプレゼントも用意したぞ ‬

    ‪さあ食べよう!とした時にチャイムがなる。インターホンをのぞくと見慣れた黒ずくめの男。‬

    ‪「あかい?」‬
    ‪「あー…その、通りかかって…電気がついていたから…。その…今日は帰りも早かったが、誰かと食事を?」‬
    ‪歯切れの悪いあかいだ。そういえば家の場所は前に教えたことがあるな。でも、1人でパーティなんて寂しいやつだと思われてしまう。‬

    ‪「1人で夕食食べてただけですけど…」‬
    ‪「いや、昨日君の持っていた量だと1人分とは考えにくいな」‬
    ‪「えっ?」‬

    ‪うーん?本当に変なあかいだ、僕の夕食なんか気にして…。誤魔化されて帰ってくれないかな…。‬

    ‪「あーすみません実は来客の予定ができて…」‬

    ‪しかしそんなにクリスマスメニューが好きだったのか?‬

    ‪「そいつが君の料理を食べるなら俺も食べてもいいだろう」‬
    ‪あかいが勝手にリビングに向かう。‬
    ‪わーっ!見られてしまう!‬
    ‪「まってあかい!ローストチキンなら差し上げますよ!それともミネストローネ?僕はクリスマスのごはんだとお肉の横にあるフライドポテトが好きです〜〜っ」‬

    ‪必死の訴えに返事をせずずかずかとリビングに入っていくあかい。もーこいつ無茶苦茶だ、彼女にでも振られたのか?‬
    ‪リビングに入ったあかいは用意したパーティと、食べ始めようとしていた痕跡を見て言った。‬
    ‪「なんだまだ来てないのか。君に準備だけさせてこんな時間になってもこないなんて薄情なやつだ、やめておけ」‬
    ‪「え……」‬

    ‪誰も来る予定はないんだよな。変な顔であかいが部屋を見渡してる。……飾り付け、やっぱり変だったかな…。‬

    ‪「どちらにしても関係ないですよね、帰ってもらえますか?」‬

    ‪なんだかイライラした様子のあかいに、余計に心細くなってくる。‬
    ‪「そいつの顔を見たら考える」‬

    ‪急に来て存在しない来客を待っているあかい、なんなんだ?散々なクリスマスだ。……しあわせなクリスマスがどんなのかも、わからないけれど。いい子にして、靴下おいて、お手紙かいて、今年こそくるかもっておふとんにはやく入って待っても、誰も‬

    ‪「…………来ないですよ。来たことないので」‬
    ‪「なっ…、そんな奴…」‬
    ‪「手紙も書いたし、手洗いうがいをきちんとして、はい!って大きな声で返事をして、お勉強も…‬
    ‪だけど来たことないので」‬

    ‪「あかいがさっき呆れたツリー、僕が飾り付けたんです。変でしたか?よくわからなくて」‬
    ‪「呆れた?変……?」‬
    ‪「別に信じてないですよ、サンタ。だけど、大人になっても、誰もクリスマスに僕のところには来ないんだなあって思って」‬

    ‪あーあ、気づいたらもうこのパーティも台無しだ。‬
    ‪楽しそうなクリスマスごっこなんて嘘だ。僕の作ったハリボテのクリスマス‬

    ‪「…アカイも家族のところに行ったらどうです?いつもと違う服着て。その紙袋、プレゼントでしょう?」‬
    ‪来た時から気付いてた。誰かに渡すプレゼントだ。気持ちがこもってて、もらったら嬉しい……‬

    ‪「時間潰しになりましたか?僕なら家にいますもんね。あ、ローストチキン包みましょうか?」‬
    ‪とぼ、と並べていた料理をキッチンに運ぶれいくんの後ろ姿に‬

    ‪「待ってくれ、包まなくていいんだ、その、本当は君に会いに…プレゼントも君宛だ」‬
    ‪「ふふ、そんな嘘ついて。気を使わなくていいですよ、毎年こうなんです。1人パーティ、気楽でいいですよ。いつも人に囲まれているから今日くらいひとりのんびり……」‬
    ‪「本当だ。君が職場で料理を振る舞うというから、そこで渡そうと思ったんだが渡しそびれて……いや、情けないかぎりだよ。それで、もし会えたらと家に……」‬
    ‪「ええ……あかいが僕に会いにくるわけないだろ……」‬
    ‪「信じてくれ。そうだ、これを開けてくれそうしたらわかる」‬
    ‪「だめですって!本命の彼女が悲しむ」
    「そんな奴はいない!君が本命だ!」
    「は!?聞いてないそんなの嘘だ嘘だ!!」
    「だからとにかく開けてくれこれを、君は強情だからな一度思い込むと聞かん」
    「強情!?強情って言ったな!?」
    「すまない言葉の綾だ可愛いよ」
    「かわいいーーっ!?ばかにするなFBI!!」
    「わかった、わかったからとにかく開けてくれこれを…もう俺があける!」
    「あーーっだめだあかい早まるな本命の彼女……」
    「そんなものはいない!!」‬
    ‪勢いよく、でも丁寧にあかいが包装をあけてしまった。中から…小さなツリーと飾り付けのオーナメント……?それからクリスマスカード…‬

    ‪ふるやれいくん、と宛名が書いてある。ぼく?そっと手にとってあけてみると音が流れてピカピカ光り始めた。‬

    ‪ふるやれいくん‬
    ‪Merry Christmas.‬
    ‪いつも頑張っている君に。‬
    ‪S.Akai‬

    ‪これを、クリスマスにぼくに?本命は君って言った!キャパオーバーで目がぐるぐるしてきた。どうしよう、キッチンに逃げるか?‬

    ‪黙った僕にあかいが声をかける。‬

    ‪「ふるやくん、ふるやくん、わかった。わかったからとりあえず、この包みが君宛だとわかってはもらえたかな」‬
    ‪うんうん、とうなずく。だって、ふるやれいくんって書いてある……。‬

    ‪「そうか。ありがとう。今は受け取ってもらえたらいいんだ。だから、頼むから逃げないでくれ」‬
    ‪眉を下げて困ったように笑うあかい。またぼくはまた、うんうん、とうなずく。‬
    ‪俯いた顔を上げて、ちらっとあかいをみると、何だか嬉しそうに笑っていたので‬

    ‪「あの…、おれいに、ぼくのパーティ、一緒にする…?」‬




    ‪おかしなことになった。結局あかいとパーティだ。‬
    ‪「ローストチキン、一緒に食べてもいいか。あと、ミネストローネときみの好きなフライドポテトも……」‬
    ‪むっ!こいつやっぱり聞こえてたんじゃないか無視しやがって!そう思って口から出たのは‬
    ‪「あっ、それなら、ケーキもある……ぼく作った……」‬

    ‪それからあかいは、ぼくの料理を一口食べるごとに褒めながらすごい速さで完食した。器用なやつだ。‬
    ‪「あかい、このオーナメントも、ぼくの?」‬
    ‪「もちろんだ。少しでも君のクリスマスの役に立てたらと思ってな」‬
    ‪「……ふうん」‬
    ‪嬉しい、ほおが緩んでる気がする。‬
    ‪「これは、キャンディ?」‬
    ‪「ああ。青色が綺麗で君の瞳を思い出したんだ」‬
    ‪「…んっ?….あっ、これ、トナカイですね」‬
    ‪「ああ、元気そうなところが君そっくりだ☺️」‬
    ‪「は?…こ、こっち、これは」‬
    ‪「ああ、その星か。気に入っているんだ、いつも輝いている君のようだろう」‬
    ‪「………………ん」‬
    ‪そっと手に持って別室に持っていく。見てたら恥ずかしくてだめだ。戻るとあかいが不安げな顔をしてぼくを見ている。‬

    ‪「好みではなかったかな」‬
    ‪「………………枕元に起きました。特等席です」‬
    ‪「枕元……ベッドサイドか」‬
    「ふふ」そうです、サンタさんのプレゼントが届く場所ですよ。

    ‪れいくん、君やっぱり可愛いよ。‬

    ‪🎄おしまい🎄‬
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    おむらいす

    DONE【ミスラジweb公開】僕きらいじゃないよ
    (赤安)

    もしかして嫌われているのか!?となる赤井と、バカバカ僕が不器用なの知ってるだろ!なるれいくんのハッピーエンドな話!
    「差し入れです、健康管理も仕事のうちですよ。有り難く食べてください!」
    そう言って特大バスケットを差し出してきた降谷君の顔は可愛かった。
    「またタバコ吸って!タバコの害は〜〜」
    と、元気によく喋るところも可愛い。
    そう思っていたが……。
    『FBIの同僚から、赤井は野菜が嫌いと聞いて野菜サラダと野菜サンドを差し入れてやっただけだ』
    今日も差し入れ用意されたんですか?と部下に尋ねられた降谷君がそう答えていて。
    赤井捜査官とは付き合いも長いですし僕たちにわからない繋がりがあるんでしょうね、など言われているのを聞きながら、そうだな、とこれまでの事を思っていると
    『あんなやつ嫌いだ、ムカつくし、態度はでかいし…』
    そんな会話を立ち聞きし、ふと赤井の頭をよぎる。俺はもしかして本当に嫌われているのか……?






    「赤井!今日はセロリ定食だ」
    「ああ、そうか。わかった、皆で食べればいいんだな」
    「えっ?あ、そ、そんなの好きにすればいいだろ聞かないとわからないのか」
    「そうだな、わかったよ」
    「赤井!またタバコを吸って、仕事してるのか?」
    「……」
    何せ人生で人に嫌われることを気にしたことがなかっ 2480

    おむらいす

    MEMOひとりでクリスマス/Twitterログ
    (赤安)
    ‪毎年ひとりでくりすますパーティするのが恒例のれいくん、部屋の飾り付けも終わって、24日仕事終わりにわくわくとケーキの材料を買いに出かける。帰りがけ、見慣れた姿が。
    「やあ、奇遇だな。夕食の準備か」
    手に持ったスーパーの袋を見てアカイが声をかける。ご機嫌のれいくん
    「ふふ、明日はパーティするんです」
    「は?誰とだ?」‬

    ‪そこでハッとする。そうか、くりすますって普通みんなで祝うんだよな、あかいは…家族とか…大切な人…と…パーティとか、するのかな?インターネットで調べて、毎年真似してるホームパーティの飾り付け、上手にできるんだろうな。‬

    ‪一人で…なんて寂しいやつだと思われてしまう。「あー…、部下、にちょっと差し入れをする程度ですよ」パーティだなんて大げさですけどね、まあ、言い方を変えると多少は士気も上がりませんか?なんて…はは、‬

    ‪苦笑いをしつつごまかして帰ろうとするれいくん。‬

    ‪ 25日、昼休みにあかいがれいくんの部署に。‬
    ‪「ふるやくん!パーティはどうなったんだ?」‬
    ‪あ、そんなこと昨日言ったな…わざわざやってきてまで……へんなあかい。
    「あー焦がしちゃって人に出せ 3710

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