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    piyoex2

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    ワルプルギスのシャイ口ックがあまりにも概念処女白ワンピ女神様だったので妄想

    昔、あるところにそれはそれは美しい果樹園がありました。その果樹園では沢山の葡萄や林檎やさくらんぼが実り、美しい花が一年中咲き誇っていました。そこは女神様の果樹園でした。美しい女神様たちが、実った果実を蜂蜜に漬けて蜂蜜酒を造り神様たちにお配りする為の園だったのです。蜂蜜酒にする為の果実はとても美味しそうに色づいていましたが、それをそのまま食べることは許されていませんでした。
    ある満月の夜、ひとりの魔法使いが果樹園に迷い混んできました。お腹が空いていた魔法使いは実っていた葡萄の実をぺろりと一房食べきってしまいました。
    「なんて美味しい葡萄なんだ」
    魔法使いは近くにあった林檎も、さくらんぼも、洋梨も、桃も、一つずつ食べてしまいました。どの果物もみずみずしくあまくとても美味しいものでした。
    「あなた、そこで何してらっしゃるんですか」
    魔法使いが果物を食べているとブルネットの髪とルビー色の瞳の女神様が現れました。
    「こちらの果実はすべて蜂蜜酒にするものです。そのまま食べることは禁じられていますよ。」
    「禁じられている!?こんなに美味しいもの果実をすべて蜂蜜酒にしてしまうのかい。なんて勿体無い。」
    魔法使いは大げさなまでに驚いてみせました。
    「何故蜂蜜酒にするんだい?こんなに美味しい果実、そのまま食べるほうがいいだろうに。君も食べたことはないの?」
    「ええ、そのまま食べてはならないと、神様たちと約束をしておりますので。」
    「君は気にならないのかい?この果物を、そのまま頬張ったらどんなに美味か。」
    女神様は驚きました。果物をそのまま食べるなど、考えたこともなかったのです。
    「さっぱりとしていてそれでいて芳醇で、酸味と甘みが絶妙で。こんな美味しいもの食べないなんて勿体無い、君も食べてごらん」
    女神様は迷います。魔法使いがそんなふうに言うものだから、どんな味なのか食べてみたいという好奇心がむくむくと育ってきました。
    「そんなに美味しいんですか」
    「ああ、美味しいとも。ほら、一つくらい食べたってバレやしないさ」
    女神様はとうとう好奇心に負けて、近くに実っていたさくらんぼを一つ手に取り、パクリと食べてしまいました。
    「まぁ、なんて美味しいんでしょう。全部蜂蜜酒にせず、少し残しておけばよかった!」
    女神様はその年から採れた果物の一部は蜂蜜酒にせず、コッソリとそのまま食べるようになりました。魔法使いも一年に一度、春の満月の夜にやってきて、夜の果樹園でふたりで果実を頬張りました。
    しかし、ある年、神様に果実を食べているのかバレてしまいました。女神様は約束を破った罪で果樹園から追い出されてしまいました。
    「ああ、なんということ。これから私はどうしたらいいんでしょう」
    果樹園で生まれ育った女神様は一人で下界に落とされてしまい、途方に暮れました。
    すると、どこからかあの魔法使いがやってきました。
    「やぁ、君、果樹園を追い出されたらしいじゃないか。ラッキーだよ。あんなところしか知らないなんて勿体無い。世界は広い。俺と、知らない世界を見に行こう!」
    そう言うと女神様の手を取り、箒の後ろに乗せました。
    「どちらへ連れていってくれるんです?」
    「まずは月の世界!ほら、あそこからみたら君のいた果樹園がどんなに小さいかよくわかるはずさ!」
    魔法使いはそう言って、女神様をのせたまま満月にむかって飛び立ちました。
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