裏方の新人と先輩(裏方の会話が多め)
裏方(新人)「そういえば、あの2人って同じ歳なの?」
裏方(先輩)「いや、友有の方がいくつか年上らしい」
「えっ…?見えない…!」
「噂だと10年近くも離れてるとか」
「えぇ…でも犬王はなんていうかどっしりして友有ははっちゃけてるから、てっきり…」
ヒソヒソする裏方の後ろからぬうっと犬王の犬面が現れる。あまりの驚きで声が出ずベチッと倒れる。
「はっはっは!今の年下らしかったか?」
「あ、いや…!バカにしてる訳ではなくて…」
「分かっているぞ。俺は気にせんが友有が気にするから気をつけな」
「え?」
「拗ねるから面倒になる。まあ、すぐ直るがな」
裏方の新人はどうしても犬王が年下とは思えなかった。
「体格のことを気にしてるからな。だが、年上らしく面倒見がいいぞ。友有座を一気に日本中を広めたのだ」
「そ、そうですか」
「あと、いつも飯を綺麗に分けて食わしてくれるし行儀や作法も教えてくれたしな」
「何を話しているんだ?犬王」
「お前のことだ。面倒がいいってな」
「面倒か…犬王は可愛い弟だから当然のことだし。普通(食い方や家の過ごし方など)を教えるの大変だったな」
裏方の新人はこの言葉でポカーンした。
「はっはっは!ついつい甘えたくなるな」
「手を焼くなあ。そうだ、いい唄を思いついたんだけど手合わせする?」
「俺も思ったところだ!行こう」
2人揃って別の部屋へ。残された裏方2人は
「…な?」
「…」
新人は見た目で判断しちゃ駄目だなと思いましたとさ。