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    kky_89

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    トリイ・ガク。パスワードは勘でといてほしい。

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    kky_89

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    ダイナの光、宇宙の光、膨大なエネルギー、父親の幻影を乗せて飛来する遠い未来。
    願いをかなえるのは、キミ

    #日記
    diary

    始まりは静かの宇宙で登場人物
    ノア/ネクサス/ネクスト・ご長寿すぎて名前に無頓着な一個の生命体
    ダイナ/シン・ただの地球人とただのエネルギー体の偶然の出会い。
    カズマ・伝説の飛行士。一児の父。
    ギンガ・未来系超人。今回は名前だけ
    デッカー・刀工違い同刀派の親戚筋。今年(2022/6-2023/1)のニューフェイス。


    「シュンイチ?」
    柄にもなくネクストが訊ねたのはその人がここにいるはずがないからだ。
    かつて共に空を飛んだ人と似た気配をたどれば、しばらく前にこの駐屯地に転がり込んできて仮眠用の固いソファーベッドで静かに丸まっている青年の傍らに静かにたたずむ男がいた。眠っている青年はダイナ。この方が落ち着くから、とわずか170㎝ばかりの背丈に皮膚も爪も温かく柔らかで、いまは飛行服を脱いで下着だけで毛布にくるまっている。
    見知らぬ男はダイナの髪をもてあそんでいるが、その体は有機質を失い微量のエーテル体と思念によって支えられる形而上の存在となっている。わかりやすくいえば、幽霊だ。
    ネクストの視線に気づいたのか、見知らぬ男はダイナの頭に手を添えたままゆっくりと顔をあげた。男だと直感したもののかなり同化が進んでいて、彼の顔立ちはネクストにはよくわからない。ただ、彼は感情は失っていないらしく微かに笑っていることがわかる。この微笑みは未知の存在に親しみをもった、人間らしいまばゆい光。
    「そんな風に触れるのなら、会ってやればいい。寂しがっている。兄さんは」
    ネクストは鋼色の兜の合間から男に提案した。
    男は不思議そうに首を傾げた後、何か思い至ったのかバツが悪そうにネクストから目を背け、傍らで眠る我が子の背中をやさしくなで続けた。
    「その光は君自身だ。君の願いをかなえるだろう。ただし、私たちは君たちにとってちょうちょうどいい塩梅というものを知らない」
    「わかっているとも。でも、俺たちは先に行きたい。山を越え壁の向こうに」
    「その子を置いてでも」
    「シンはかならず俺を超えていく。俺のいけなかった場所にまで飛び続ける」
    「そう」
    ネクストはそれ以上といかけることはしなかった。たしかにダイナは悪意も愚行も過ちも飲み干して未来へと羽ばたいてゆく。
    その道ゆきが孤独でないのならばネクサスはただ見守ることしかできない。

    【ダイヤモンド・リング】
    ダイナは自分の考えをなかなか人に伝えない。伝える前に実行に移っているからその必要がないし、話して聞かせたところでどうしようもないし、のんびりと聞いてくれる人もいない。
    最初の願いは生きていたい、とそんな単純なことだったはずだ。光を見るまでは、とも言ったかもしれない。その叫びに応えた光が飛来して、物語は始まった。
    アスカの願いは変わり続ける。より明るい方へ温かい方へ、取りこぼすいのちの少ない方へ、まだ知らない景色の方へ。
    そのとき光は強く応えてくれる。身に余るほどの力を明け渡し、そうして緩やかにヒトの枠を離陸する。たとえば人類初の飛行機が長い長い助走を必要としたように、たとえばトビウオが水中で加速して水面を舞うように。その力は孤高な青年の願いを応えるだろう。しかし力は人を救わない。人を救うのは人の行いだ。

    【星巡り】
    あるとき私は彼に問うた。
    「君は私を助けてくれる。君の光が私を導いてくれる。追いかけていると目がくらむし追いつける様子は一向にないのだけれど。けれど、それはともかく、君は、君のことは一体だれが守ってくれるだろう」
    彼は答えた
    「君がくれた光が俺を守ってくれる。とても温かくてとてもやわらかい、とびきりの光が」
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    kky_89

    TRAININGRKRN 夢小説 文×夢♂
    夢主=同級生設定 セリフあり 名前・容姿無し
    オリジナル同級生でもいいような気もしたけどそれなら夢小説と言い張る。
    文次郎に困り眉させたい。困り眉させるだけさせて自分は自分の道をゆきたい。

    学園に対する現状の解釈。
    https://wavebox.me/wave/1hk5yfe9ttwwns9q/ ←いいたいことはここに投げると吉
    「きみ」が早期卒業するまでの47時間【一寸の光陰】

    郷里の便りを受け取ってからの君の行動は素早かった。
    便りを見たのは梅の去り桜の至らぬこの季節に最後の斜陽が射す時分だったが、読み終えるやすぐさま内容を学園長に知らせ承諾を得ると、長く伸ばしていた髪を大人らしく切り揃えた。
    翌日、図書室の本と学校の備品はすべて返し、小綺麗な私物を髪と一緒に売り払った。僅かでも急ぎ金が必要になったとはいえ、まともに値がついたのが選りすぐりの品々よりも仙蔵への対抗意識だけで手入れをした髪だったことにどこかさみしく感じた。世は無情だ。
    量は減ったがそれでも、5年間集めたガラクタを広げると一人になったばかりの部屋がいっぱいになった。
    こういう光景はなにも珍しいことではない。3年生から4年生に進級するときには同級生の半分以上が就職、といっても家業に戻った、が決まって学園を去り、その形見物を君も受け取ってきた。先月も同室相手の私物をほとんど丸ごと受け取った。もうすこし長くいるつもりだったが思いのほかことが早く進んだ。それだけのことだ。
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