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    すいか寄りの召

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    すいか寄りの召

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    【kmt*杏千】
    貧血のムズムズが辛い千くん

    「ん……」

     真夜中、ふと目が覚めて寝返りを打った瞬間のことだった。
     右手の平を支配するムズムズとした不快感に気付いた千寿郎は、また貧血か、と小さな音で溜め息を吐いた。
     体から鉄分が不足すると、どういうわけか四肢に痒さともまた違ったムズムズ感が襲ってくる時がある。
     中にはこの感覚が苦痛過ぎて自ら命を絶ってしまう人もいるとか。
     確かに、自分はまだそこまで追い詰められたことはないけれど、気持ちが全く分からないわけではない。
     例えば傍らに自分にとってとても大切な人、恋人のような人が寝ていたとしよう。
     その寝顔を眺めながら、自分だってまだ眠っていたいと思うのに体がそれを許さない状況、こんなのは最早苦痛というよりも拷問と言った方が正しいような気さえする。

    「ッ!」

     千寿郎は不快感を紛らわすため自らの右手に噛み付いた。
     噛んでいる間は少しだけ楽になる。それは経験で知っていた。そうして、再び寝落ちする時まで一人でやり過ごすのだ。

     いつもならば。

    「眠れないのか……?」
    「……兄上」

     それまで正面で寝息を立てていた杏寿郎の目が徐に開かれ、千寿郎を見据える。眠そうな声。大丈夫ですからと前置きをすると、千寿郎は簡単に事情を説明した。

    「ちょっとした貧血です。手が気持ち悪くて、噛んで落ち着けてるんです」
    「手……? 気持ち悪い?」

     どうやら余計に分からなくなったらしい杏寿郎に、千寿郎はせめてもの微笑みで応える。兎にも角にも、貴方は自分に構わず眠ってくれて良いのだと。

    「…………」

     千寿郎の口に宛がわれた手を杏寿郎はジッと見つめていた。まだ十分には働いていなさそうな頭で何を考えてるのか、千寿郎も図りかねているうちに少しの時間が流れた。

    「千」
    「ふぁい?」

     先に沈黙を破ったのは杏寿郎だった。先程より幾分眠気も引いたような声で名前を呼ばれ、半ば歯を剥き出したような顔で返事をする。

    「手を貸そうか?」
    「……ふぇ?」
    「要は手の気持ち悪さを忘れてお前が寝れるようにすればいいのだろう?」
    「えーと……丁重にお断りさせて頂きます」

     そんなの今度は眠れたところで午前中は起きれなくなるに決まってる。
     しかし、そんな断りも聞こえなかったかのように上体を起こすと、杏寿郎は膝に跨って上から千寿郎を見下ろした。

    「遠慮をするな。一人で紛らわせるものなんてたかが知れているだろう?」

     既に噛み痕だらけになった手を掴んで杏寿郎がそこにキスをする。千寿郎はくすぐったさに僅かに身を捩った。
     快と不快と他にも色々な感情が混じってそれは頭の中で簡単な砂嵐に変わる。嫌だ、そんな生温い扱いには今は耐えられない。
     もう半時間以上も歯を立て続けていたそこは白く盛り上がり、感覚だけでなく感触的にも非常に不気味なものになってしまっていた。
     もう暫く血なんて流していない筈なのに、いったいこの体内の鉄分はどこに逃げ出してしまったのだろう。
     くすぐったい。痒い。虫が這っているような感覚。辛い。

    「……気持ち悪い……」
    「今、楽にしてやる」

     急激に火の着いた獰猛な欲を隠そうともせず寝間着をたくし上げてくる杏寿郎に千寿郎はいつの間にか期待してしまっていた。
     早く、早く、体がこの不快感を越える痛みと快感を求めている。

    「兄上……助けて……」

     助けを求めて絞り出した声。それはやがて、雄々しい獣の口内に溶け出して人知れず飲み込まれていった。
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    すいか寄りの召

    DOODLE【kmt*twitter小噺詰】
    CPは杏千のみ あとはいろいろ

    🔥先生「すまん! 採点の時に弟の握ってくれたおにぎりのご飯粒を落として答案用紙にシミが出来てしまった。許してくれるか?」

    許す👍️✨
    【こういうシチュエーションが好き】

    🔥「せんじゅろ、おはよう!!」(襖スパァァァン)
    🧹「へ?! 兄上!?」(裸なう)
    🔥「む、着替え中だったか。……」
    🧹「あ、あの……早く襖を閉めてもらえますか……」
    🔥「ああ、そうだな」(襖パタン)
    🧹「?? 兄上はどうして部屋の中に?」

     🧹の身支度を後ろでじっくり観察する🔥

    🧹(????)





    【ハァハァ……せ、千寿郎くんの疚しい物ってな、なんだい???(モブ作者)】

    🧹<疚しいものが隠してあるときの部屋に兄上が湯たんぽとか持ってきてくれるの控えめに言って地獄

    🧹<ベッドメイキングとかしてくれなくていいですから!!

    🧹<ひっ……ベッドの下覗かないでー!!!

    🧹<あっあっ、その箱の中は見ちゃいやぁ……!!

    🧹<ベッドメイキングラブとかふざけてるんですか……ち、ちょっと……!





    【テスト作成合宿なんてないかな……ないよな……】

    『出来たー!!!』
    💎「まあ、俺と冨岡はテストプレイしただけだけどな」
    🍃「定期試験をゲーム感覚にするのやめろォ」
    🌊「……もう頭が回らない」
    🐍「作ってい 1076

    すいか寄りの召

    MOURNING【kmt*杏千】
    支部に投稿した(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14525846)の続きの書きかけのようなもの。途中まで書いたけど、これは前のを読んでくれた方々に自由に続きを想像してもらった方が生きると思ったので、供養。
    正午、起床してキッチンに向かうと、そこにはまだ兄上が目を覚ました形跡はなかった。やっぱり宇髄さんの言う通り、兄上は二日酔いになっているのだろうか。それとも、単純に疲れて眠り込んでいるだけなのか。
     両親もまだ帰ってはいなかった。ただ、こちらは帰宅するのは早くても今日の夕方と聞いているから別に不思議なことではない。そう大丈夫、時間はちゃんと進んでいるのだ。あと数時間もすれば両親は帰ってくるし、自分も、そして兄上もきっと笑顔でそれを迎え入れるだろう。自分たちの関係はこれからも何も変わらず、何も、変わらず。

    「……っ、……」

     やっぱり無理だった。
     ぼぅっとしていると否が応にも、昨夜の出来事が頭を過ぎって、心の内側がぐちゃぐちゃに掻き乱されてしまう。あの熱くて生々しい、兄上の手と舌の感触が肌の上に蘇って。自分では意識して触れたこともない場所を舌で擦られて、感情の整理も出来ないまま声を上げてしまった。それも、自分でも聞いたことのないような鼻にかかった声をしていた。その声を聞いた瞬間、兄上の口の端が笑うように上げられたのを見てしまった。あれは一体どんな気持ちだったんだろう。触れられた場所か 3267

    すいか寄りの召

    DOODLE【kmt*杏千】
    謎設定 後半急に駆け足になるじゃん
    ゲームでスキル発動するときに急に告白してくるやつ偶にいるよねっていう話だったんですけど、なんだこれ。なんだこれ。
    某テニスの3DSのゲームみたいに背中が9つのブロックに分かれてて、3つだけタッチ出来るから、勘でキャラのイイトコを突け!みたいなトチくr(ゲームがkmtでも出たらいいのにな。嫌か。
    俺の兄上がゲームのキャラクターに抜擢された。それも所謂乙女ゲームというジャンルの作品らしい。
     え、実在の人間がどうして乙女ゲームのキャラクターに?
     そう問う声もあるだろう。だけど、落ち着いて聞いてほしい。それは俺が一番知りたい疑問ですよ。
     ただもうリリースされてしまったものはしょうがないので、俺はウォッチリストの通知が来た瞬間にダウンロードしました。あ、今更ですがこれはアプリゲームです。課金は計画的にいきましょう。
     ゲームの内容としてはストーリーと、あとリズムゲームの要素があるみたいですね。一部のストーリーはこのリズムゲームで一定のスコアを出さないと解放されないみたいです。
     とにかく、説明を読み込むよりもまずは一回やってみましょうか。チュートリアルですね。兄上はメインキャラクターの一人ということになっているので、チュートリアルでも使わせてもらえるみたいです。兄上を使う、なんて恐れ多い気もしますがここはゲームということでどうか一つよろしくお願いします兄上!
     あ、音楽が始まりました。画面の横に出てるゲージが満タンになるとスキルが自動的に発動されるらしいけど――――あ、貯まりそう 5443