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    squall_0610

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    squall_0610

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    squall_0610

    MOURNING人魚×少女アンソロに寄稿予定でしたが、人間の姿から人魚の姿になる気配がなくなってきたので書き出しだけ埋葬します。 小エビが生まれ育った世界の大昔には「光源氏計画」と呼ばれるものがあるらしい。
     なんでも、大昔に存在していた当時でいっとう尊く美しい人が、恋慕していた養母によく似た少女を自らの手で養育し、美しく育て上げて後に自分の妻としたそうだ。それが転じて、いい歳の大人が幼い少女を自分にとって理想的な「大人の女」に育て上げることをそう呼ぶ、という話だった。
     オープンしてから数ヶ月。今日も大盛況で営業を終えたモストロ・ラウンジ二号店で閉店作業をしている時の与太話として小エビが口にした事だったが、経営者席に座るアズールは顔を顰めて「ろくでもない大人ですね」と切り捨てた。その横に控えていたジェイドは口元に笑みを浮かべて、視線はタブレットに向けたまま「そうですね」と同意してみせる。フロイドはソファにひっくり返っていたが、小エビはフロイドの気まぐれ加減をよく知っているので、特に反応を求めることはなかった。
     その時フロイドは、小エビが語った内容に引っかかるものを覚えて、その違和感はいったいなんだったかなと、記憶の海に潜って探していた。ようやくその心当たりについて思い出したのは、すっかりラウンジの仕事も終え 1469

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    25Zenn

    REHABILIジェイドをビックリさせたかった話。
    🌸?→🐬
    いつか困ってそうで全く困っていないその顔を。本当に困らせたら、さぞ気分がいいだろうなと思っていた。

    移動教室での道すがら、偶々同じ授業を選択していたというジェイド先輩と一緒になって。ちょうど、階段に差し掛かったところでジェイド先輩が呼び止められた。数段階段を上ってしまった私は。先に進むことも階段を下りることもせずに、まだ階段を上る前だったジェイド先輩の頭を眺める。
    オクタヴィネルの副寮長で、モストロ・ラウンジでも新人の教育係りのジェイド先輩は頼られることも多いだろう。声をかけた生徒の左腕にもオクタヴィネルの腕章がついている。

    『はなし長くなるのかしら?』

    次はトレイン先生の授業だ。出来れば遅れることなく席についていたい。先に行きたいけれど声もかけずに行ったとなれば、じくじくと傷に塩を塗り込むように嫌味を言われてしまうだろう。
    面倒な内容なのかジェイド先輩は話始めてからチラリともこちらを見ない。
    どうしたものかとぼんやりと丸い後頭部を眺めていると、さわりと風が吹いて白く長い首筋に目を奪われた。
    後ろから見ると襟足が短いから制服姿でも少し首が見えるんだ。まして今は身長の低い相手に話し 1511