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    saltabcd

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    2022.11.30
    PL/PC……そると/東陽太郎・たま/山茶花璃桜・おしまい/鵜野澪(敬称略)
    https://ccfolia.com/rooms/p0J7z68x0

    陽璃&鵜野チャログ東陽太郎:「……さて、バス内での状況を聞かせてもらおうか!!」
    男:「俺は見たんだ!車両前のほうに立っていたこの女性の後ろに、この背の低い男が居て!そこで痴漢が起こったんだ!なあ、そうだよなあ?」
    山茶花璃桜:「え、ええと……」
    鵜野澪:「……」
    東陽太郎:「ふむ!!こちらの彼が、こちらの彼女に痴漢を働いたと!!……すまないが、二人の名前を教えてくれないか!!」
    山茶花璃桜:「……山茶花璃桜と申します、巡査様」
    鵜野澪:「……鵜野澪と申します」
    東陽太郎:「職業と年齢は!!」
    山茶花璃桜:「香水店を経営しております。今年で35になります」
    鵜野澪:「作家を、38です」
    東陽太郎:「山茶花君と鵜野君だな!!」
    東陽太郎:「山茶花君、君には嫌な事を話させてしまうが、これも捜査のためだ!!許してほしい!!……痴漢をされた、というのは本当だろうか!!」
    山茶花璃桜:「いえ、お気になさらないでくださいまし。……そうですね、……どなた様かの手が触れたのは、間違いないと思いますわ」
    東陽太郎:「協力感謝する!!触れられたのは身体のどこだろうか!!……おっと、そこの君に聞こう!!」
    男:「尻だよ尻!わかりやすい痴漢だよなぁ?おい、聞いてんのか!黙り込みやがって!」
    鵜野澪:「……ええ、聞いています」
    東陽太郎:「単刀直入に聞こう!!君がやったのか!!」
    鵜野澪:「いいえ、身に覚えがありません」
    男:「はぁ!?何平気で嘘ついてんだよ、お前がやったんだろうが!」
    東陽太郎:「ふむ!!発言が食い違っているようだが!!」
    鵜野澪:「彼女が、被害に遭われたのは事実でしょうから、このようなことで言い争うのは気が引けますが……私は、触れていません。証明の、仕様も、ありませんが」
    東陽太郎:「……そうか!!ではバス内でどんな位置関係だったのか、そこに立って教えてくれ!!」
    山茶花璃桜:「……、私がここに。それから鵜野様が……こちらへ」
    鵜野澪:「ええ、記憶と相違ありません」
    東陽太郎:「ふむ!!確かに、この距離感での痴漢のケースはよく見るな!!」
    山茶花璃桜:「車内はずいぶんと混みあっておりましたわ。……ですから、その、……私にもよくわからなくて」
    東陽太郎:「まあ、後ろに立たれていては分からないこともあるだろう!!この場合第三者の供述が重要になるのだが……君は、彼が痴漢を働くのを本当に見たのだな!?」
    男:「ああもちろんだ!ハッキリ見たぜ、そこの鵜野とかって男が触ってたのをよ!悲鳴も上げれずに怖かったよなあアンタもな?」
    山茶花璃桜:「え、えぇ、その、私は……」
    東陽太郎:「……、さぞかし怖かっただろう!!本官に任せなさい、もう安心だ!!」
    山茶花璃桜:「……巡査様……」
    東陽太郎:「それで、だ!!目撃者もいるわけだが……君はそれでもやっていないと!!」
    鵜野澪:「そう、ですね。そう申し上げる他、ありません」
    東陽太郎:「ふむ!!……君を犯人と決めつけたいわけではないが、君のように否認する輩も多くてな!!」
    東陽太郎:「念の為言っておくが……自らの罪は早く認めた方が、自らの為になると思うぞ!!」
    鵜野澪:「……そうですね。罪を犯していれば、の話ですが」
    東陽太郎:「そうだな!!……このままでは埒が明かない!!ひとまず鑑定を行おう!!山茶花君、触れられた部分にこの道具を擦り付けてくれ!!女性警官がいないからな、申し訳ないが自分で行ってもらいたい!!」
    東陽太郎:「鵜野君は手をこちらに出してくれ!!君のDNAが彼女の衣服に付着しているか確認しよう!!」
    山茶花璃桜:「……わかりました。お気遣い感謝しますわ」
    鵜野澪:「お願いします」
    東陽太郎:「失礼する!!……む?この髪は……君のものにしては、随分と長さが……」
    東陽太郎:「……これは、山茶花君の髪の長さとほぼ同じ、ではないだろうか!!」
    男:「!、ほらな!言っただろ!!こんなん確定証拠じゃねえか、お前がやったんだ!!」
    鵜野澪:「……あまり、大きい声を出さないでください。すみません、本当に、身に覚えが」
    男:「うるせえ!!こんなんもう何言っても無駄だろうが!」
    東陽太郎:「ふむ!!確かに髪が付着しているとなれば、確定とまではいかずとも、かなり重要な証拠になるだろうな!!」
    鵜野澪:「…………」
    東陽太郎:「黙秘するというのなら、しばらく君との付き合いが続くことになってしまうが!!」
    男:「さっさと認めろよ!!俺がやりましたって!」
    鵜野澪:「……やって、いないんです」
    東陽太郎:「第三者の供述があって、尚且つ手に髪が付着しているとなれば、鑑定結果を待つしかなくなるな!!……もっとも、君が黒になる可能性はかなり高いが!!」
    東陽太郎:「被害者の身にもなってみたまえ!!……大の男にそのような行為を働かれるなど……恐ろしくて、仕方ないに決まっている!!」
    鵜野澪:「……心得て、います。被害に遭われた方の前で、このような……申し訳、ありません。ですが、事実、ですので」
    東陽太郎:「……本当に埒が明かないな!!まあいい!!鑑定結果が出るまでには時間がかかる!!その時にはっきりさせようではないか!!」
    鵜野澪:「……ええ」
    山茶花璃桜:「……巡査、様。その……私、思うのですが……もしかしたら」
    男:「アンタは余計なこと言わなくていいんだよ!!もうコイツで決まりなんだから!!」
    山茶花璃桜:「で、でも……」
    東陽太郎:「……」
    東陽太郎:「……ああ……そうだな、話を。話を、聞かなければ」
    東陽太郎:「そちらの君、少し待ってもらえないか!!山茶花君、もう一度君の話を聞かせてくれ!!」
    男:「なっ……!」
    山茶花璃桜:「!は、はい。わかりましたわ」
    山茶花璃桜:「……私にも、本当に確実なことはわからないのです、ですが……。鵜野様、ではない、かもしれないと思うのです」
    男:「はあ!?今更なに言ってんだよ!!」
    山茶花璃桜:「あ、い、いえ……その……」
    東陽太郎:「君は、待っていたまえ」
    男:「待ってられるかよ!!この女、被害者のくせに犯人庇おうってのか!?」
    東陽太郎:「被害者の、くせに?それはどういう意味合いだろうか」
    男:「そのまんまだろうが!!話をこじれさせやがって、俺は可哀想だと思って告発してやってんだぞ!!」
    男:「わかってんのか!?」
    東陽太郎:「彼女を可哀想だと思うなら、その威圧的な口調は……警官としてというより、個人としてどうかと思うが」
    山茶花璃桜:「……巡査様」小声で話しかける
    東陽太郎:「……む?」
    山茶花璃桜:「……確かに、鵜野様は私の背後にいらっしゃいましたわ。……けれど、あの方も、その隣にはいらっしゃったのです。私との距離はそう変わらなかったはず……ですわ」
    山茶花璃桜:「どうか、もう少し、鵜野様のお話に心を傾けてくださいまし。……どうか」
    東陽太郎:「……分かった。君が言うならば、信用に値する」
    東陽太郎:「改めて聞こう。君はやっていないのだな?」
    鵜野澪:「はい、あなたに、嘘はひとつも申し上げていません」
    東陽太郎:「やはりそれに尽きるということだな。分かった。……ところで君の状況については、あまり聞いていなかったな」
    男:「は!?お、俺……?なんで必要なんだよ、その情報がよ」
    東陽太郎:「……混雑していた車内で、痴漢を目視できるほど近くにいたということだろう。君の態度にはやや気になる点もあるからな……なに、念のため聞くだけだ!!」
    東陽太郎:「後ろめたいことがないのであれば、答えてくれるだろう!!」
    男:「なっ……なんだよ、それ!!俺のこと疑うってのか!?クソ、ふざけんな!!」
    東陽太郎:「ふざけてはいないぞ!!本官の質問に答えるだけで良い!!君は車内でどんな位置にいたのだろうか!!二人ももう一度立ち直してくれ!!」
    男:「そんな話すんならもうここまでだ!!俺は関係ねぇ!帰らせてもらう!!」
    東陽太郎:「待ちたまえ!!質問に答えてくれと言っている!!君が何もしていないと言うのなら無罪証明になるんだ、損はないだろう!!」
    男:「うるせえよ!!もう十分話しただろうが!!」立ち去ろうとする
    東陽太郎:「!こら!!待ちなさい!!」腕を掴む
    男:「な、なんだよ!!離せ!!俺はやってない!!」
    東陽太郎:「……、これ以上抵抗するなら、然るべき措置を取らせてもらうが!!」
    男:「な……、俺は関係ないだろうがッ、クソ!!」腕を振りほどこうとする
    東陽太郎:「すまないが、見逃すわけにはいかないな!!」組み付いて動きを封じる
    男:「ぐっ……!離せよ!ふざけんじゃねぇ!!」
    東陽太郎:「何か事情を知っているようだな!!応援を呼んで、君の手からもDNAを採取させてもらおう!!」
    男:「クソッ、クソッ……お前のせいだぞ!!何余計なこと吹き込んだんだよ!!」
    山茶花璃桜:「えっ!?わ、私はそんな……!ただ、事実を……」
    東陽太郎:「君、口を慎みたまえ」
    東陽太郎:「山茶花君、心配はいらない!!応援もすぐ駆けつけてくれるそうだ!!本官らがいるからにはもう安心だ!!」
    山茶花璃桜:「……!、ええ、巡査様……」

    東陽太郎:「鵜野君、先ほどは冷静さを欠いていた、すまない!!」
    鵜野澪:「いえ、あなたの、直向きさの表れでしょう。私は何も。話を聞いてくださって、ありがとうございます」
    東陽太郎:「……そう言ってもらえると助かる!!……そうだ、二人とも連絡先をここに書いてくれないか!!鑑定結果が出たらこちらから連絡しよう!!」
    山茶花璃桜:「わかりましたわ」
    鵜野澪:「ええ、お願いします」
    東陽太郎:「本官の名刺を渡しておこう!!この番号から連絡が行くはずだ!!」
    鵜野澪:「……ありがとうございます。弟さん方には、いつもお世話になっていますから……疑いが晴れましたら、お礼はその時に改めて」
    東陽太郎:「……む!?惣太郎の……弟の知り合いか!!?」
    鵜野澪:「ええ、お会いできて光栄でした。……陽太郎さん」
    東陽太郎:「光栄……というには、随分と失礼な出会い方になってしまったがな!!今後とも弟をよろしく頼む!!」
    東陽太郎:「本官は普段からこの交番にいる!!山茶花君も、また何かあったら気軽に相談してくれ!!」
    山茶花璃桜:「ありがとうございます、頼りにしておりますわ。……東様」
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