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    2022.12.21
    KPC/KP…東陽太郎・寿敬一/そると
    PC/PL…山茶花璃桜/たまさん・茅峰已織/みちゅさん
    https://ccfolia.com/rooms/YQ50aQSz8

    ネコガミサマログKP:CoCシナリオ「ネコガミサマ」開始します。

    ─────
    ───


    KP:木枯らしが吹き付ける寒空の下、あなたたちはとある住宅街を歩いている。衣服に首を埋め、足早に道を進んでいると、何かが目の前を通り過ぎるのが見えた。

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>88>失敗
    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>22>成功

    [秘匿(そると焼き,みちゅ)]KP:よくわからないが、動物だったように思う。
    [秘匿(そると焼き,たま)]KP:白い動物が、灰色の動物の後ろに続いて走っていったような気がする。

    KP:少し歩みを進め、先程駆け抜けていったそれを忘れ去ろうとしたその時、制服姿の男性があなたたちに大声を掛けてくるだろう。

    東陽太郎:「そこの君たち!!!少し良いか!!!この辺りで猫を見なかっただろうか!!!」
    茅峰已織:「わっ、……えっと、僕、…かな。多分。この距離とあの声量だけど……猫ですか?あまりよく見えなかったんですけど、さっき何かそこ横切るのは見ましたよ」
    山茶花璃桜:「あら?東様。ご機嫌麗しゅう。私も、さっき2人連れの子たちは見かけましたが……猫、だったかしら……?」
    東陽太郎:「……おや!!山茶花君ではないか!!また会ったな、おはよう!!」
    東陽太郎:「二人とも、それは本当か!!!よければそこを案内してくれないだろうか!!!ずっと探し回っているのだが、一向に見つからなくてな!!!」
    茅峰已織:「僕は時間もありますし、直ぐ其処だったので構いませんよ」
    山茶花璃桜:「ええ。私も協力いたしますわ。あちらの方でしたわよね?」
    茅峰已織:「えぇ、確か僕はその辺りで見たかと……」
    東陽太郎:「ふむ!!!ありがとう!!!ではそちらに向かってみよう!!!」
    東陽太郎:「俺はどうも、愛犬以外の動物に近付かれないらしくてな!!!先程から影ひとつ見えない!!!なぜなのだろうな!!!ハハハ!!!」
    茅峰已織:「……猫は警戒心が強い子もいるみたいですから。中々見つけられないのかもしれませんね」
    山茶花璃桜:「そうですわね……。飼い猫の迷子ですか?巡査様も大変ですわね」
    東陽太郎:「ああ!!それも同時に2件!!まあこれも地域住民のためだ!!喜んで全うするとも!!」

    KP:あなたたちが目的地に着いた頃、ビニール袋を下げた茶髪の青年が、こちらに向かって声を掛けてきた。

    寿敬一:「やっぱここにいた。陽太郎さん!これ頼まれ物です。猫缶とちゅーる」
    東陽太郎:「寿君!!!ありがとう!!!助かる!!!」
    寿敬一:「行きにそれっぽい猫見かけましたよ。2匹一緒の……遠かったしめちゃ警戒してたっぽいんで、ボケボケの写真撮るしかできなかったんすけど」
    東陽太郎:「おや!!!十分な手がかりだ、ありがとう!!!面倒をかけてしまってすまない!!!」
    寿敬一:「全然いーすよ。猫の尻追っかけ回すの趣味なんで。……あ、ども。陽太郎さん、この人ら、知り合いですか?」
    東陽太郎:「二人とも、通りすがりに動物を見掛けたとのことでな!!!少し案内をしてもらっていた!!!こちらが山茶花君で、こちらが……すまない!!!誰だっただろうか!!!」
    茅峰已織:「あぁ、茅峰と申します。君もお手伝いなのかな?えらいねぇ」
    寿敬一:「え?はは……茅峰さんね。俺、寿って言います!」
    東陽太郎:「茅峰君だな!!!申し遅れたな、俺は東陽太郎と言う!!!」
    山茶花璃桜:「先ほどご紹介にあずかりましたが……私は山茶花璃桜と申します」
    茅峰已織:「寿君に東さんに、山茶花さん。猫探しに力になれるか分かりませんが、よろしくお願いします」
    山茶花璃桜:「私もお役に立てるなら光栄ですわ。よろしくお願いいたします」
    東陽太郎:「む!!!一般市民を、これ以上業務に巻き込むわけには……」
    寿敬一:「……俺と陽太郎さん、2人で探すんすか?」
    東陽太郎:「おや!!!失礼!!!君の都合もあったな!!!では俺1人で……」
    寿敬一:「や、俺は手伝ってもいいんですけど……陽太郎さんが隣ででけー声出すから、俺までちょっと怯えられてんすよ。さっきなんか、顔馴染みの猫にもシャーって……」
    東陽太郎:「そうだったか!!!すまない!!!」
    寿敬一:「謝るんならもうちょっと静かにしてくださいよ〜……多分、俺たちじゃ触れもしませんよ」
    寿敬一:「……ね、だから一緒に探してもらえないかなー、なんて。俺、猫好きなんでどうしてもほっとけないんすよね〜。陽太郎さんだって見つけたいでしょ?」
    東陽太郎:「まあ、大切な家族がいなくなるのはさぞかし不安だろうからな!!!早く見付けるに越したことはない!!!」
    寿敬一:「ね。まあ、これは俺のワガママすから。ふたりとも、付き合ってもらっていいすか?」
    茅峰已織:「猫は気紛れって言いますけど、ご家族の方も心配でしょうし……僕は夜の新幹線に間に合えば大丈夫なので」
    山茶花璃桜:「私も時間の許す限りでしたら、協力いたしますわ。飼っている子の姿が見えない不安ならわかりますから」
    寿敬一:「やった。ありがとうございます!心強いすね、陽太郎さん」
    東陽太郎:「……うむ、ではその言葉に甘えるとしよう!!!」
    茅峰已織:「ちなみに探してる猫ってどんな猫なんですか?色とか、種類とか」
    東陽太郎:「1件目は1歳にも満たない、暗い灰色の子猫だそうだ!!!名はナイ君と言う!!!2件目は5歳の白猫だ!!!赤い首輪を付けていて、アル君と言うらしい!!!」
    茅峰已織:「灰色の仔猫のナイ君と、白猫で赤い首輪のアル君、ですね」
    東陽太郎:「ああ!!!そういえば、山茶花君も寿君も、二匹一緒にいるところを見たと言っていたな!!!アル君とナイ君だろうか!!!」
    山茶花璃桜:「確かに、毛色は白と灰色だったと思います。アル君たちだった可能性は高いですわね」
    寿敬一:「俺が見たのもそうです。さっきの写真、きれいには取れてないんすけど……ほら」
    KP:寿はスマートフォンを取り出し、あなたたちの前で写真フォルダを開いて見せる。

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>11>スペシャル

    KP:一瞬見えたスマートフォンのホーム画面が、恋人の描いた絵だったことに気が付く。

    茅峰已織:「……あれ」
    寿敬一:「ん?どうしました?」
    茅峰已織:「あ、勝手にごめんね。今ホーム画面に映ってたの……縹津黎夜の作品かな、って」
    寿敬一:「え?茅峰さんも、この人の絵好きなんすか?俺、前に画廊の警備員やったんすけど、そこで見てからなんか気に入っちゃって……」
    茅峰已織:「わ、警備員さんやったんだ!それじゃあお世話になったのかな……。僕も昔からファンなんだ。嬉しいなぁ」
    寿敬一:「昔から?すげー。実際に会えたことはないし、SNSぼちぼち見てる程度なんでアレですけど……嬉しいすね~、へへ」
    茅峰已織:「彼、自分の画廊にも行くしもしかしたらまた行ったりしたら会えるかもしれないね」
    寿敬一:「そうなんすか!画廊主の人、また呼んでくれるって言ってましたしワンチャンありますね!楽しみが増えました」
    寿敬一:「っと、猫の話から逸れちゃいましたね。これですこれ」

    KP:彼のスマートフォンには、住宅街の道路の写真が表示されていた。最大限拡大して撮ったのか、被写体はぼやけている。とはいえその真ん中には、2つの塊が映っているのがわかるだろう。

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>98>致命的失敗
    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>64>成功

    KP:彼らの頭上からスマートフォンを覗き込もうとした茅峰は、不意に顔を上げた陽太郎の頭に顎をぶつける。強かにぶつけたのか、陽太郎の頭が固いのか、ゴツン!と鈍い音が鳴る。HP-1。

    東陽太郎:「おや!!!すまない!!!」
    茅峰已織:「いたっ!こちらこそすみません!頭大丈夫そうですか?」

    system:[茅峰已織]HP:15→14

    東陽太郎:「全く問題ない!!!そちらこそ舌など噛んでいないだろうか!!!」
    茅峰已織:「それなら良かった……えぇ、僕も大丈夫です」

    [秘匿(そると焼き,たま)]KP:2匹とも背中の部分がやたら盛り上がっているように見える。お互い威嚇し合っているようだ。

    山茶花璃桜:「まあ……喧嘩中だったのかしら。背がまるまっておりますわね……」
    東陽太郎:「む!!言われてみればそうだな!!」
    寿敬一:「ほんとだ。……下手に喧嘩して、ケガしてなきゃいーけど」
    茅峰已織:「飼い猫なら慣れてないかもしれないですし、猶更早く見つけてあげないといけないですね。何処か猫が集まりそうなところとか……そういうのはこの辺りには無いんですか?」
    東陽太郎:「ふむ……その辺りは寿君が詳しいだろう!!!思い当たる場所はないだろうか!!!」
    寿敬一:「え?そうだなー……3丁目に神社とか寺とか、ちょっと固まってるとこあるじゃないすか。そのへん静かなんで、猫だまりスポットなってますね」
    東陽太郎:「む!!!そうなのか!!!俺はあまり見たことがないが!!!」
    寿敬一:「……ご近所にあんなでけー声で挨拶してたら、そりゃ逃げますよ」
    東陽太郎:「そうか!!!ははは!!!」
    山茶花璃桜:「うふふ、じゃあ東様には少しだけ気を付けていただいて……そちらへ行ってみましょう」
    茅峰已織:「そうしてみましょうか」
    東陽太郎:「……うむ!!善処しよう!!」
    寿敬一:「……」

    KP:あなたたちは寿と陽太郎の先導のもと、寺社の集まった地域に向かうことだろう。
    足を踏み入れると、確かにそこは車の音や人の話し声も少なく、しんと静まり返っている。

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>4>決定的成功/スペシャル
    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>54>成功
    東陽太郎:CCB<=75目星(1D100<=75)>36>成功
    寿敬一:CCB<=75目星(1D100<=75)>6>スペシャル

    KP:日の当たる墓石の上で、サバトラ柄の猫が寝ている。
    KP:優しそうな雰囲気を悟ってか、その体格の物珍しさ故か、茅峰の足元に、3匹の猫が近づいてくる。どれも探している猫とは違うようだが、茅峰に甘えた声ですり寄ってくることだろう。

    茅峰已織:「わ、っとと……蹴っちゃいそうで怖いなぁ…あはは、可愛い(わしわしなでなで)」

    KP:猫は嬉しそうに喉を鳴らしている。

    東陽太郎:「おや!可愛いな!……どれ、俺も触っ……」

    KP:陽太郎はそのうちの一匹に手を伸ばすが、猫はひらりと身をかわし、山茶花の後ろに逃げ隠れてしまった。

    山茶花璃桜:「あら?ふふ、どうしたの?怖くないわよ~」
    茅峰已織:「まだちょっとびっくりしちゃったのかもしれないですね」
    東陽太郎:「ううむ……!!猫との信頼関係はどう築いたらいいものか……」
    茅峰已織:「うーん……あ、この子とか今とってもリラックスしてますよ。そっと近づいて、お腹撫でてあげるとか……あとはやっぱり餌付けですかね」
    東陽太郎:「そっと近づいて……なるほど。では先程、寿君に頼んだこれを……」
    山茶花璃桜:「あら、いけませんわ。そちらはアル君とナイ君のごはんですわよ」
    東陽太郎:「む!そうだったな、すまない。つい必死になってしまったな、ハハハ!」

    KP:猫と戯れる大人たちをひとしきり眺めた寿は、墓石に寝そべるサバトラ猫に気が付くと、呆れ笑いを浮かべながらそれに近付いた。

    寿敬一:「あー、お前……またここにいやがった」

    寿敬一:「ここ日当たりいいからな、気持ちはわかるけど……知り合いの、大事な人の墓だからさ。あんま寝床にすんなよな」

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>50>成功
    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>19>成功

    KP:墓石の正面には「東家之墓」と彫刻されているのがわかる。

    東陽太郎:「……」

    KP:寿はサバトラ猫を小突くと、小脇に手を入れて持ち上げた。されるがままのサバトラ猫は、あくびをしつつ下半身をてろんと落とす。
    KP:猫は猫のばしを食らいながらも、寿の上着のポケットのあたりをかりかりと引っ掻いた。ポケットから覗いているのはちゅーるのパウチである。

    寿敬一:「……あ、こら。目ざといな。これはお前にはあげらんねーよ」
    寿敬一:「野良でもちゅーるの美味さ知ってんすかね、ホント猫ホイホイすよ。……あ、二人にも渡しておきますね」
    茅峰已織:「いいの?ありがとう」

    山茶花璃桜:「ありがとう、寿くん。アル君たちにあげられるよう、がんばりましょうね」

    山茶花璃桜:CCB<=85【聞き耳】(1D100<=85)>51>成功
    寿敬一:CCB<=75聞き耳(1D100<=75)>71>成功
    茅峰已織:CCB<=80【聞き耳】(1D100<=80)>83>失敗
    東陽太郎:CCB<=75聞き耳(1D100<=75)>88>失敗

    [秘匿(そると焼き,たま)]KP:女性のすすり泣く声が聞こえる。

    山茶花璃桜:「……?泣き声……?」
    寿敬一:「あ、やっぱ聞こえますよね。なんか、女の人が泣いてる……?」
    茅峰已織:「泣き声?何かあったのかな。心配ですし、行ってみましょうか?」
    東陽太郎:「ふむ!見過ごすわけにはいかないな!行ってみようではないか!」

    KP:泣き声の方に向かうと、40代くらいの女性が、神社の本殿に向かって泣きながら手を合わせているのがわかる。女性はこちらに気が付くと、慌てて涙を拭った。

    女性:「あら、東さん……お恥ずかしいところを」
    東陽太郎:「おや!君はアル君の……」
    東陽太郎:「今、アル君を捜索中でな!この三人にも手伝ってもらっている!」
    女性:「まあ……私とアルのために……ありがとうございます。私もずっと探しているのですが、見つからなくて……つい、神頼みを」
    茅峰已織:「これ、使っていないので良かったらどうぞ。きっと見つかります(ハンカチ差し出す)」
    女性:「……ぐす、本当に、ありがとう、ございます……」
    山茶花璃桜:「ご心労お察ししますわ……。神様もきっと願いを聞き届けてくださいます」
    茅峰已織:「アル君がこうして外に出ていってしまうのはよくあることなんですか?」
    女性:「いえ、ずっと家で飼っていて……大掃除の途中で、ふだん使っていない窓を開けた時に……油断、していました」
    茅峰已織:「なるほど……それでは中々行きそうな場所もわかりませんね。僕たちがアル君らしき猫を見かけた時に、もう一匹……灰色の仔猫が一緒に居たみたいなのですが、そちらに心当たりはありませんか?」
    女性:「いえ、ずっと室内飼いですから……よその猫ちゃんとの交流はありません。場所……狭いところは好きですが、活発な子でもあるので、入れ違いになっているかもしれませんね……」
    茅峰已織:「そうですか……ありがとうございます。引き続き僕たちも探してみますので、あまり寒い場所に長居しないように気を付けて下さいね。東さんも本当に一生懸命探していらっしゃいますから、きっと直ぐですよ」
    女性:「そう、ですよね。こんなにも親身に、熱心に探してくださる方々までいるんですもの…………あら?」

    KP:気が付くと、いつの間にかあなたたちを7〜8匹の猫が取り囲んでいた。彼らはにゃあにゃあとあなたたちの足元にすがりつくだろう。

    女性:「……もしかして、応援してくれてるのかしら。ありがとう。ありがとう……」

    KP:あなたたちは寺社周辺を探すが、これといった手がかりは見つからなかった。
    KP:寺社を出たあなたたちは、左右どちらかに進める。
    右に進みますか?左に進みますか?

    山茶花璃桜:1d2(1D2)>1

    KP:あなたたちが、寺社のある地域を抜け、きょろきょろと辺りを見回している時だった。
    細い脇道の方から、にゃあ、と楽しげな声が聞こえた。
    KP:そちらに目を向けると、そこには1匹の白い猫がいた。足元がうっすら汚れた白猫は、あなたたちを振り向くような形でゆっくりと尻尾を揺らしている。

    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>97>致命的失敗
    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>88>失敗
    東陽太郎:CCB<=75目星(1D100<=75)>71>成功
    寿敬一:CCB<=75目星(1D100<=75)>46>成功

    茅峰已織:CCB<=70【幸運】(1D100<=70)>51>成功

    KP:脇道をまたしても皆の後方から覗き込もうとした茅峰は、不意にしゃがみ込んだ寿の腰元に足を引っかけ、その勢いで壁に頭をぶつける。HP-1

    茅峰已織:「いだっ!うわ、わ、寿君大丈夫!?」
    寿敬一:「わっ……⁉びっくりした。俺は全然大丈夫すけど……今すげー音しませんでした?ゴンって」
    茅峰已織:「あぁ、僕しょっちゅう色々ぶつけるからそこは平気なんだけど……洋服とかも平気?汚れたりしてない?」

    system:[茅峰已織]HP:14→13

    寿敬一:「それも平気す。すいません、俺も急にしゃがんじゃって……」
    茅峰已織:「ううん、本当にごめんね……今居たの、アル君かな?」
    東陽太郎:「怪我には気を付けてくれ!……ふむ、赤い首輪が見えるな!おそらくアル君だろう」

    KP:アルらしき猫は、突然響いた大きな音に振り向き、こちらをじっと観察している。

    寿敬一:「アルー、こっちこっち。ちゅーるあるぜー」
    山茶花璃桜:「アルく~ん……こんにちは、いいこだから、こっちへいらっしゃい」しゃがんで声をかける
    茅峰已織:「怖くないよ~」(小さくしゃがみこんでひそひそ)
    東陽太郎:「アル君、おいで。そら、君もこれが好きだろう」

    茅峰已織:CCB<=70【幸運】(1D100<=70)>85>失敗
    山茶花璃桜:CCB<=60【幸運】(1D100<=60)>93>失敗

    KP:白猫は毛を逆立たせてあなたたちを威嚇すると、踵を返して、脇道の奥へと入り込んでしまった。

    寿敬一:「……陽太郎さんのせいすよ」
    東陽太郎:「む!!?すまない!!!」
    茅峰已織:「僕も音立てちゃいましたし!」
    山茶花璃桜:「私も不用意に声をかけてしまったかしら……?とりあえず、見失う前に追いかけましょう」
    東陽太郎:「うむ、そうだな!!早く捕獲するに越したことはない!!」

    山茶花璃桜:CCB<=75【アイデア】(1D100<=75)>79>失敗
    茅峰已織:CCB<=70【アイデア】(1D100<=70)>78>失敗
    東陽太郎:CCB<=65アイデア(1D100<=65)>37>成功
    寿敬一:CCB<=60アイデア(1D100<=60)>96>致命的失敗

    KP:慌てて後を追おうとした寿は、壁から飛び出したパイプに足をとられ、転んでしまう。HP-1

    茅峰已織:「寿君!?大丈夫?怪我はない?」
    寿敬一:「いって~……すいません、平気す……」
    山茶花璃桜:「血はでてない?絆創膏あるから、ちゃんと言ってね」
    茅峰已織:「痛かったらおんぶも出来るからね、無理しちゃだめだよ」
    寿敬一:「あ、そこまでじゃ……すいません、ありがとうございます」
    東陽太郎:「怪我には気を付けろと言った矢先に……!!!ここは足元が悪いからな、慎重に進もう!!!」
    寿敬一:「は~い……」

    山茶花璃桜:CCB<=85【聞き耳】(1D100<=85)>11>スペシャル
    茅峰已織:CCB<=80【聞き耳】(1D100<=80)>40>成功
    東陽太郎:CCB<=75聞き耳(1D100<=75)>67>成功
    寿敬一:CCB<=75聞き耳(1D100<=75)>67>成功

    KP:少し先から、猫の鳴き声が聞こえる。ただの鳴き声というより、威嚇のような、悲鳴のような……
    KP:少し進むと、室外機の影から白い尻尾が覗いているのが見えるだろう。こちらには気付いていないようだ。小さく揺れているだけで、逃げ出すような気配はない。
    KP:あなたたちは忍び足で、室外機の方に近付く。幸いにも向こうは気付いていないようで、尻尾は小さく揺れ続けていた。
    KP:あなたたちは室外機の向こう側を覗き込む。猫を見る。見てしまう。上半身を真っ赤に濡らした猫を。同じように赤い液体に染まりながら、猫の首元へ齧りつく、大きなネズミの姿を。
    KP:ネズミがひとつ齧り付くたび、猫の身体はその勢いに揺さぶられる。地面に放り出された尻尾が、ただ虚しくあなたの眼の前で揺れ動く。
    KP:ふと、ネズミがこちらに顔を向けた。否、ネズミではない。こちらを向いたネズミの顔は、人間の目で、人間の口で、人間の歯を見せて、「ヒヒッ」と笑って、こちらを見た。人面だ。人面ネズミだ。おぞましいネズミ怪物との遭遇に、探索者の背筋が凍り付く。SANc1/1d5

    茅峰已織:CCB<=85【SANチェック】(1D100<=85)>43>成功
    system:[茅峰已織]SAN:85→84

    山茶花璃桜:CCB<=60【SANチェック】(1D100<=60)>91>失敗
    山茶花璃桜:1d5(1D5)>3
    system:[山茶花璃桜]SAN:60→57

    東陽太郎:CCB<=85SANチェック(1D100<=85)>85>成功
    system:[東陽太郎]SAN:85→84

    寿敬一:CCB<=77SANチェック(1D100<=77)>56>成功
    system:[寿敬一]SAN:77→76

    山茶花璃桜:「きゃあ……っ!?な、なに……!?化け物……っ?」
    茅峰已織:「はっ……!?山茶花さん、寿君、危ないから下がって!」
    東陽太郎:「っ、下がるのは君もだ、茅峰君!!!なんなんだあれは……!!!」
    寿敬一:「よ、陽太郎さん!銃!銃ないんすか!」
    東陽太郎:「あるが……!!!こんな場所ではまずい!!!跳弾してしまう!!!そもそも、この大きさではとても……!!!」

    KP:こちらに敵意を感じたのか、口元を血で濡らしたまま、ネズミ怪物はこちらに襲い掛かってきた。

    ネズミ怪物:choice[茅峰さん,璃桜さん,陽太郎,寿](choice[茅峰さん,璃桜さん,陽太郎,寿])>寿
    ネズミ怪物:CCB<=35噛みつき(1D100<=35)>94>失敗

    寿敬一:CCB<=80-40こぶし(1D100<=40)>28>成功
    寿敬一:1D3+1D4こぶしダメージ(1D3+1D4)>3[3]+4[4]>7

    system:[ネズミ怪物]HP:4→-3

    寿敬一:「気持ちわりい……!こっち来んじゃ、ねえっ!!」

    KP:寿は飛びかかってきたネズミ怪物に、拳を叩き込む。陽太郎直伝のそれはネズミ怪物の身体を的確に捉えた。ネズミ怪物は低く唸ると、そのまま地面に体をもたげる。一、二回その身体を痙攣させたかと思うと、ぴくりとも動かなくなった。

    東陽太郎:「……よくやった、寿君。お陰で負傷者が出ずに済んだ」
    寿敬一:「……陽太郎さんの仕込みのお陰す。……そうだ、アル……!!」
    東陽太郎:「ああ、そうだな。……この猫、は……」

    KP:陽太郎は、自らの手に血が付くのも構わず、白かった猫の首元に手をやる。しばらくそこに触れたのち、ゆるゆると首を横に振った。

    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>39>成功
    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>66>成功

    KP:ちぎれた赤い首輪が落ちている。首輪には“Albert”と印字してあることがわかるだろう。

    茅峰已織:「……アルバートの、アル君だったんですね」
    山茶花璃桜:「そんな……飼い主様になんてお伝えすれば……」
    寿敬一:「……くそ。可哀想に……」
    東陽太郎:「……そう、だな。飼い主に……報告しなければならないな」
    山茶花璃桜:「……東様、お手をお拭きになってください。これは……誰のせいでもありませんわ」ハンカチを渡す
    東陽太郎:「……いや、君のものを汚してしまうわけには……」
    山茶花璃桜:「構いませんわ。……どうぞ」
    東陽太郎:「……ありがとう。では、自分のものは、アル君に」

    KP:陽太郎は自身のハンカチを取り出すと、ひどく傷ついた猫の首元にゆるく巻き付ける。彼はその亡骸を抱き上げたのち、小さく零した。

    東陽太郎:「……助けられず、すまない」

    茅峰已織:「……余計に一刻も早くナイ君も見つけてあげないといけないかもしれないですね。あんな、…化け物が、もっと居るとは思いたくないですが」
    東陽太郎:「……いや、君達まで危険に巻き込んでしまった。本当に、不甲斐ない限りだ……後は、警察に任せてくれたまえ」
    山茶花璃桜:「そんな、心配で放っておけませんわ。もし、ナイ君まで……」
    茅峰已織:「猫探しは、人手が多い方が良いでしょうから」
    東陽太郎:「……そう、か。そうだな。俺達で、見つけてやらねば……」
    東陽太郎:「この生物だが……保健所、あるいは研究所に送るのが正解かもしれない。応援を呼んで、そちらに回収させよう」

    KP:そう言って、東は無線で応援要請をすることだろう。

    茅峰已織:「寿君、手は大丈夫?素手で殴っていたでしょ」
    寿敬一:「あ、大丈夫です。人の顔面殴るよりは全然マシですよ。まあ普通に汚いんで、早く洗いたいとこですけど」
    茅峰已織:「水は無いけど、取り敢えずウェットティッシュ使う?」
    寿敬一:「え、いいんすか?ありがたいです」
    茅峰已織:「いえいえ、此方こそありがとうね。心配ではあるけど、格好良かったよ」
    寿敬一:「はは。この状況じゃ、微妙ですけど……ありがとうございます。武道、陽太郎さんに仕込んでもらってるんで」
    茅峰已織:「ふふ、さすがお巡りさん。君がそんなに出来るんじゃ、彼も強いんだろうな。頼りになるね」
    東陽太郎:「……はは。どうだろうか……」
    東陽太郎:「……ひとまず、アル君を休ませてやりたい。一旦交番に戻ろう」
    茅峰已織:「えぇ、そうしましょう」

    KP:あなたたちは交番に戻り、タオルを敷き詰めた段ボールの中に、アルの亡骸を入れる。陽太郎が飼い主に連絡をすると、受話器を取っていないあなたたちにまで、悲痛な泣き声が聞こえてくることだろう。陽太郎はすまない、と呟きながら、その声を静かに頷き聞いていた。

    東陽太郎:「……アル君の飼い主だが、やはり随分と取り乱しているようでな。……到着には、数時間かかりそうだ」
    寿敬一:「そりゃ、そうですよね……」
    茅峰已織:「その間に少しでもナイ君を探しましょうか」
    山茶花璃桜:「東様は、ここで飼い主様を待たれるのですか?それとも、他の駐在の方が対応を?」
    東陽太郎:「……俺としては、すぐにでもナイ君を探したい。だが、俺にはアル君の飼い主と、誠実に向き合う義務がある」
    東陽太郎:「俺は、ここでアル君の飼い主を待つことにする」
    茅峰已織:「わかりました。それじゃあ僕たちは居そうな場所とかを見て回ってみます」
    山茶花璃桜:「……東様。お顔をあげてくださいまし。……東様はアルくんをきちんと探して、見つけだされましたわ」
    東陽太郎:「……そう、か。元気なまま帰してやりたかったが……亡骸だけでも見つけられたのは、君達のお陰だ。感謝する」
    東陽太郎:「寿君、後は頼んでも良いだろうか」
    寿敬一:「……うっす」
    東陽太郎:「では、俺はここで待っているとしよう。何かあれば、口頭でも、電話でも良いから伝えてくれ。……それと、山茶花君」
    山茶花璃桜:「……はい、なんでしょう」
    東陽太郎:「……香りは抜けてしまうだろうが……ハンカチは、今度、必ず返そう」
    山茶花璃桜:「……、そんな、かまいませんのに」
    東陽太郎:「いや……きっと、また会うことがあるだろうからな」

    寿敬一:CCB<=60アイデア(1D100<=60)>78>失敗
    茅峰已織:CCB<=70【アイデア】(1D100<=70)>80>失敗

    KP:交番を出て少し歩みを進めたあなたたちは、ひとりの青年が、こちらをじっと見つめていることに気が付くだろう。

    青年:「……」
    寿敬一:「あれ、アンタさっきの……ナイの、飼い主の人?」
    寿敬一:「さっきの声でけー警察官、手が離せなくてさ。今俺達で探してるとこで……」
    青年:「……いや、もういいんだ」
    寿敬一:「は?」
    青年:「あいつなら、もう回収できたんで。手間掛けましたね」

    山茶花璃桜:CCB<=75【目星】(1D100<=75)>35>成功
    茅峰已織:CCB<=85【目星】(1D100<=85)>84>成功
    寿敬一:CCB<=75目星(1D100<=75)>8>スペシャル

    KP:彼が手にぶら下げている麻袋から、ところどころ赤黒いものが染み出しているように見える。

    茅峰已織:「……君、その袋」
    青年:「うん?これが何か?」
    山茶花璃桜:「……もしかして、ナイ君は……」
    青年:「だから、見つかったんですよ。ちゃんと。ああ、あのお巡りさんにも今電話したとこなんで。だから、もういいんですよ。ご親切にありがとうございました」
    茅峰已織:「……一応、確認のために中を拝見しても?それに、そのような仔猫の運び方は感心しないな」
    青年:「……あなたにそんな権限があるんですかね?それに、この袋に猫を入れているなんて、誰も言ってませんよ」
    茅峰已織:「確かに権限は僕たちには無いです。……ナイ君は、仔猫だと伺っていましたが」
    青年:「ああ、そうかもしれないですね。ナイ君……そんな名前のヤツがいれば、の話ですけど」
    青年:「……全く、そそっかしいお巡りさんに振り回されて、あなたたちも大変ですね」
    山茶花璃桜:「……どういうことなんですの?猫探しはもともと頼んでいなかった……のですか?」
    青年:「猫探しは頼みましたね。確かに。でも僕は、猫探しなんてはじめからしていなかった……そういうことです」
    茅峰已織:「……君が探していたのは、猫ではなく、ネズミ?それもただのネズミじゃなく……人の顔をした」
    青年:「……さあ?何のことだか。僕にはよくわかりませんね」
    青年:「……さて。僕はこんなところで時間を潰しているわけにはいきませんからね。上の人に叱られてしまうから……どうも、ご苦労様でした。では」

    KP:そう言って、青年はあなたたちに背を向けて去っていった。

    茅峰已織:「……東さんには見つけた、って伝えてるんですよね、彼」
    山茶花璃桜:「……そう、ですわね。……それ以上のことはきっと、ご存じありませんわ」
    寿敬一:「一応このことも伝えといた方が……や、でも陽太郎さんの負担、あんま増やしてもアレかな……」
    山茶花璃桜:「……私達の思っていることも、すべては憶測にすぎません。……気の曇るようなことは、安易に話すべきではありませんわ」
    寿敬一:「……そう、すね。責任感強すぎるとこはあるんで、必要あれば、ってことで……」
    茅峰已織:「それじゃあ、……ナイ君は無事に見つかった、ということで」
    山茶花璃桜:「……ええ」
    寿敬一:「……すね」

    KP:それから数日経った頃。あなたたちはその街で、普段通りの生活を送っている。あるいは、遠く離れた住居に戻って過ごしているのかもしれない。
    あなたたちが猫探しに奔走した街。そこには平穏な時間が流れていたが、何やら最近、不穏な噂も混じるようになった。

    KP:「猫を食い殺す、化け物がいる。」

    KP:そんな文言から始まる噂。化け猫だ、大鼠だ、ゾンビだ、人面犬だ、アライグマなどの害獣だ……などと、その正体や内容は、噂の内容によって様々である。
    猫を噛み殺す────その不気味な化け物の噂の主は、その後、共通した名で呼ばれることとなった。

    KP:ネコガミサマ、と。

    KP:エンド2:窮鼠猫を噛む

    KP:生還SAN報酬
    ・シナリオクリア1d3

    山茶花璃桜:1d3(1D3)>2
    system:[山茶花璃桜]SAN:57→59

    茅峰已織:1d3(1D3)>2

    system:[茅峰已織]SAN:84→86

    東陽太郎:1d3(1D3)>2
    system:[東陽太郎]SAN:84→86

    寿敬一:1d3(1D3)>1
    system:[寿敬一]SAN:76→77
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