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    redtomato_pizza

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    redtomato_pizza

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    アズフロwebオンリー開催おめでとうございます!
    新作フラペチーノを飲むアズフロのお話です。

    余談ですが、何がとは言いませんが、ライトアイス・抹茶ベース多め・ライトシロップがすごく美味しかったです。
    抹茶好き、濃厚ミルクが好きな方はお試しあれ。(それはフラペチーノではなくラテですが笑)

    パスは共通パスです。良いお年を!

    #アズフロ
    asphalt

    「ふう……。これで全部ですかね。」
    アズールはスマホと睨めっこをしながら、そう呟いていた。

    今日はモストロ・ラウンジの買い出しの日。
    アズールとフロイドはそのために街に繰り出していた。
    そして、スマホに買い物のメモをしていたのだ。

    買い物を達成していく度に、メモを一つ一つ消していく。

    そして、とうとう最後の一つを消し去った時。
    「いっぱい買ったねー」
    アズールの荷物持ちに同行させられていたフロイドは、そう言いながら笑っていた。

    いつもだったら、彼の片割れも同行するところだったが、生憎本日の彼は部活であった。
    だから、今日の同行者は彼一人。

    しかし、買う量はいつもと変わらない分、彼はいつもの倍の量の荷物を持っていた。

    今日は機嫌がいいため笑ってはいるが、一気に買った荷物の量は相当に重いはずだ。

    ――さすがに褒美でも買ってやるか……

    そう思い立ったアズールは、フロイドに話しかけていた。

    「なにか欲しいものはありますか?」

    成果を出した従業員にはきちんと報酬を。
    それがオーナーの務めだ。

    「やったー!」
    その言葉を聞いた途端、フロイドの表情はパっと明るくなる。
    そして、早速彼は街並みに視線を滑らせていた。

    建物一つ一つをなぞるように目線を揺らす。

    すると、不意にフロイドの視線が止まる。

    「これがいい。」
    そう言いながら彼は指をさす。

    その先にあったのは、カフェテリア。
    新作のフラペチーノの宣伝の看板が表に立っていた。

    「分かりました。」

    アズールはさっと注文を済ませ、出来上がったものを受け取る。


    ここの新作は毎回話題になる。
    何かモストロ・ラウンジの参考になるかもしれない。

    フロイドの感想を聞こうじゃないか。

    そんな思惑を抱えながら、出来上がったドリンクをフロイドに手渡す。
    「わあい!」

    フロイドは笑顔でそれを受け取る。

    そして、ちうっと勢いよく中身を吸い上げる。

    クリームは吸い上げられながらストローを通り、フロイドの喉に到達する。
    クリームと混ざり合い、まったりとした味わいになったドリンクは、フロイドの舌の上で甘い味となって広がる。

    「うっま!」

    病みつきになる程美味しいその飲み物は、フロイドの食欲をそそった。
    彼はどんどんと飲み進めていく。

    喉が動き、ドリンクの残量はみるみるうちに減っていく。


    ……だが、そんな中。

    不意にフロイドの口がピタリと止まっていた。

    「?」

    アズールが不思議そうにフロイドを見つめていると、彼はアズールを見つめ返す。
    そして首を傾けながら彼に問う。

    「アズールは飲まねえの?」
    「え」
    そう言いながら、フロイドはアズールの方にずい、とドリンクを差し出してくる。

    だが、アズールはドリンクを持つフロイドの手を掴み、彼の口の方へ戻す。

    「今日の摂取カロリーを超えているのでいりません。」
    そう言いながらフロイドの申し出を断ったのであった。

    「……」

    すると、フロイドの瞳が左右に揺れる。
    彼は口をキュッと引き結びながら、何かを考えるように視線は何度か往復する。

    そして、その動きが止まったかと思うと、再びアズールを見つめ返し、こう言い放った。
    「じゃあ、オレもいらねえ。」
    「は??お前が欲しいって言ったんだろ!?」
    「オレ、もうお腹いっぱいだから。ホラ無駄になっちゃうからアズール飲んでよ。」

    突然のフロイドの言動に、アズールは呆気に取られる。

    彼の気分屋には散々振り回されてきたが、与えたものをすぐにいらないと言われてはさすがに怒りを覚える。


    アズールはフロイドを叱咤する。
    しかし、フロイドは俯くばかりである。


    ……そして、不意に口を開く。
    「……最初に飲みたいって言ったのアズールじゃん。」
    「へ」

    呟くように絞り出されたフロイドの小さな声。
    だが、その言葉は内容にアズールは拍子抜けしていた。


    ――僕が……言った……??

    アズールは記憶を手繰り寄せる。

    確か、マジカメを眺めている時。
    不意に流れてきた宣伝。
    そこに映っていた、おいしそうな飲み物。

    丁度仕事が忙しく、カロリーを欲していた時に目にしたスイーツ。

    『飲みたいなあ……』

    確かにそう呟いた。
    ここまで記憶を取り戻したところで、己の発言を思い出した。

    ――あー……、言ったなあ……。
    ……にしても、発言に責任を持たなくては。

    じゃあ、飲むしかないのか。
    でも、カロリーが……

    さて、どうしたものか。


    アズールがそんな迷いに揺らいでいると。

    フロイドの方が先に呆れたようにため息をつく。
    「……覚えてないかあ。」
    フロイドは目を伏せる。
    そして、そのまま横に揺らす。

    だが、何かを思いついたように不意にアズールの首に腕を回す。

    「じゃあ、これならいい?」
    はっとした時にはフロイドの顔面が近づいていた。

    遅れて、ふわりと唇に甘い味が広がる。

    「ぅっま……」
    何が起こったか理解する前に、アズールの口からはそんな言葉が漏れていた。

    濃厚なクリーム。
    絶妙な苦み。
    そのコントラストが、堪らなく美味しい。

    思わず顔が緩み、目が輝いてしまう。


    ……すると、どこか視線を感じる。
    ふと、フロイドの方を見ると、ニヤニヤと嬉しそうに笑みを浮かべながら、こちらを見つめていた。


    「でしょお~?ホラ、やっぱ飲んじゃいなよぉ~」
    そうニコニコ笑いかけながら、ストローを唇に押し付けられる。

    そして、耳元に口を寄せられたかと思うと。


    「後でカロリー消費手伝ってやっから♡」
    甘くそう囁かれたのであった。
    「ッ……」

    思わずアズールは息を飲む。


    悪くない、と思ってしまったからだ。


    美味しいものも飲める、市場調査も出来る、カロリー消費も手伝ってもらえる。

    あと……、まあ、そのなんだ……

    気持ちの良いことも出来る……


    ――まあ、それならいいか。



    アズールは目を瞑り、すうっと息を吸って大きく吐く。
    そしてゆっくりと目を開けると、意を決して、ドリンクを吸い上げたのであった。


    そして、このあとめちゃくちゃ……
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    新作フラペチーノを飲むアズフロのお話です。

    余談ですが、何がとは言いませんが、ライトアイス・抹茶ベース多め・ライトシロップがすごく美味しかったです。
    抹茶好き、濃厚ミルクが好きな方はお試しあれ。(それはフラペチーノではなくラテですが笑)

    パスは共通パスです。良いお年を!
    「ふう……。これで全部ですかね。」
    アズールはスマホと睨めっこをしながら、そう呟いていた。

    今日はモストロ・ラウンジの買い出しの日。
    アズールとフロイドはそのために街に繰り出していた。
    そして、スマホに買い物のメモをしていたのだ。

    買い物を達成していく度に、メモを一つ一つ消していく。

    そして、とうとう最後の一つを消し去った時。
    「いっぱい買ったねー」
    アズールの荷物持ちに同行させられていたフロイドは、そう言いながら笑っていた。

    いつもだったら、彼の片割れも同行するところだったが、生憎本日の彼は部活であった。
    だから、今日の同行者は彼一人。

    しかし、買う量はいつもと変わらない分、彼はいつもの倍の量の荷物を持っていた。

    今日は機嫌がいいため笑ってはいるが、一気に買った荷物の量は相当に重いはずだ。
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