Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    youka_da_0505

    @you_da_65

    @youka_da_0505
    落書き/過去文字基本文字書き。絵もまれに推しは右
    💙⛓🌱受け/ESすば受け
    基本リクエストの物。
    なにかありましたらTwitterのウェボまで。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 🐇 🐣 🍎
    POIPOI 15

    youka_da_0505

    ☆quiet follow

    ngisが幼なじみでhkhに通ってます

    幼なじみパロngis「誠士郎、部活行こうぜ!」
    「んぇ、世一……もう放課後……?」
    白宝高校二年の教室で、潔は凪を呼んだ。机につっぷしていた凪は顔を上げると「めんどくさ〜」といいながらも部活に向かうべく椅子から立ち上がる。
    「サボっちゃわない?」
    「サボんない、お前と違って俺はサッカー推薦で入ったし」
    そんなことを言いながら教室を出ていく二人をクラスメイトは不思議そうに見つめていた。
    潔世一と凪誠士郎、サッカー部で誰にでも分け隔てなく接する潔と、デカくて静かであり、何事にも興味を示さずクラスメイトからも遠巻きにされる凪。正反対のような二人がなぜこんなに親しげなのかというと、単純に彼らの家が隣同士であり、所謂お隣さんの幼なじみなのである。
    今は両親の転勤で潔の実家は埼玉となったが、中学生までは凪と同じく神奈川に住んでいた。転勤が決まった中学時代に凪が潔に告白して付き合うこととなり、今は離れること無く二人で白宝高校の学寮に住んでいるのだ。まぁ、付き合っているのは秘密にしているので、周りが知っているのは二人は幼なじみでサッカー部だ、ということのみ。
    「誠士郎、今日も一日寝てたの? あんま寝てると授業分かんなくならないか?」
    「んー、授業とか覚えたらいいことしか言わないじゃん。別に聞かなくても分かるし」
    地頭の良い凪は生活態度があまりに酷くとも、テストではいい点数を取るのだ。逆に基本的にサッカーに全振りしている潔はあまり勉強は得意ではない。
    「そういう世一こそ、こないだの中間やばかったんじゃないの。サッカー出来なくなるって泣きついてきたじゃん」
    「泣きついてない! 思ったより急に授業の進みが早くなってビックリしてただけ!」
    ふぅん、という凪は周りから見ればいつもの無表情だったが、長い付き合いの潔はちょっとだけ笑っているのを感じ取ってむすりとする。
    「ま、俺がここに来よって言ったんだし。めんどくさい事は嫌いだけど、世一と一緒にいたいし、勉強分からない所あれば教えるよ」
    「せーしろーの部屋でアイスも食べたい」
    「うん、世一の好きなきんつばも準備してるから今日部活終わったらおいでよ」
    お互いにだてに長らく幼なじみをしていない。凪も潔も互いのことはほぼ理解しているからこそ、こうして甘えてみたり、面倒くさがりながらも用意をしてくれている。
    「あ、でも俺教えるけど世一が赤点回避できたら、いつものあれして欲しい」
    「……いつも思うけど、俺が頑張って赤点取らないように勉強してるのに誠士郎に俺からすんのは違うくない?」
    いつものあれ、凪が潔になにかをする度にお礼というように潔からキスをしてもらうご褒美のことだ。サッカー以外では迷子になったり、勉強ができなかったりする潔。それを申し訳ないという彼に、凪は「じゃあ世一からキスしてよ」と強請ったのだ。
    普段凪からしなければなかなかして貰えないキス。キスも、それ以上もしている二人にとって今更だと思われるだろうし、潔とて嫌な訳では無いけれども恥ずかしい気持ちがどうしても上回ってしまう。
    「でも、嫌じゃないでしょ?」
    「う、分かってるくせに……」
    嫌では無いし、こうして普段恥ずかしがる潔に理由を与えているのも分かっている。だけど恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
    「俺も世一からキスしてほしいからね、こればっかりは譲らないよ」
    どう転んでも凪はいい思いをするのだ。潔はちょっと狡い凪のことも好きで、誤魔化すように背中をたたく。
    「ほら、その話はあとでな練習に遅れる」
    「んぇ〜、まぁ、あとでも先でも世一からのキスはほぼ確だしね、先に部活行こうか」
    キス、なんてあからさまな言葉を紡ぐ凪の背中をばちんと叩いて、潔は先をいってしまう。それを追いかけながら、凪はかわいい幼なじみ兼恋人の機嫌をアイスときんつばだけでとれるかなぁと思いながら、その後ろをゆっくりと歩いていった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works