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    saigj3106

    伏五、悠五の妄想文。
    書き散らかし的なものをここに置いてみようと思ってお試し中です

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    saigj3106

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    たぶん、子ども扱いを嫌がるふりをして利用する恵と、
    それに流される悟を妄想したかったっぽい。

    #伏五
    volt5

    恵が悟を欲しているとはじめて伝えたとき、悟は心底不思議そうな顔をして、えぇ?と色事の会話とは思えない高さのトーンで声を発した。
    「マジ?」
    「…マジです。こんな冗談言うほど、あんたみたいに性格悪くないです」
    「恵。全然違うこと言ってない?」
    確かに、あんたが好きで欲情してる、と伝えた数秒後に悪く言うのは普通ではないだろう。しかし相手はこの五条悟なのだからそうなっても仕方がない。
    「自分でも、なんでアンタなんかって思います」
    「なんか…」
    辛辣~と呟きながらも五条はきっと、恵を引かせるためにどう言うのかを考えているだろうと思う。子供の戯言、勘違い、言い様はいくらでもある。
    恵が悟と出会ってから、年月では十年という数字が積まれた。
    その間に、当初はただぼんやりと自覚していた自分の呪力、術式、普通の人間には見えていないものたちとの向き合い方を知った。
    高専に入るまでは、所属呪術師ではない恵に直接任務が下りてくることはなかったが、連れて行かれて呪霊を祓うことも、式神たちの調伏も、五条の導きで(と言うには乱暴なことが多々あったが)重ねてきた。
    刻まれた自分の術式が五条の無下限呪術と六眼に対抗し得るものと聞いたのは過ぎた年月の中では最近のことだったが、それでもやっぱり自分はただ、身近な誰かのため、自分が大切に想う人のためだけにその力を使うことができればそれでいいと思っていた。
    その誰かとは津美紀だけだったし他の誰かだとしてもそれは、明確な姿形のある存在ではなく、他の誰かのために善意を向けて生きている正しく善人な誰か、でしかなかった。
    だから、悪戯に周囲を振り回し、圧倒的な戦闘力を持ち、自他共に認める最強であるがゆえに傍若無人な(にも見える)五条悟は、恵が嫌いこそしても好きになることなど決してあり得なかった筈だった。
    けれど因果か何かで、気付けば長い年月を共に居てしまったせいで、ほんのときどきにだけ、五条が零す悪態の内にいくつかの本音を感じ取れるようになってしまった。
    ほんの数回のことだけれど、自分と津美紀の居る狭いアパートの部屋に乱入してきて、バカみたいにケーキを食べ、甘ったるいジュースを飲み、子供のように寝てしまう姿さえも見てしまったこともあった。

    五条悟の強さに並ぶ術師に成ることは決して恵の目標なんかではなかった。自分はただ津美紀を守りたかったし、自分がそうだと思う善人を助けることができるならそれで良かった筈だった。
    子供時代の恵から見える大人の数はそれほど多くなかったし、その中で最も子供のようで最もタチの悪い大人が五条だった。

    「俺が初めてオナネタにした生身の人間、あんたです、五条さん」
    「っ、…えーっと? ネタになるようなもの、僕提供したことあったっけ…?」
    「提供してくれるんですか」
    「ちがうちがうそうじゃない! っていうか恵がオナネタとか言い出すの、割と刺激強めね…」
    「あんたのそういうとこ、いい加減うんざりなんで」
    「いや別にガキ扱いしてるんじゃなくてさ、っていうかほんとに僕のこと好き?」
    「好きです」
    「難しぃ~」
    はは、と笑う悟の表情は憎たらしいが、耳たぶがほんの少し赤くなっているのは見える。髪色との対比に、恵の腰の辺りはズンと熱を孕んだ。
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    saigj3106

    MOURNINGたぶん、子ども扱いを嫌がるふりをして利用する恵と、
    それに流される悟を妄想したかったっぽい。
    恵が悟を欲しているとはじめて伝えたとき、悟は心底不思議そうな顔をして、えぇ?と色事の会話とは思えない高さのトーンで声を発した。
    「マジ?」
    「…マジです。こんな冗談言うほど、あんたみたいに性格悪くないです」
    「恵。全然違うこと言ってない?」
    確かに、あんたが好きで欲情してる、と伝えた数秒後に悪く言うのは普通ではないだろう。しかし相手はこの五条悟なのだからそうなっても仕方がない。
    「自分でも、なんでアンタなんかって思います」
    「なんか…」
    辛辣~と呟きながらも五条はきっと、恵を引かせるためにどう言うのかを考えているだろうと思う。子供の戯言、勘違い、言い様はいくらでもある。
    恵が悟と出会ってから、年月では十年という数字が積まれた。
    その間に、当初はただぼんやりと自覚していた自分の呪力、術式、普通の人間には見えていないものたちとの向き合い方を知った。
    高専に入るまでは、所属呪術師ではない恵に直接任務が下りてくることはなかったが、連れて行かれて呪霊を祓うことも、式神たちの調伏も、五条の導きで(と言うには乱暴なことが多々あったが)重ねてきた。
    刻まれた自分の術式が五条の無下限呪術と六眼に対抗し得 1349

    saigj3106

    DOODLEゆごもあったので置いてみます。ごく普通に女性相手の淡い気持ちや、好みのタイプを思い描く程度の年相応な状態だった悠仁にとって、攻略するにはあまりにもレベチな相手だったが、呪術師だとか受肉体だとかという特殊環境も相俟って、性別も年齢差も何ら些末なことに思えたし、気にするような事柄だと考える隙間など最初からなかった。
    気付いたら好きだったし、五条悟のことを理解できる人が誰もいなくてもそれが自分でさえなくても、悠仁は五条のことを諦めたくはないと思った。
    悟の強さに格の違いを感じて身震いすることは何度もあるが、遠い存在と感じたことだって一度もない。
    いつだって飄々として少しウザいぐらいにふざけている日頃の姿を見ている。そんな悟のことを理屈じゃなく好きだし自分は五条先生を護りたいと思った。そのことを悠仁は実際に悟にも伝えた。
    面食らったらしかった悟は、極稀にふいに見せる大人らしい表情や声色で悠仁を諭そうとしてきたし、それは悠仁にだって想定内のことだった。
    悟は強さ以外の意味でも規格外で、予想外なことを言ったりやったりするので、もしかしたら、おもしそうだからいいよ、なんて言ってくれないかな、と思ったりもしていたが、さすがにそれは 703

    saigj3106

    MOURNINGこれをどうする気だったのかもう忘れちゃったので、
    まさしく供養。
    「飲みますか」

    キャップの外されたそれを受け取りながら、肘を始点にした腕の動きで上半身を緩く起こした。ベッドの上にはまだまだ湿度を含んだ空気が漂っているというのに、確かに喉は渇いていたから、悟は口をつけたそれを喉が鳴りそうな勢いで水を飲む。
    まだ違和感の残る腹の中に冷たいものが落ちていく感覚は、正直あまり心地の良いものではなかったけれど、口の中から喉の入口辺りまでが潤うのは悪くなかった。飲み口を外した唇の端から微かに垂れた分を手の甲で拭い、悟は恵にボトルを返す。受け取った恵はそのままそれを自分の口へと運んだ。
    悟が飲んだ三分の一ほどの残りが、勢い良く恵の体内へと流れていく。
    「はぁ…なんかちょっとまだ、腹ん中ヘン」
    「痛いんですか?」
    「うーん、痛くはないけど、…」
    贅肉ゼロの腹筋を何気ない指先でさすって見せる悟を見下ろしている恵を見たら、いつの間にか下着を履いていた。
    「え、なにお前、もういいの?」
    「もうって…いきなり何度もとか、そんな鬼畜じゃないです」
    はじめてなのに。

    ぼそ、と呟いた恵に、悟はほぉ~ん?と目を細める。
    ついさっきまで快楽の涙で湿っていた目蓋はまだ少し重たく、 958

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