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    ぽんた

    ぽんたの未完成品の墓場😇

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    ぽんた

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    好きな子を目の前でカリムに抱かれるジャミルとリンクさせるはずだったVDC合宿中のカリ監♀のお話。🦦→監→🐍みたいな感じにする予定だった。くそぅ。文才さえあれば…!!

    カリムは監督生をハレムに入れたい「なぁ、ユウは
    まだ元の世界に戻る方法が
    見つかってないのか?」


    VDCに向けてオンボロ寮で合宿中、
    みんなで練習終わりの夕飯を食べている時だった。
    カリム先輩の突然の言葉に、
    私はケールを喉につまらせそうになった。


    「は、はい…まだ見つかってなくて」

    「そっかそっか!」

    カリム先輩に悪気がないのは分かっている。
    けれど、テーブルを囲んでいた
    カリム先輩以外のメンバーは
    一様に目を泳がせている。
    あ、グリムは気にしてないみたいだ。

    「カリム、人には触れられたくない事も
    あるんだ。あまり無遠慮に首を突っ込むな」

    「あ、わりぃわりぃ!」

    ジャミル先輩はオーバーブロット事件以来
    どこか吹っ切れた様子だけど、
    やっぱり常識人だ。
    正直、私が元の世界に戻れるのかは
    全く分かっていないから
    あまり考えたくないし。
    ちなみに、ジャミル先輩は
    最近ご機嫌なので
    コッソリ良いことがあったのか聞いた時に、
    世界で1番大事なものを取り戻したと
    言っていた。
    それが何かは知らないけれど、
    彼の雰囲気を見る限り、
    余程大事なものだったんだろう。

    「ま、もし卒業までに
    元の世界に戻れなかったら
    オレの家に来いよ!」

    「んぐっ!」

    今度こそトマトが喉に詰まった!

    「だ、大丈夫か!?監督生!」

    「ほら、水よ。飲みなさい」

    右隣のデュースは慌てふためくだけだったけど、
    左隣のヴィル先輩がサッと水の入ったグラスを差し出してくれて、何とかことなきを得た。
    恐るべしカリム先輩…

    「黄金の君は熱砂の国出身だったね。
    とても良い場所だし、
    私も良い案だと思うよ」

    「ちょっと、ルーク。
    無責任なこと言わないで頂戴」

    ヴィル先輩の言う通りだ。
    まだ帰れないと決まった訳じゃないのに。
    大体、カリム先輩の家にお邪魔して
    私にどうしろと言うのだろうか。
    そんな疑問を、今度は向かいのエースが
    カリム先輩にぶつけてくれた。

    「カリム先輩、監督生を家に呼ぶって
    雇うってこと?」

    「雇う…まぁそうなるか。
    とりあえずオレのハレムに
    入れば良いと思ってさ!」

    「「ブフッ!!」」

    は、ハレム!?!?
    ハレムってアノ!?
    意味わからないけどとりあえず
    警戒して口に物を含んでなくて良かった…
    飲み物やら食べ物を吹き出した
    エースとエペルは
    きっとヴィル先輩に叱られるな。
    ほら、もう隣でプルプル震えてるもん。

    「カリム、待て。
    そんな事ここで言う事じゃないだろ」

    「え?そうなのか?」

    いやいや、ジャミル先輩。
    ここじゃなくても言っちゃダメだと思うんですけど…

    「ゴホッ、てか、カリム先輩って
    ハレム持ってんの?」

    「ん?勿論だ!」

    「ヤバッ!!超羨ましいんだけど!!」

    エースって本当馬鹿だよね…
    まぁ素直というか…
    やっぱ男子ってそういうのに憧れるのかな?

    「新ジャガ1号。
    口元を拭いてから喋ってもらえる?
    それと、カリムも神聖な食卓で
    そんな下世話な話はやめてもらえるかしら」

    「おぉ、わりぃわりぃ!
    でも、別に下世話な話でもなくないか?」

    「すまない、みんな
    カリムは生まれた時から
    ハレムがあるのが当たり前の世界で
    生きてきたんだ…悪気はない筈だ」

    「ムシューマルチ!
    キミが謝る必要はないさ。
    それに、ハレムとはまた
    興味深いではないか!」

    「ルーク…アンタまで…」

    すると、ここまで黙っていたデュースが
    おずおずと手を挙げた。

    「あの…ハレムってなんですか?」

    「え!?デュース知らねぇの!?」

    「デュースクン…」

    「な、なんでエペルまで
    哀れみの目で見るんだ…」

    まぁ卵からヒヨコが生まれるって
    思ってた子だもんね。
    そりゃハレムなんて知らないよ。
    てかこれからも知らなくて良いよデュース。
    けれど、そんな私の思いを無視して
    ルーク先輩がいい笑顔を浮かべた。

    「ムシュースペード、
    無知は罪ではないよ。
    ハレムとは、1人の男性に対して
    複数人の女性が取り巻く状態さ。
    熱砂の国でのハレムは、
    権力のある男性を性的に
    満たす女性の集まりを指す言葉さ。
    ムシューハートが羨ましがる気持ちも
    男ならば分からないでもないさ」

    「性的ッ!?」

    デュースが目を見開いて驚いてるけど、
    それはさっきもうエースとエペルが
    通った道だから。
    というか、カリム先輩って
    ハレムあったんだ…
    意外と進んでてちょっとビックリ…
    ということは…ジャミル先輩も…?

    私の視線に気づいたのか、
    ジャミル先輩が呆れたようにため息をついた。

    「監督生、俺はハレムなんか
    持っていないぞ。カリムだけだ」

    「そ、そうなんですか…」

    良かった…
    なんかジャミル先輩まで
    ハレム持ってるなんて言われたら
    結構ショックかも…
    ん?なんでショックなんだろ…

    「にしても、カリム先輩も
    物好きっすね〜
    こーんなちんちくりんのどこがいいんだか」

    いつもの意地の悪い顔で
    エースにそう言われて
    普通にムカついた。
    ちんちくりんって!!
    私だって脱いだら少しくらいは…!!

    「ちんちくりん…?ユウはそのままで
    充分魅力的だと思うぜ?」

    「うぐぅっ!!
    光オーラのマジレスの威力パねぇ…ッ!」

    馬鹿エースめざまぁみろ!!
    カリム先輩流石です!!
    この馬鹿にもっと食らわせてやってくださいよ!
    なんて心の中で囃し立てたけど、
    カリム先輩程人の話を聞かない人はいない。
    変に肩入れして気付いたらハレム入りが決まってたなんてたまったもんじゃないので黙っておこう。

    「まぁ、カリムのハレムに入れば
    安泰でしょうしね」

    「ちょ、ヴィル先輩まで!?
    私は元の世界に帰るつもりですから!
    てか、ハレムに入るなんて
    絶対嫌ですって!
    普通に雇ってくださいよ!」

    「監督生さんって意外と図太いよね…」

    「エペル、図太くないと生き抜いていけないの。
    従者とかで雇ってもらえるなら
    最悪帰れなかったら喜んで行きますけど」

    「んー、従者は危ない仕事も多いからなぁ…
    それに、オレはお前がハレムに来てくれたら
    凄く嬉しいぜ!」

    「な、なんて事を真っ直ぐな笑顔で…!」

    光のオーラ半端ない…!
    でもそんな真っ直ぐな目で言われても
    ハレムってエロい事するんでしょ!?
    普通に嫌ですけど!

    「ハァ…この話はここまでよ。
    早く食べて片付けて入浴を済ませなさい」

    「「はーい」」

    ヴィル先輩のおかげで
    ハレムの話はとりあえず中断された。
    と思ったけど、
    エースは目を輝かせて
    カリム先輩にハレムの事を聞いていた。
    デュースも赤面しながらも盗み聞きしてるし…
    まぁ、男子高校生なんてそんなもんか。









    「カリム」

    「ん?ジャミルか!
    どうした?」

    就寝前、スキンケアを先に済ませたカリムに
    夕食時の会話の真意について
    聞いてみようと声をかけた。

    「今日の話だが…」

    「あぁ、ハレムの話しか?」

    悪びれていないところを見ると
    やはりコイツには悪気はないらしい。
    まぁ、最初から分かっていた事だが。

    「そうだ。ああいう事は
    大勢の前で話すことじゃないだろ」

    「そうなのか?
    じゃあ今度は2人きりの時に
    誘ってみるな!」

    「ちょっと待て!
    お前…本気なのか?」

    あの一件で、
    俺の幼馴染はカリムのハレムから解放された。
    その穴を監督生で埋めたいだけなのか。
    奇しくも、監督生と俺の幼馴染は
    近い人種に見える。

    「本気?それってどういう意味だ?」

    「だから…彼女を
    本気でハレムに迎えたいのかって事だ」

    「言っただろ?
    オレはアイツがハレムに来てくれたら嬉しいって」

    「…アイツに…似てるからか?」
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