いざにゃとかくぬい1/いざにゃとぬいぐるみ今日も野良猫のいざにゃは横浜の街をぴんと尻尾を立てて歩いていました。
いつものようにゴミ捨て場で残飯を漁っていると顔に傷のある小さなぬいぐるみが目に入りました。
まんまるな顔に凛々しい目と口をしていて、それがいざにゃには宝物のように見えたのか尻尾でぬいぐるみを大事に抱えるとゴミ捨て場を後にします。
とことことぃざにゃがダンボールの隠れ家に戻ると、拾ってきたぬいぐるみをまじまじと見つめては前足でじゃれてみました。
おもちゃが欲しかっただけなのかもしれませんが、いざにゃはぬいぐるみに爪を立てないように触って尻尾で優しく撫でてあげたりもしました。
眠る時には丸まった身体の中にぬいぐるみを包んでいます。
それからいざにゃとぬいぐるみはずっと一緒でした、遠くまで餌を探しに行くのも苦にならなくなりました。
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