Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    turb_shirotae

    @turb_shirotae

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 15

    turb_shirotae

    ☆quiet follow

    pixivにあげた『歴史家の独り言』ではおそらくこんな感じの論文を書いていたのではないのだろうか!?と意気揚々と書き始めたけど、捏造史料が多すぎて途中で心が折れたやつ。もし学会に第2回があったらこれ完成させてみたい。

    中央の国における歴史改竄の可能性について※途中で飽きて未完成、段落の字下げすらしてない
    ※捏造資料
    ※『歴史家の独り言』に関係したなにか

    中央の国には偉大な魔法使いの名前が多数残っている。特に建国に携わったとされる聖なる魔法使いことファウストや魔法騎士団の初代騎士団長であるカイン・ナイトレイなどは幼い子供でも知っているだろう。また、オズの名前も広く知られている。世界史の教科書を開けば一番に出てくる名前であり、彼は世界最強と謳われた魔法使いだった。
    オズといえば世界で最も強く、そして優しくて穏やかな魔法使いと評されている。基本他人に害を及ぼすことは好んでおらず、世界最強の魔法使いという事もあってか当時の人間によって悪名を広められてしまった可哀想な魔法使いだった。(1)
    だがしかし、本当にそれがオズの正体なのだろうか。オズが恐ろしい魔法使いだったとする伝承は多く残る。中央の国の教科書に載っている人物像と、伝承や他の国の教科書に記載されている人物像にはかなりの乖離が見られている。果たしてオズは優しい魔法使いだったのか、それとも実は恐ろしい魔法使いだったのか。様々な文献から追ってみようと思う。

    第一章 オズについて
    第一節 中央の国の文献のオズ
    そもそもオズとはどのような魔法使いだったのだろうか。彼が生きていた頃に発行された中央大魔法史を中心に探っていこう。
    オズは今から何千年も前に生きていた魔法使いである。彼が生まれた当時の文献はほとんど残っておらず、ほぼ伝承のようなものでしか話が伝わっていない。彼に関する文献が見られるようになってきたのは、彼が生まれておよそ二千年後のことだ。
    オズはトカゲのような姿をしており、業火を操る。その力を持ってして、大地に大きな亀裂を入れてみせた。それは今はオズの爪痕として観光名所のひとつとなっている(2)
    800年ほど前、この村の近くに城主でさえ求婚するようなたいそう美しい娘が住んでいました。やがて、娘の噂は国中に広まり、あの大魔法使いオズの耳にさえ届きました。娘に恋をしたオズは、娘を自分のものにしようと、村を襲い凄まじい雷を落としました。そのため村は壊滅。村の大地は大きく裂け、その亀裂をオズの爪痕と呼ぶようになりました。(3)
    彼の文献が出てきた当初はこのような話が多く見られる。だがこれらは中央大魔法史によって「事実無根」と全て否定されている。
    オズはその慈愛の心で雪山で遭難した少年を拾い大きくなるまで立派に育てあげた。お優しい方なのである。(4)
    オズは無口な為誤解されやすい魔法使いだ。しばしば恐ろしいことをしたという伝承が残っているが、全て誤解である。(5)
    この他にもオズが恐ろしい魔法使いであったという伝承を全否定するような記述が二〇一七年から二〇二〇年まで続いていく(6)。二〇二〇年以降オズに関する記述は一切なくなるが、このことにより中央の国では「オズは実は優しくて穏やかな魔法使い」という説が主流となった。




    第二節 他の国の文献のオズ
    今まで中央の国の文献だけに絞ってオズを見てきた。今度は中央以外の国に伝わるオズを見ていきたい。
    オズは世界的に有名な魔法使いのため、オズに関する文献や伝承が世界中に多く存在する。国を問わず見ていけば、先述したように「トカゲのような姿をしており業火を操る」「美しい娘を自分のものにするため村を滅ぼす」といった話の他、オズが世界征服を行おうとしたという話もある。(7)


    第二章 中央の国の文献の分析
    第一章 中央大魔法史


    (1)中央大魔法史第八巻 二〇一七年九月三十日条
    (2)オズの伝説第二巻
    (3)中央の国名所巡りガイドブック最新版
    (4)中央大魔法史第八巻 二〇一七年十月二日条
    (5)中央大魔法史第八巻 二〇一七年十一月四日条
    (6)中央大魔法史第八巻 二〇一七年十二月一日条、二〇一八年三月十九日条、五月八日条、五月九日条、六月六日条、八月十日条、八月十一日条、二〇一九年一月九日条
    (7)北国中世遺文五巻
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    turb_shirotae

    DONEマフィひすが本編軸ひすを煽り散らかすだけの話。どうせイベント始まったら大量に解釈違いが生えてくるだろうからポイピクで供養(ヒス晶)
    まずは手を繋ぐところから「好きな女性にまともにアプローチもできないだなんて、こっちの俺は随分と可愛らしいんですね」
     自分と同じ顔が綺麗に口角を上げる。俺はその言葉の意味を瞬時に理解して、かぁっと頭に血が上るのがわかった。そんな様子すら目の前の男は楽しげに見つめる。――正直、悔しかった。

     俺と同じ顔の、俺とは異なる人物。この不思議な男が現れたのは昼もだいぶ過ぎた頃。俺は魔法舎で賢者様とのんびり三時のお茶をしていた。お気に入りの美味しい紅茶が手に入ったから、と賢者様を誘ってみれば彼女は嬉しそうに頷く。そんなところも可愛らしくて、俺はほんのりと早くなる脈を感じながらこの時間を堪能していた。……のだが。
     この幸福の時間を誰にも邪魔されないように。そう思って魔法舎の裏でひっそりとお茶会を開いていれば、ふと人の気配がした。魔力は感じられない。なんでこんな所に人間が? 俺は賢者様を不安にさせない程度に気配を警戒する。あ、まずい。こっち来る。そう思ったと同時に草むらの影から一人、人間が現れた。
    4148

    recommended works